ペンキや の商品レビュー
「おとうさんが看板を塗ると街がまるで違ってくるんだよ」 梨木香歩さんの絵本、ということで手に取りました。手に取った時の絵の印象と、読後改めて見た印象が全然違う。 あたたかさや深みが伝わってくる。 今の私に必要な本でした。
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見習いペンキ屋の青年が、見たことのない父が眠るパリの墓参りに行く成長物語。 船で働きながらの洋行中に大切な出会いがあり、ペンキ塗り職としての悟りのような、生涯の課題のような気づきを得て、天職を得ることができた。 彼を形作る大本は「ユトリロの白」❗全ての色を含んだ白 タイトル...
見習いペンキ屋の青年が、見たことのない父が眠るパリの墓参りに行く成長物語。 船で働きながらの洋行中に大切な出会いがあり、ペンキ塗り職としての悟りのような、生涯の課題のような気づきを得て、天職を得ることができた。 彼を形作る大本は「ユトリロの白」❗全ての色を含んだ白 タイトルの「ペンキや」は、主人公の「しんや」と重なる。 職人にどのくらい種別があるのか想像もできないが、僕がどこまでも職人気質に憧れ、腕を誇りにする職人を尊敬してしまう。しばしば技に見とれてしまう。 #ペンキや #出久根育 #梨木香歩 #理論社
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小さい頃に亡くなった父親と同じペンキ屋になったしんや。お客さんが本当に望む色を塗るペンキ屋に。いいことばかりじゃない。それでもペンキやはペンキやだった。人を幸せにした。そして自分の色、ユトリロの白にたどりつく。それはいろんな色を複雑に重ねた人生の色。 人生折々の人間の中にある色を...
小さい頃に亡くなった父親と同じペンキ屋になったしんや。お客さんが本当に望む色を塗るペンキ屋に。いいことばかりじゃない。それでもペンキやはペンキやだった。人を幸せにした。そして自分の色、ユトリロの白にたどりつく。それはいろんな色を複雑に重ねた人生の色。 人生折々の人間の中にある色を見たような物語。色を重ねるように生きられたらいい。
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梨木香歩さんはいろんな可能性を秘めているな…と思います。 ヤービを書いた人?と思う部分をもあり、絵も独特でなんとも言えません。 読んでよかったです。
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あるペンキや(二代目)の一生を描いた物語。 船で旅して海外で修行したり結婚したり 梨木さんの文章で書かれた普通の人の人生は 出久根さんの絵とピッタリ合っていて 完璧なおとぎ話になっていました。
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母にプレゼントする本を考えるシリーズ。検索して出てきたので読んでみた。 うーん、どうだろう?絵本の色合いはきれいだと思うが、主人公が死んだ魚の様な目をしているので、少々怖い。 自分の好きな「ペンキ屋」の道を進んでいく話だが、息子からもらった母は嬉しい内容だろうか?いや、そうは思え...
母にプレゼントする本を考えるシリーズ。検索して出てきたので読んでみた。 うーん、どうだろう?絵本の色合いはきれいだと思うが、主人公が死んだ魚の様な目をしているので、少々怖い。 自分の好きな「ペンキ屋」の道を進んでいく話だが、息子からもらった母は嬉しい内容だろうか?いや、そうは思えない謎だ。
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【読了メモ】 (150914) 梨木香歩の絵本3冊/w/出久根育 『ワニ ジャングルの憂鬱 草原の無関心』/w/木内達朗 『蟹塚縁起』/w/出久根育 『ペンキや』/ワニ→仲間と自分の境目って何だろう? 蟹塚→泣ける ペンキや→不世出のぺんきや
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不条理な死のようで、それが世代を越えて大切な何かがしっかりと引き継がれ、この世にまたとない足跡を残したことを表しているのかもしれない。ペンキとは。女性とは。子どもとは。そこからいろいろな意味を汲み取ることることができる。
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大人向けの絵本だなぁ。梨木さんっぽいせつないストーリー。表情に乏しい人物絵の気持ち悪さ(笑)が、物語の雰囲気をより盛り上げていてすばらしい。このとき、しんやはどんな気持ちだったんだろう、と想像が膨らむ。 言われたとおりに仕事をするのではなく、相手の気持ちを汲み取って仕事をするのが一流なんだ。ぐはっ。拙者、言われたとおりにすら働けないでござる!
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悔いのない人生ってなんなんだろう。一番の情熱は? 生涯を全うする意味,家族の意味,いろいろ・・・考えさせられます。 涙がこぼれます。
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