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吸血鬼ドラキュラ の商品レビュー

4.1

51件のお客様レビュー

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古典的名作ホラー。な…

古典的名作ホラー。なんですが、その結末のあっけ無さにはかなり驚きました。

文庫OFF

言わずと知れた怪奇小…

言わずと知れた怪奇小説を代表する作品です。15世紀ワラキア公国(現在のルーマニア)に実在した”串刺し公”と呼ばれたヴラド・ツェペシュ伯爵が、吸血鬼ドラキュラのモデルだという話はもう有名ですね。ドキドキしながら読みました。

文庫OFF

ドラキュラとは、この…

ドラキュラとは、この小説に出てくる吸血鬼の名前です。陰鬱でゴシックな世界に惹かれました。

文庫OFF

2024/02/16

とても面白かった。手紙、日記、電報といった記録の数々から物語を読み取っていくという作品のテイストがドラキュラの不気味さをより引き立てているなと感じた。「セリフの応酬をそこまで細かく記録するか?」というところが少し違和感な気もするがそこまで鮮明書かれていたからこそ対ドラキュラへの良...

とても面白かった。手紙、日記、電報といった記録の数々から物語を読み取っていくという作品のテイストがドラキュラの不気味さをより引き立てているなと感じた。「セリフの応酬をそこまで細かく記録するか?」というところが少し違和感な気もするがそこまで鮮明書かれていたからこそ対ドラキュラへの良い記録となったとも考えられる。

Posted byブクログ

2023/12/14

訳が古いせいか西洋の話なのに『経』という言葉が入ってきたりして、和風混在していた。 脳内変換で『おそらく聖書や祈りの言葉』と思いながら読んだ。 そんなのがいくつかある。聖餅って何だろう? たぶん、キリスト教の何かだろうともいながら、読んだけど全く想像できなかった。 調べたら『聖...

訳が古いせいか西洋の話なのに『経』という言葉が入ってきたりして、和風混在していた。 脳内変換で『おそらく聖書や祈りの言葉』と思いながら読んだ。 そんなのがいくつかある。聖餅って何だろう? たぶん、キリスト教の何かだろうともいながら、読んだけど全く想像できなかった。 調べたら『聖なるパン』らしい。煎餅のような感じとも書いてあった。なるほど。 あと、輸血の描写が……誰でもいいのか?血液型は――??と一瞬謎に思ったけど、『そういうもの』と飲み込んで読み進めた。こちらもちょっと調べたら、書かれた時代を考えると輸血の知識がそんなになかったのでは?と。なるほど。 所々、引っかかるものはあるケド、楽しく読めた。 話は3つに分かれる。 まず、主人公のジョナサンがドラキュラ城へと幽閉されて、そこから抜け出すまで。 次は、ジョナサンの恋人の友人ルーシーが不死者へと変わり、殺されるまで。 最後に、ジョナサンの恋人から妻になったナミと不死者ルーシーを退治した4人+ジョナサンの6人でドラキュラ探しをして、退治するまで。 ドラキュラのお城とルーシーが死ぬまでは、楽しかった。 ただ、話の進みが遅い……風景描写が何ページも続く旅の描写もある。すごいけど、物語から気持ちが離れてしまう。 ラストは……無駄に長い。ドラキュラと対決になるのかと思えば、鬼ごっこになり、延々とドラキュラを追いかける話になっていた。 最後には追い詰めて退治をするけれども、ドラキュラ退治自体はあっさりしすぎていて拍子抜け。 むしろその直前の人間対人間の方がバトルして、死者まで出ている。 吸血鬼よりも人間の方が怖いって言う話かな?と思ってしまった。 そして時代が時代なせいもあるのだろけれども、『紳士たるもの…うんぬん』とか『淑女は……うんぬん』みたいなのが続いていてウンザリした。間違ってはないし、『お互いにお互いを尊重する精神』からきている部分もあるのだろうけど。 色々とモヤンとする。 6人皆で、ドラキュラ退治……と言いながら、最終的にナミが蚊帳の外とか……だったら、最初から外に置いておけばいいのに。 最後の方は『ドラキュラに汚された』という理由がついて来るけど、なんだかな。 以前一度読んでいたけど、ルーシーが死ぬという部分しか覚えてなかった。 ドラキュラ……なのに、ドラキュラがどんなものなのか記憶に一切残らない。 ルーシーの話のところが一番面白い。 ドラキュラは……『よく判らない』 大胆不敵なのか?小心者なのか? 説明がついていたけれど、第三者の視点からだけで直接の描写も『恐ろしいモノ』として書かれている。登場は最初の城のところで主人公とやり取りする程度。 その後は「ドラキュラに襲われたルーシーとミナ」というだけで、肝心のドラキュラがあまり出てこない。 分からないモノってそんな感じの方がいいんだろうなとは思うケド、印象に残らず消え去ってしまいそうだ。

Posted byブクログ

2023/10/22

恐怖と冒険!怪奇と武勇!いやあ、面白かった! 得体の知れない伯爵と、続発する怪奇事件。 しかし、陰鬱怪異恐怖で終わらず、死闘苦闘の冒険譚に繋がっていくことで読後は意外にも爽やか。 人間の暗部や陰湿さをあまり描かないというのもあるだろうか。 この手の怪異譚には人間サイドの醜さを入れ...

恐怖と冒険!怪奇と武勇!いやあ、面白かった! 得体の知れない伯爵と、続発する怪奇事件。 しかし、陰鬱怪異恐怖で終わらず、死闘苦闘の冒険譚に繋がっていくことで読後は意外にも爽やか。 人間の暗部や陰湿さをあまり描かないというのもあるだろうか。 この手の怪異譚には人間サイドの醜さを入れて、恐怖や怪異を増幅させることがよくあるが、あくまで人間VS吸血鬼(不死者)に徹している。 後半の伯爵に立ち向かう冒険譚の存在はかなり良かった。 (逆に、陰鬱な話や、怪異に翻弄される人間、吸血鬼の悲哀を求める人には合わないかも…) 平井氏の翻訳は他でも読んだが、時代がかったところはあるけれど終始読みやすい。途中の大立回りは時代小説の殺陣のよう。ジョナサンかっこいいぞ、伯爵は歌舞伎かなにかの悪役?啖呵の切り方がなかなかの悪代官。 (それとは違うけれど、吸血鬼が家に入り込むための手段とあのが、牡丹燈籠などの「お札はがし」に似ている…気もする。) 伯爵を除く登場人物たちの手記を中心に描かれている本作。 伯爵が実際どう行動して、何を考えたのかはわからない。 伯爵サイドの話を考えるのも面白い。 人によってはハッピーエンドとは裏腹に、どんでん返しのような裏側を想像するかも。 個人的には…まあ素直に、ハッピーエンドを裏切らずに想像すると『ドラキュラおじさん、ロンドンに行く』。 用意は万端に物々しく乗り込んだのに、現地ではチートな最強老博士と仲間たち、コンプライアンスの欠片もない(取引やら書類やらを平気で漏洩する)人間どもに徐々に追い詰められていく。 素敵なロンドンライフを夢見る伯爵の運命やいかに…! というとおもしろみがまったくないけれど。 手塚大先生からのドジなドラキュラというのは原作でも読み取れるのでは…? 頑張れ伯爵、夢の海外移住はすぐそこだ。

Posted byブクログ

2021/05/16

様々な作品に影響を与えた対策として認識していたが、これまで触れる機会がなかったため購読。 昨今の作品では巨悪に対して同等の力をもつ、あるいは蓄えてそれを打ち倒すという展開が王道になっているが、何の変哲もない人間が怪物の弱点をついて倒す、という展開もなかなか熱く、手に汗握りながら読...

様々な作品に影響を与えた対策として認識していたが、これまで触れる機会がなかったため購読。 昨今の作品では巨悪に対して同等の力をもつ、あるいは蓄えてそれを打ち倒すという展開が王道になっているが、何の変哲もない人間が怪物の弱点をついて倒す、という展開もなかなか熱く、手に汗握りながら読み切ってしまった。 日記調の文体に加えて、最近の”改変された吸血鬼”についての知識も持っていると、ハラハラしながら登場人物たちの行動を楽しむことができるため、非常におススメ。

Posted byブクログ

2021/05/03

これ、知らない人はいないでしょうが。読んだ人は案外と少ないのかも……? だいたいのあらすじは知っているのですが、こんなに分厚い本だったのか。なーんか冗長で退屈しそうだなあ……なんて思ったのは間違いでした。古臭いんじゃないかってのも思ってましたが、それも欠点ではなく。今読んでも充分...

これ、知らない人はいないでしょうが。読んだ人は案外と少ないのかも……? だいたいのあらすじは知っているのですが、こんなに分厚い本だったのか。なーんか冗長で退屈しそうだなあ……なんて思ったのは間違いでした。古臭いんじゃないかってのも思ってましたが、それも欠点ではなく。今読んでも充分エンターテインメントとして楽しめます。 すべての部分が手紙や日記といったもので占められ、さまざまな視点から語られる物語。いきなり最初っからやってくれるなあ。ドラキュラ伯爵の城に囚われたジョナサン・ハーカーの日記部分だけでもう盛り上がってしまいます。城の雰囲気がとことん不気味。そしてドラキュラよりも三人の妖女の方が迫力があって恐ろしくて。序盤でこれか! 続くルーシーの物語は恐怖よりも悲哀に満ちた印象です。この先どうなるかがわかってるものなあ。じわじわと迫りくる怪異と恐怖がたまりません。そしていよいよ、ヘルシング教授たちによる吸血鬼との対峙。だけどこれも一筋縄ではいかなくて、読みごたえたっぷり。「箱」の存在については知らなかったなあ。そんなものを使うのか。肝心の決着に関してはとんでもなくあっさりで驚きましたが(笑)。そこに至る道のりで充分すぎるほどに読まされたので、物足りない気はしません。定番はやはり読んでおくべきものです。

Posted byブクログ

2020/06/09

前半は得体の知れない恐怖に脅かされる一方だが、吸血鬼爺ちゃんことヴァン・ヘルシング教授の登場によって「吸血鬼VS人間」という対決要素が加わりグッと面白さが増す。 「たとえ、死ぬことがありがたい授かりもののように自分には思われても、あなたは生きるためにたたかいぬき、生きるために努...

前半は得体の知れない恐怖に脅かされる一方だが、吸血鬼爺ちゃんことヴァン・ヘルシング教授の登場によって「吸血鬼VS人間」という対決要素が加わりグッと面白さが増す。 「たとえ、死ぬことがありがたい授かりもののように自分には思われても、あなたは生きるためにたたかいぬき、生きるために努力しなければならん。」 数々の苦難に直面する若者たちを励ます教授の言葉もいちいちかっこいい。 ヒロインは聡明で美しく、それを守る男たちもみんな良い奴らなので、これは調子こいた吸血鬼が倒されて当然…。 モヤモヤ要素なく読後感もスッキリ。

Posted byブクログ

2018/12/07

とても面白い。怪奇小説の古典としてだけでなく、ストーリーの完成度が高くて引き込まれる。書簡文体が華美な演出をそぎ落としドキュメンタリータッチでサスペンスを盛り上げてくれる。TVドラマの怪奇物を好む人よりもTVドキュメンタリーの怪奇物を好む人に向いていると思う。

Posted byブクログ