ヴァーチャル・ガール の商品レビュー
天才オタク青年が理想の人工少女を造ったら……。AIが自意識を持つと大体こうなるよな、というよくある話ではある。しかしAIの内面世界の表現が見事で、成長し進化し人間らしくなっていく過程がとても丁寧に描かれているので好感がもてる。1993年刊行当時から想像した近未来世界をネットや人工...
天才オタク青年が理想の人工少女を造ったら……。AIが自意識を持つと大体こうなるよな、というよくある話ではある。しかしAIの内面世界の表現が見事で、成長し進化し人間らしくなっていく過程がとても丁寧に描かれているので好感がもてる。1993年刊行当時から想像した近未来世界をネットや人工知能を中心に描写しつつも、ジュブナイルのような心温まる冒険ストーリーに着地させたのが名作の所以だろう。AIの未来像についてはいささか楽観的にすぎる気がするが、そんな思いも読後感の良さで吹っ飛んだ。
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MIT史上最高の天才といわれた男がAI搭載のロボットを作る。自分の理想を具現化した美しい少女のロボット。完ぺき主義ゆえ性器もあるが、本人の歪んだ幼児体験からセックスに対する嫌悪感があり、それを使う気はなかった。 アメリカはAI禁止法で、人間のように思考するAIの開発を禁止している...
MIT史上最高の天才といわれた男がAI搭載のロボットを作る。自分の理想を具現化した美しい少女のロボット。完ぺき主義ゆえ性器もあるが、本人の歪んだ幼児体験からセックスに対する嫌悪感があり、それを使う気はなかった。 アメリカはAI禁止法で、人間のように思考するAIの開発を禁止している。他国はしらないけど。で、こんなの作ったらアカンという設定の中、男は少女ロボットマギーといっしょに旅に出る。男の父親は大企業の社長で、息子を家に連れ戻すために動いている。 ホームレスとしてふたりは旅をして、男はマギーに人間を教えていく。 旅の中でいろいろな人間と出会う。ロームレス母子家庭とか、元凄腕ハッカーの黒人の老人、ゲイで娼婦で黒人のダンサー、無免許医でバイセクシャルで普段は女性人格の男。途中でアクシデントが発生して、マギーひとりになってしまい、男に禁じられたセックスについて考察を開始する。 機械の思考については、まだ人間めいたとこがあって、悩みや葛藤は、AIのどこから発生しているのかという疑問もあるわけです。AIを人間そっくりに作る場合、その内面の意識はどうなっているのか?という点で、人間そのままっぽい喜怒哀楽をもっていて、自己を切り離して見れない意識という点でどうかなとは、思いましたが、時代を考えると仕方ないかもしれないです。90年代のSFですので。 機械が「意識」を持ったらどうなるのか?その内面はどうなるのかという技術的なところに重心をおいているわけではなく、人間の心、生き方について逆説的に訴えるような物語になっています。 翻訳SFにありがちな可読性の悪さもなくすっと読める話です。 深いこと考えなければ、かなり面白いです。また、創作をしている人にとっては物語の骨格を別のアイデアに転換できそうな話でもあります。 アメリカのホームレスの話とかも現代風?なので、その知見はありがたいです。
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後半が甘い、女性向けの作品 表紙 4点末弥 純 展開 4点1993年著作 文章 5点 内容 570点 合計 583点
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
コンピューターの天才アーノルドが、自分の伴侶にすべく理想の少女型ロボットを作り上げたが…、という話。 そのロボットの容姿は身長150cmの小柄な体型でオッドアイ、尾てい骨の当たりから尻尾のようにコンセントを出す、という都合がよろしい設定なのですが、そういう話では逆に都合が悪く描かれにくいセックスを描いていて非常に面白い。
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青春アドベンチャーでラジオドラマになった。古田新太のアーノルド役は良く合っていました。後に偶々、本屋で見かけて表紙を見たら末弥さんが挿絵で即購入!色々、自分のツボにハマりまくった作品。
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内容 金色がかった栗色の髪に、左右色違いの大きな瞳が印象的な美少女マギー。 彼女はコンピュータの天才アーノルドが自らの伴侶にしようと作りあげたロボットだった。 人間と変わらぬ優しい心を持つマギーだが、 人工知能の開発が禁じられている今、正体がばれれば即座に破壊されてしまう。 かく...
内容 金色がかった栗色の髪に、左右色違いの大きな瞳が印象的な美少女マギー。 彼女はコンピュータの天才アーノルドが自らの伴侶にしようと作りあげたロボットだった。 人間と変わらぬ優しい心を持つマギーだが、 人工知能の開発が禁じられている今、正体がばれれば即座に破壊されてしまう。 かくして二人は追跡の手を逃れ、波乱に満ちた放浪の旅に出た… 純真なロボット少女の成長と冒険を描く、スリリングで心あたたまる物語。キャンベル賞受賞。
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アンドロイドのマギーが、成長していくお話。 後半、生みの親の一瞬の非道さは衝撃的。 なんとなくOSがウィンドウズっぽい匂いがぷんぷんするのはご愛嬌か。
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一人の男が理想の女性ロボットをつくりあげたが、彼女は違法な作品だった。二人は手に手をとって逃避行するが、あるとき離れ離れになってしまう。彼女の真の旅は、ここから始まり、さまざまな経験をへて成長していくのです。女性の自立と自我の確立がきちんと描かれてます。でもなー科学者がなー(笑)...
一人の男が理想の女性ロボットをつくりあげたが、彼女は違法な作品だった。二人は手に手をとって逃避行するが、あるとき離れ離れになってしまう。彼女の真の旅は、ここから始まり、さまざまな経験をへて成長していくのです。女性の自立と自我の確立がきちんと描かれてます。でもなー科学者がなー(笑)すごいオタッキーで、ちょっと笑えます。
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タニス・リーの『銀色の恋人』を好きだといったら、友人におすすめされた1冊。これはこれでとても良い話ではあるのだけど… うーん。男と女の視点の違いをものすごく感じてしまった。なまじ、『銀色の恋人』などと比較したのがいけないのだろうが。さらっと語られすぎな気がするが、AIをテーマにし...
タニス・リーの『銀色の恋人』を好きだといったら、友人におすすめされた1冊。これはこれでとても良い話ではあるのだけど… うーん。男と女の視点の違いをものすごく感じてしまった。なまじ、『銀色の恋人』などと比較したのがいけないのだろうが。さらっと語られすぎな気がするが、AIをテーマにしたものとしては、かなり面白いと思う。
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