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月光ゲーム Yの悲劇'88 の商品レビュー

3.6

355件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    122

  3. 3つ

    140

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    1

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2015/02/19

楽しいはずのキャンプは火山の噴火によりサバイバルと化す。 そして芽生える殺意。 無数の容疑者の中から唯一人の犯人を照らし出す論理。 人を狂わせる月の光。 現場に残されたダイイングメッセージ。 Y。 江神二郎と学生アリスのシリーズ1作目。

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2015/02/19

面白かったー。 ミステリを読まない者としては、登場人物が一昔前の大学生という感じで生き生きとしていて、文章も読みやすく、なんだかロマンチックというか全体が綺麗で、青春色も強く、手に取ってみてよかったと思える本だった。 アリスは随所で女々しい。江神さんは非常にかっこよい。

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2014/12/28

御嶽山が噴火したので読んでみた。 長野県のキャンプ場にやってきた複数の大学のグループが、御嶽山を彷彿させる「矢吹山」火山の噴火で下山できなくなる。閉ざされた空間で発生する連続殺人事件の犯人を推理小説研究会の面々が解明していくという筋立て。 複数の本を併読していく読書スタイルに...

御嶽山が噴火したので読んでみた。 長野県のキャンプ場にやってきた複数の大学のグループが、御嶽山を彷彿させる「矢吹山」火山の噴火で下山できなくなる。閉ざされた空間で発生する連続殺人事件の犯人を推理小説研究会の面々が解明していくという筋立て。 複数の本を併読していく読書スタイルには向かない本だった。登場人物が多すぎてキャラを把握できなかった。 初出が1990年であり、携帯電話が全くない時代のストーリーであり、現代では成立しえないプロットである事にも違和感というか、もどかしさを感じた。 昭和の物語を読むと、平成末期の携帯電話は、カメラ、GPS、通信装置、懐中電灯の機能を持った、まさに未来のデバイスなのだと再認識する。

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2014/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物大杉。鳥頭は、途中で、把握することをあきらめました……。 面白かったけどね! 同機は、同作者の「朱色の研究」はてまた(作者違うけど)「異邦人」を思いだされるような。

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2014/07/19

有栖川有栖のデビュー作、『月光ゲームYの悲劇'88』を読了。 主に2つのシリーズを書いていて、その内こちらは学生アリスシリーズ(江神シリーズとも呼ばれる)と呼ばれている。 これとは別に、作家アリスシリーズ(または火村シリーズ)がある。 副題にエラリー・クイーンの有名...

有栖川有栖のデビュー作、『月光ゲームYの悲劇'88』を読了。 主に2つのシリーズを書いていて、その内こちらは学生アリスシリーズ(江神シリーズとも呼ばれる)と呼ばれている。 これとは別に、作家アリスシリーズ(または火村シリーズ)がある。 副題にエラリー・クイーンの有名な作品『Yの悲劇』と入っていることに、オレは最初、そんなに自信があるのだろうかと思っていた。まあオレは『Yの悲劇』をまだ読んだことはないのだが(国名シリーズなら1つだけ読了)。 しかし読了した結果、かなり面白かったのは確か。『Yの悲劇』には届かないのだろうが間違いなく楽しめた。 内容は、クローズドサークルでの連続殺人事件。まあクローズドサークルでは得てして連続殺人に発展するようだが。 副題のYとは、一人目の被害者が遺すダイイングメッセージ。このダイイングメッセージにはついては自分なりに考えてみたが、全く見当外れだった。 このシリーズは「読者への挑戦」が入っているのも意欲を掻きたてられる。2日間程考え、当時働いていた会社でも考えていたが、なかなか難しかった。すべての謎に答えを出す前に仕方なく読み進めてしまった記憶がある。 伏線回収も見事だったと思う。キャラもしっかり書き分けが出来ていたし、デビュー作からすごいと思った。 今ではシリーズも5作中4作目まで出ているので、どう完結するのか非常に楽しみ。

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2014/06/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

夏合宿にやってきた英都大学推理小説研究会の面々。 ところが矢吹山の噴火で、偶然一緒になった三グループの学生たちは、陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまった。極限状況の中、月の魔力に誘われたかのように出没する殺人鬼。ひとり、またひとりとキャンプ仲間が殺されていく。 副題にYの悲劇'88とあるとおり、ダイイングメッセージや読者への挑戦といったエラリー・クイーンを意識した作品。 登場人物たちによるクイーン談議も楽しめる。 火山の噴火、その中での連続殺人という緊迫感がよかった。 多くの哲学的なセリフには、少し堅苦しさを感じた。 犯行の動機については、今一つ弱いように思ったが、それも犯人の思想によるものとしておきましょうか

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2014/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもしろかったはずなのに、何故か全く惹かれなかった。というより、謎解きで一気に醒めてしまった感じ。 クローズドサークル好きなのに何故だろう。 **ネタバレ** 犯人が死んで、被害者たちとはもう会わないから関係ないですおーわりっていうのが気に食わなかったのかもしれない。シリーズものでなければ許せたはず。 みんなそんなに出会ってすぐ恋に落ちるかなあ。理代については「ですよねー」ってなりました。主人公と一話キャラは結ばれない。

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2014/04/14

面白い。推理よりも蘊蓄や引用部分に目が行きがちになってしまった。超正統派本格ミステリ風なのに青春小説色の方が強い。動機はあってないようなものなので余計ミステリ部分の印象が薄いのかも。 江神さんかっこいい。関西弁移りそうになる。

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2017/12/17

学生アリスシリーズ1作目にして作家有栖川有栖の記念すべきデビュー作。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou1005.html

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2014/02/08

作者が若い頃に書かれた作品なので、現在の有栖川さんの作品と比べると全体的に初々しさが漂う・・・ちょっと読んでて恥ずかしいなと思う部分も。 ガチガチのミステリーというより青春小説50%、ミステリ50%という感じ。 複数の大学のサークルが山のキャンプ場に集まって、そこで殺人事件が...

作者が若い頃に書かれた作品なので、現在の有栖川さんの作品と比べると全体的に初々しさが漂う・・・ちょっと読んでて恥ずかしいなと思う部分も。 ガチガチのミステリーというより青春小説50%、ミステリ50%という感じ。 複数の大学のサークルが山のキャンプ場に集まって、そこで殺人事件が起こる。時を同じくして火山の噴火で下山できなくなって・・・というクローズドサークルものなのでそういうシチュエーションが好きな方は是非。

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