太公望(下) の商品レビュー
「会朝、清明なり」。…
「会朝、清明なり」。受王を倒そうと決めてから25年。望は周の軍師とり、ついに牧野の地にて受王と対峙する。望が闘う相手は、時代。人を贄とすることを欲する狂気を孕んだ時代。神々を倒し、望は東方に理想の邑を築く。それは、人が斉しく(ひとしく)住める邑。民族の差別のない邑。この『太公望』...
「会朝、清明なり」。受王を倒そうと決めてから25年。望は周の軍師とり、ついに牧野の地にて受王と対峙する。望が闘う相手は、時代。人を贄とすることを欲する狂気を孕んだ時代。神々を倒し、望は東方に理想の邑を築く。それは、人が斉しく(ひとしく)住める邑。民族の差別のない邑。この『太公望』は、太公望が主役なので受王の心情などは描かれていませんが、それらは『王家の風日』に描かれています。『太公望』の終盤で唐突に出てきた史官の「佚」。彼は『王家の風日』の登場人物だったのですね。そして、鹿台で炎と化した受王と箕子の約束。
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とうとう下巻まで一気…
とうとう下巻まで一気に読んでしまいました。太公望のつりをしている姿の意味が分かります。周の時代がどのように起きたかが目に見えるようです。読み終えると思わずため息が出ます。次は「天空の舟」かな。宮城谷さんの本は面白い。
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完結編。ついに念願の…
完結編。ついに念願の商王を倒すときがやってきた。果たしてその運命は。最後まで一気に読めた作品。ぜひ上巻、中巻、下巻とまとめて一気に読んで欲しい作品である。
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周召同盟を締結させ、…
周召同盟を締結させ、望はついに宿年の敵、商(殷)に決戦を挑む。感動の最終巻。
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上巻、中巻と、商王と対するべく奔走した太公望。 文王の死、武王の英断を経て迎えた牧野の戦いは、驚くほどあっさりとしたものだった。アクション描写が得意な訳では無いことは重々承知しているし、宮城谷先生自身も描写が難しい戦闘だと捉えていたようだけれど、だからといってこの出来はさすがに…...
上巻、中巻と、商王と対するべく奔走した太公望。 文王の死、武王の英断を経て迎えた牧野の戦いは、驚くほどあっさりとしたものだった。アクション描写が得意な訳では無いことは重々承知しているし、宮城谷先生自身も描写が難しい戦闘だと捉えていたようだけれど、だからといってこの出来はさすがに…。 宮城谷先生の豊富な古代中国知識により、古代文明や偉人の命運、それらが紡いだ延長線上にある今との繋がりを所々で鮮明に意識させられることにより、感じ入ることは幾度かあるとは思う。 しかし、前作読破時点で抱いていた期待感には到底届かない。前巻までが面白かっただけに非常に残念に思う。
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商は、太陽が十個あると考える。ひと月が30日なので3巡する。一巡を旬といった。よって、上旬、中旬、下旬。(p 268) 周は季歴が強かったが、商の王に殺される。文王で太公望を味方につけ、武王で統一。 太公望は斉を建邑。斉しく生き、斉しく戦う。(ひとしく)
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遂にクライマックス。個性溢れる仲間達と商打倒に立ち向かう太公望。昔の中華は黄河流域を中心に栄えそれ以外は辺境の異民族。商も統一国家と言うより諸国の連合国家。漢字や言葉の面からも中国文化や日本語の由来などわかり宮城谷先生の知識の豊富さに脱帽する。
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太公望全3巻の下巻 上巻中巻で望が積み上げてきたものが、一つの力となって望を支え動いていく様子はとても爽快な気持ちになります。 望は心も体もとても強いですが、どれだけ力が強いかではなくその強さを何にどのように使うのか。生きていく強さ、生命力は自分の持つ力の使い方だと感じました。...
太公望全3巻の下巻 上巻中巻で望が積み上げてきたものが、一つの力となって望を支え動いていく様子はとても爽快な気持ちになります。 望は心も体もとても強いですが、どれだけ力が強いかではなくその強さを何にどのように使うのか。生きていく強さ、生命力は自分の持つ力の使い方だと感じました。 面白いだけではなく生き方を考えさせられる全3巻。 大満足でした!
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長い、長い旅を終えた気分だ。太公望は、周の軍師としてつにに商に挑む。牧野の戦いと呼ばれる天下分け目の大合戦だ。商の受王(紂王)は重要な人物でありながら、この物語の中ではほとんど顔を見せない。 才能に恵まれ、果断な行動力もあった受王ではあるが、「受王は~~であった」「受王が~~した...
長い、長い旅を終えた気分だ。太公望は、周の軍師としてつにに商に挑む。牧野の戦いと呼ばれる天下分け目の大合戦だ。商の受王(紂王)は重要な人物でありながら、この物語の中ではほとんど顔を見せない。 才能に恵まれ、果断な行動力もあった受王ではあるが、「受王は~~であった」「受王が~~した」といった伝聞の形でしか姿を見せない。 稀代の悪王という説もあるが、ここでは残虐な面はあるにせよ悪王とは言えないし、愚昧では決してないという評価か。また、妲己についても悪女としては描かれていない。どちらかといえば、英邁な女性といった感じか。やや世間知らずな一面はあるにせよ。 周の文王、武王、周公但といった有名な人物も登場し、スケールの大きい歴史作品。 一読の価値ありだと思う。
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最後の方は展開が面白くてすっ飛ばして読んでしまった。 下巻になるにつれ登場人物が増し、かつ名前も読めないため誰が誰だか分からなくなりました。 それを差し置いても、人を動かすには先を読む力が必要であると学べたのでよかったと思います。
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