慟哭 の商品レビュー
事前に情報を仕入れてしまっていたせいで楽しみが少し減った気もすれば、事前情報無しでも結構ミステリになれてきたおかげで仕掛けに気付けたかもしれないなとも思う。 しかし本書の一つの柱である仕掛けに気付いても、オチの部分に暗い気持ちにさせられたことは間違いない。 本書の題名の通り、慟哭...
事前に情報を仕入れてしまっていたせいで楽しみが少し減った気もすれば、事前情報無しでも結構ミステリになれてきたおかげで仕掛けに気付けたかもしれないなとも思う。 しかし本書の一つの柱である仕掛けに気付いても、オチの部分に暗い気持ちにさせられたことは間違いない。 本書の題名の通り、慟哭が描かれていた。
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じつは、犯人がわかっていた。直感的な問題だ。ただ、そうじゃないかと思っていた。でもわたしがすごいのではない。その直感を裏付けるだけの、そうだと確信させて疑わせない貫井徳郎の筆致がすごいのだ。 裏と顔と表の顔。だれもが持っている二つの顔は、それぞれが影響しあっている。だから、...
じつは、犯人がわかっていた。直感的な問題だ。ただ、そうじゃないかと思っていた。でもわたしがすごいのではない。その直感を裏付けるだけの、そうだと確信させて疑わせない貫井徳郎の筆致がすごいのだ。 裏と顔と表の顔。だれもが持っている二つの顔は、それぞれが影響しあっている。だから、直感的にわかってしまったとしても、納得しうるだけの説得力がある。「ああ、表でこうだから裏でこうなるのだ」と納得させるだけの力。そして、そんなことはおかまいなしに最後には結局、驚嘆させてしまうだけの力。読ませる、という枠を超えている。犯人が誰か、などというミステリが陳腐とは思わないが、それでも決して期待を裏切らない作家は優れている。 こうしていくつになっても、すごい作家と出会えるのは救いだ。生きるということは、その年月の分だけ本が読めるということだ。小説が決してなくならないのは、生きることへの肯定が存在するからなのだと思わずにいられない。
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同時に二つの話が進行して行くがやっぱりなの最後。 ミステリーをたくさん読んでいると、わかってしまうトリック、まぁ作者の初期作品なので仕方がないか。 それでも新興宗教に救いを求める男の心理状況が理解を超える。 時間軸をずらすトリックの為に人間の描き方に無理があるという感じを受けた。
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貫井さん2冊目なのに、また新興宗教。。。新興宗教好きなの??うちは苦手だ。それを抜きにしたら好きなタイプではあるのだけど、どうしても初めの印象が拭いきれない!もう一冊読む予定だから、もう一冊が関係ないことを祈りつつ読了。微妙に感情移入ができない。人間の気持ちの奥深くを表現しようと...
貫井さん2冊目なのに、また新興宗教。。。新興宗教好きなの??うちは苦手だ。それを抜きにしたら好きなタイプではあるのだけど、どうしても初めの印象が拭いきれない!もう一冊読む予定だから、もう一冊が関係ないことを祈りつつ読了。微妙に感情移入ができない。人間の気持ちの奥深くを表現しようとして、中途半端で終わった感じがします。
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この人の本大好きなので、これはずっと読みたかった1冊。 下調べとかはしないで読んだのでびっくりの結末でした。 幼女の誘拐事件と追う刑事と新興宗教にはまっていくある男性の2つのお話が同時進行していくのですが、実は・・・。 やっぱりこの人の作品はすごい! これからも読み続けたいです。...
この人の本大好きなので、これはずっと読みたかった1冊。 下調べとかはしないで読んだのでびっくりの結末でした。 幼女の誘拐事件と追う刑事と新興宗教にはまっていくある男性の2つのお話が同時進行していくのですが、実は・・・。 やっぱりこの人の作品はすごい! これからも読み続けたいです。
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「慟哭」は、すごくよかった。 そんなミステリーがあるのか!という驚き。 これがデビュー作とは凄いなぁと
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