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楽隊のうさぎ の商品レビュー

3.3

155件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    43

  3. 3つ

    55

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    10

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2021/10/18

 清潔感のある文章を読みたい、と思った時、この本のタイトル楽隊のうさぎがありました。中学生のブラスバンドのお話、清潔感は抜群です。歴史とか歴史小説をよく読みますが、汚辱が多々、たまにこう言う良質の本を読むとデトックス効果があっていいのではないかと思えてきます。僕自体は楽器をする人...

 清潔感のある文章を読みたい、と思った時、この本のタイトル楽隊のうさぎがありました。中学生のブラスバンドのお話、清潔感は抜群です。歴史とか歴史小説をよく読みますが、汚辱が多々、たまにこう言う良質の本を読むとデトックス効果があっていいのではないかと思えてきます。僕自体は楽器をする人間なのでこれが読むキッカケになったのかもしれません。

Posted byブクログ

2021/09/15

小学校の頃に友達と折り合いの悪かった克久は、中学に入った途端、先輩の勢いから吹奏楽部に入部してしまう。吹奏楽部ではパーカス(打楽器)を担当し、同級生の女子たちと奮闘しているうちに、折り合いの悪かった友達との関係も変わっていく…。 今年のテーマである、楽器が出てくる本蒐集の一環。...

小学校の頃に友達と折り合いの悪かった克久は、中学に入った途端、先輩の勢いから吹奏楽部に入部してしまう。吹奏楽部ではパーカス(打楽器)を担当し、同級生の女子たちと奮闘しているうちに、折り合いの悪かった友達との関係も変わっていく…。 今年のテーマである、楽器が出てくる本蒐集の一環。続編らしきものも見つけたので購入済みである。 克久というすぐに自分の殻に閉じこもってしまうキャラクターの少年を主人公に据えているのは、なかなか珍しいのではないか。周りには誰にでも快活に挨拶をする同級生のトランペット女子、天性のリズム感のある小柄の少女に加え、美貌で中学生など相手にできないという先輩など、魅力的なキャラクターを散りばめているのだが、少々出し過ぎなのではないかと思われる。 実際に、誰が誰なのかわからなくなっていくしね。 作者は吹奏楽部出身であろうことはよく分かるし、おそらくパーカッションだったのであろう。某アニメの始まりもそうだったが「銀賞で残念」などというのは、経験者にはあたり前のことなのだろうが、こういうものは少し説明はほしいところだ。 一方で、他のパートの描写は知らないからか、かなりいい加減だ。また、この手の創作で難しいところなのかもしれないが、せっかく学校に通っているにも関わらず、登校と放課後だけというのはもったいないと思うんだよねえ。 家庭事情も、面白くなりそうなところでぼやかされたままとなるので、全体に締まりのないところが気にはなった。 時間の経過も突然数ヶ月進んだりという部分があり、どんどん読み進めていくと言う作品ではない。のんびりとそういうこともあるんだね、というように読むのが楽しい作品だ。 ところで、タイトルにもある「うさぎ」の部分や『シバの女王』の演奏時の曲の説明など、妙に1980年代のおしゃれ小説っぽい、意味がありげでなさそうな描写はどうなんだろうね。みなさんは読み飛ばしてる? (楽器が出てくるので甘め採点)

Posted byブクログ

2021/07/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

青春小説と呼ぶにはあまりに生々しい一冊。 中学校の吹奏楽部が全国大会を目指す日々を、中学で初めて楽器に触れた克久を中心に描く物語。音楽回りの描写は圧巻の一言に尽きるが、この物語の主眼はどこにあったのだろうと思ってしまう。部活が主眼であれば、全国大会の結果を見せずに終わる結末はどこか煮え切らない。 中学に上がって世界が広がり、いじめられていた小学生時代から一転、全国大会で重要なパートを任されるまでになった克久の成長物語であるのは間違いないだろう。ただ、物語のラスト一行で示唆されるのは、この物語における克久と両親の関係の重要性である。 はっきり言うが、克久の母親の百合子、ちょっと気持ち悪い。いや、これは私が子供を持たないからそう思うのであって、息子を持つ母親なら共感できるのかもしれない。というか、共感できてしまうことを拒否したくなるかもしれないが。 百合子はどこか子供っぽいところがある母親として描かれる。なんなら克久の側が、百合子の機嫌を損ねないようにするシーンがあるくらいだ。特に福岡旅行に至るまでの顛末が顕著で、今の克久に対する自分の執着から、百合子は克久の反対を押しきって旅行を決定してしまう。また、私はこの小説をセンター試験で知ったのだが、センターで抜粋されていたシーンには、克久と百合子の心情を百合子の側から「初めて会った恋人同士のような」と評するシーンがある。 母親として息子を見る百合子の視線の根底に、女として男を見る視線があるように思えてならないのだ。 無論それは劣情を催す云々の話ではない。子供から大人へと羽化していく息子の克久を前に、相対的に百合子が「母」から「女」に戻っているのではないかということだ。もし克久が女の子だったらこんな描写はしないだろう、と思える百合子の心情の数々がそれを示している。 そして作者は、その心情を至って冷静に、客観的に見つめている。百合子の心情が、息子にとっては煩わしいものである可能性を容赦なく示唆しているのがその証拠。要するに、息子に対する女親の「気持ち悪さ」を「分かって書いている」のだ。 百合子はいわゆる「毒親」ではない。親としては普通の人間だ。そんな普通の母親でさえ、根底にこういう「気持ち悪さ」を持っている。 性別の話をするのはこのご時世ナンセンスかもしれないが、それでもこの描写は女にしか書けないだろうと思う。それも、子供を持つ母親にしか。 「部活モノ」として読めば展開は良くも悪くも王道中の王道。だが、他の部活モノとこの小説を差別化するポイント、この小説で一番光るポイントは、百合子まわりの描写なのではないかと思う。 克久と同い年くらいの子供が読めば青春小説として楽しめるが、子を持つ親が百合子の感情をつきつけられたらどういう心情になるのだろうか。そう思ってしまう一冊だった。

Posted byブクログ

2021/04/19

3.5 昔、国語の小説で読んだな〜っと思い返して読み返し。 主人公の成長がいいですね あまり音楽とかは触れられてないかなぁ

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2020/09/22

小学校時代いじめにあい、心を灰色に塗り固めることで過ごして来た克久。中学になりブラスバンド部に入部した事で成長し、変わっていく。克久の心情の変化や行動のきっかけを、心に棲むうさぎのイメージで表現されているところが好き。入試の問題文にもよく使われている。同じ作者の『うさぎとトランペ...

小学校時代いじめにあい、心を灰色に塗り固めることで過ごして来た克久。中学になりブラスバンド部に入部した事で成長し、変わっていく。克久の心情の変化や行動のきっかけを、心に棲むうさぎのイメージで表現されているところが好き。入試の問題文にもよく使われている。同じ作者の『うさぎとトランペット』は続編??気になる…

Posted byブクログ

2020/08/20

うーんという感じだった。主人公の内面や部活に関してはまるで自分が部活をやっていたときのような気もし、表現に驚いたが、始終暗いような気持ちになる文章で自分には合わないなと感じた。

Posted byブクログ

2019/08/30

中学吹奏楽部。 今のメンバーで、 その一瞬でしか出せない 音。 今すぐ、音楽を 始めたくなる一冊。

Posted byブクログ

2019/03/20

中学生になって吹奏楽を始めた少年のお話。 合奏の様子や大会の緊張感は共感できるところも多くてとても懐かしかったし、 課題曲や自由曲が作中に出てくるので聴きながら楽しめた。 「今じゃなければできない演奏がある」という言葉も胸にささった。 ストーリーは楽しめたけれど、視点がころこ...

中学生になって吹奏楽を始めた少年のお話。 合奏の様子や大会の緊張感は共感できるところも多くてとても懐かしかったし、 課題曲や自由曲が作中に出てくるので聴きながら楽しめた。 「今じゃなければできない演奏がある」という言葉も胸にささった。 ストーリーは楽しめたけれど、視点がころころ変わって疲れたなあ。 比喩的表現も多くて、よく現代文の問題になってるのもわかる気がする。

Posted byブクログ

2018/12/31

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Posted byブクログ

2018/05/21

ブラスバンドをやっている子たちには、すごく響くのだろう。楽器をやったことない身にとっては、演奏の感じがいまいた共感出来なかった。

Posted byブクログ