楽隊のうさぎ の商品レビュー
新潮、今年のYonda?の1冊。 現役吹奏楽部としては読まねばなるまい。 吹奏楽を根底に置いている、主人公カッチンの成長譚。 カッチンが部活にのめりこんでいって身につけるものは技術と度胸だけではない。 コンクールの舞台に上ったときの緊張感、練習時の気分、演奏中の思いをふんだん...
新潮、今年のYonda?の1冊。 現役吹奏楽部としては読まねばなるまい。 吹奏楽を根底に置いている、主人公カッチンの成長譚。 カッチンが部活にのめりこんでいって身につけるものは技術と度胸だけではない。 コンクールの舞台に上ったときの緊張感、練習時の気分、演奏中の思いをふんだんに盛り込んだ描写は懐かしさでいっぱいになる。 我々は、今しか作れない音楽を創造するのだ。 特に中学・高校だとそのメンバーで舞台に乗るコンクールは1度きりしかない。部活に所属したことのある人ならみんな思い出すに難くない心境を呼び起こしてくれる。 ただ『ハンガリー民謡 くじゃくによる変奏曲』とか『ラ・マルシュ』とか『交響的譚詩』とか『シバの女王ベルキス』とか言われて、ピンとくる一般人がどれだけいるか。どんな曲かの解説は入るが、それだけでイメージするのは難しいだろう。 音楽を題材にする時の大きな壁を突き崩すには至らなかったと思う。
Posted by
吹奏楽をやっていた人間としては、この話が口コミで広がっていったのがとても嬉しい一作でした。中学生の頃、何の気なしに入った吹奏楽部にのめりこんだ自分を思い出す、そんな作品。作り出される音や、アンサンブルが揃った時の毛羽立つような快感を、丁寧に文字として残していると思いました。
Posted by
2006/07/15 新聞連載で読み、単行本を買いかけ、文庫になったのを知り、結局古本屋で買った。 最初に読んでから7年越し。
Posted by
分かる、分かる、分かるなぁ〜!! 吹奏楽部出身の私は、何ページかごとに心の中でこのセリフをつぶやいていました。 青春やなぁ。
Posted by
中学校のブラバンを舞台にした物語。 小学生の時はいじめられっこだった主人公が、成長していきます。 コンクールの緊張感と高揚感が味わえました。
Posted by