楽隊のうさぎ の商品レビュー
吹奏楽を真剣にやったことがある人は誰でも共感できると思う。主人公はパーカッション担当なので、パーカスやってた人は尚更。吹奏楽のことだけじゃなくて、思春期の友達や家族との微妙な感じとかも、あ〜ってなる。こんな先生の指揮で演奏してみたかった。
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ひっこみ思案で学校での滞在時間をなるべく短くし周囲と関わる機会をできるだけ排除したい中学生克久。吹奏楽部で打楽器のパートになってみると意外にも部のために技術を磨いて貢献することに心地よさを感じ始める。次第に両親の意向より、自分の意向を主張するようになるころには、母親のいらだちや、...
ひっこみ思案で学校での滞在時間をなるべく短くし周囲と関わる機会をできるだけ排除したい中学生克久。吹奏楽部で打楽器のパートになってみると意外にも部のために技術を磨いて貢献することに心地よさを感じ始める。次第に両親の意向より、自分の意向を主張するようになるころには、母親のいらだちや、父親のぼやきや、顧問のベンちゃんの音楽に入れ込む姿など、周囲の大人の様子はとても滑稽なものとして見えてきました。
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内気な少年が吹奏楽部に入部し、成長していく物語になっているのだが如何せん、登場人物が多すぎるのと誰の視点で話をしているのか分かりにくい。また、新しい人物が登場する際に1行足らずで説明されており”これ誰だっけ?”となってしまう人物もあったのが残念。シード→支部大会落ち→翌年のコンク...
内気な少年が吹奏楽部に入部し、成長していく物語になっているのだが如何せん、登場人物が多すぎるのと誰の視点で話をしているのか分かりにくい。また、新しい人物が登場する際に1行足らずで説明されており”これ誰だっけ?”となってしまう人物もあったのが残念。シード→支部大会落ち→翌年のコンクールで全国へという流れだが、上下ないし上中下巻にして各場面の内容を濃くした方が良いのではないかと感じる。
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もう何度目かはわからないが、ひさしぶりに読んだ。私の大好きな小説のうちのひとつ。ブラバンのこと、親との関係、クラスの雰囲気、どれをとっても自分の中学時代を蘇らせてくれた。特に私が好きなのは、演奏中の描写である。音楽は、イメージである。ここでは、音楽を聴くと思い浮かぶ情景そのまま言...
もう何度目かはわからないが、ひさしぶりに読んだ。私の大好きな小説のうちのひとつ。ブラバンのこと、親との関係、クラスの雰囲気、どれをとっても自分の中学時代を蘇らせてくれた。特に私が好きなのは、演奏中の描写である。音楽は、イメージである。ここでは、音楽を聴くと思い浮かぶ情景そのまま言葉にしてくれている。一度も聞いたことのない音楽の情景が浮かび、そして、実際に音楽をきいてみたときの感動たるや。大会での緊張感や、部活仲間との関係など、すべての場面が私の中の甘酸っぱい思い出と呼応するのだ。そして何より私が関心したのはいじめについての描写である。私自身が救われたような気持ちがするのだ。
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吹奏楽はしたことはないけれど、学生時代の合唱コンクールを思い出した。ステージに立ったときの緊張感と終わったときの高揚感。戻りたいわけではないけれど、なつかしい。
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扱う題材からしてもっと軽快に楽しめる作品になるはずなのに、何でしょうかこの面白みの無さは。 思うに作家自身のセンスがこの作品の最大の問題かな?人物の気持ちを書き込みに書き込むって時点で読者の想像力を殺いでいるし、何よりこの手の小説に必要なスピード感を完全に自ら手放している。 こん...
扱う題材からしてもっと軽快に楽しめる作品になるはずなのに、何でしょうかこの面白みの無さは。 思うに作家自身のセンスがこの作品の最大の問題かな?人物の気持ちを書き込みに書き込むって時点で読者の想像力を殺いでいるし、何よりこの手の小説に必要なスピード感を完全に自ら手放している。 こんなに読むのに苦労した青春小説はあんまり記憶にないなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
同じ吹奏楽の話、「ハルチカシリーズ」が弱小校のお話だったんだけど、こちらは強豪校のお話。「青春小説」なのかもしれないけど、終始主人公がひとりでうじうじ悩んでる感が否めない…。ラストシーンの、音楽の壮大さが伝わってくるシーンは、心打たれた。
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【本の内容】 「君、吹奏楽部に入らないか?」「エ、スイソウガク!?」―学校にいる時間をなるべく短くしたい、引っ込み思案の中学生・克久は、入学後、ブラスバンドに入部する。 先輩や友人、教師に囲まれ、全国大会を目指す毎日。 少年期の多感な時期に、戸惑いながらも音楽に夢中になる克久...
【本の内容】 「君、吹奏楽部に入らないか?」「エ、スイソウガク!?」―学校にいる時間をなるべく短くしたい、引っ込み思案の中学生・克久は、入学後、ブラスバンドに入部する。 先輩や友人、教師に囲まれ、全国大会を目指す毎日。 少年期の多感な時期に、戸惑いながらも音楽に夢中になる克久。 やがて大会の日を迎え…。 忘れてませんか、伸び盛りの輝きを。 親と子へエールを送る感動の物語。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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ぼくの心の中で、うさぎが跳ねる。 久しぶりに三人称神の視点を読んだので、すぐに入れなかったが、中学校の話であり、それほどわかりにくい話ではなかった。特に音楽をしている人は共感しやすいのではないだろうか。吹奏楽でなくても、部活の経験がある人は多かれ少なかれ、主人公の気持ちがわかる...
ぼくの心の中で、うさぎが跳ねる。 久しぶりに三人称神の視点を読んだので、すぐに入れなかったが、中学校の話であり、それほどわかりにくい話ではなかった。特に音楽をしている人は共感しやすいのではないだろうか。吹奏楽でなくても、部活の経験がある人は多かれ少なかれ、主人公の気持ちがわかるだろう。いじめ、思春期の親との関係、部活、異性など、この年頃のテーマがたくさん詰め込まれていて、主人公克久の気持ちが、ところどころ出てくる「うさぎ」に表れている。
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いじめられっ子が立ち直る話、という印象は意外となくて、彼の成長過程として淡々と乗り越えていく感じが、読んでいてとても気持ちが良かった。 いちいち完結させずにさばさばと進んで行く文体もけっこう好きだけど、テーマが音楽で共感できたからまだついて行けたって気もするな。 私は音楽を始...
いじめられっ子が立ち直る話、という印象は意外となくて、彼の成長過程として淡々と乗り越えていく感じが、読んでいてとても気持ちが良かった。 いちいち完結させずにさばさばと進んで行く文体もけっこう好きだけど、テーマが音楽で共感できたからまだついて行けたって気もするな。 私は音楽を始めたのが大人になってからで遅いのだけれど、主人公が学生時代を賭してティンパニのドラムロールにのめり込んでいく様は「音楽家」という感じがして憧れた。
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