吸血鬼ドラキュラ の商品レビュー
レポートのためにAmazonで購入 課題のために読むといつもと違う視点から読めるので多くの新しい点に気付くことができた 書記の形式で書いてあることが本作品を傑作としているのだろうと推察 ラストをもう少しどうこうしてほしかったが、現実感を出すためか それとも伯爵がチート過ぎるからや...
レポートのためにAmazonで購入 課題のために読むといつもと違う視点から読めるので多くの新しい点に気付くことができた 書記の形式で書いてあることが本作品を傑作としているのだろうと推察 ラストをもう少しどうこうしてほしかったが、現実感を出すためか それとも伯爵がチート過ぎるからやむを得ない処置か
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高校時代に読んでしばらくぶりの再読。 さすがに古典だけあってテンポが合わなかった。 が、ラストの数ページにはこれでもかと言わんばかりに引き込まれた。 映画の印象が強いせいかドラキュラという物語は悲恋ものイメージがあったが、そんなものではなかった。 不死者と人間との悲恋という...
高校時代に読んでしばらくぶりの再読。 さすがに古典だけあってテンポが合わなかった。 が、ラストの数ページにはこれでもかと言わんばかりに引き込まれた。 映画の印象が強いせいかドラキュラという物語は悲恋ものイメージがあったが、そんなものではなかった。 不死者と人間との悲恋というのはどこから生まれたものなのだろう?
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誰もが知っているけれど、読んでいるようで読んでないこの本。 ヴァンパイアのイメージがあまりに漠然としていてネタにできないので、まずはこれをがっつり読んでみた。 思ってたより、全然面白いな! レトロだけど、古くないよ。主要人物の日記と手紙を綴る形式で進んでいきます。 なるほど吸血鬼...
誰もが知っているけれど、読んでいるようで読んでないこの本。 ヴァンパイアのイメージがあまりに漠然としていてネタにできないので、まずはこれをがっつり読んでみた。 思ってたより、全然面白いな! レトロだけど、古くないよ。主要人物の日記と手紙を綴る形式で進んでいきます。 なるほど吸血鬼文学の元祖にして、最高峰と言われるだけのことはある。 ミナさんが途中でああなっちゃうあたりがニクいね! しかしヘルシング博士は話がくどいよw
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※このレビューにはネタバレを含みます
私的吸血鬼ブームの火付け役。 もともと、荒俣宏のお師匠さんという平井呈一は、どんな翻訳をするのかしらと思って手に取った作品。『ちびっこヴァンパイア』シリーズを小学校の図書室で手にした時から、吸血鬼物は嫌いじゃないと自覚していたものの、この名作はずっと読んだことがなかった。 名作といわれる以上、期待外れに終わることはないだろうとは思っていたけれど、翻訳が古びてきても、きちんと楽しめました。 想像以上に物語が重層的で、各登場人物の視点から語られるため、各部が組み合わさってようやく一つのものができあがっており、深みがある。 ドラキュラ伯爵とのエピソードは、さまざまな形で転用されているので、すでに知っているものばかりなのに、物語の重層性ゆえに、ハラハラさせられる。 冒頭に出てくるパプリカ料理が辛いというのは、東欧にいた友人がくれたパプリカペーストが辛かったことから納得。あまりメジャーな食べ物ではないし、知らない人には疑問符いっぱいだろうなあとほくそえんでしまった。
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Lideoで読んだ。1897年刊行。物語は手記・日記・蝋管録音・新聞記事などの組み合わせで進む。主な登場人物は7人、ドラキュラ伯爵、弁理士ジョナサン・ハーカー、ジョナサンの妻ミナ・ハーカー、アーサー(ゴダルミング卿)、アメリカ人キンシー、精神科医のセワード、アムステルダム大学の医学・哲学・法学教授ヴァン・ヘルシングである。第一部にあたる物語は、ジョナサンがロンドンの不動産取引でトランシルヴァニアのドラキュラ伯爵をたずね、その居城で怪奇にであうというもの。第二部はミナの友人、ルーシーが夢遊病から吸血鬼になっていく話、この過程で彼女の三人の求婚者、アーサー・セワード・キンシーが集まり、セワードが恩師ヘルシングを呼び寄せ、吸血鬼の謎が解き明かされていく。第三部はルーシーの本当の意味での死の後、ジョナサン・ミナとヘルシングらが合流し、まずロンドンのドラキュラの居場所をつぶしていき、故郷に帰らざるを得なくさせ、ドラキュラ城までの追跡と吸血鬼の打倒である。訳文は非常に読みやすく、構成も短い手記が多いのでページがすすむ。ドラキュラにはいろいろな制約があり、昼間は人間の姿をとらざるを得ないが、夜になると霧・狼・蝙蝠などに変化することができ、吸血鬼や狼などを操り、催眠術も使える。力は二十人力である。鏡には映らず、ニンニク・十字架・聖餅などの品によわく、水を渡ることはできない。また、建物には誰かが「入れ」と言わないと入れない。昼間に首を切られたり、心臓に杭を打ち込まれると四散して死ぬ。吸血鬼になった者もドラキュラが死ぬと呪縛が解かれることになっている。セワードの患者にレンフィールドという食肉性患者がいるが、ハエやクモなどをむさぼり食う。「霊魂なんかいらない、ただ生命が欲しいだけだ」とか、「血は生命である」といった独特の考えをもっていて、ドラキュラがミナを襲うきっかけを作ってしまう。ミナは鉄道マニアで速記、タイプライターができ、吸血鬼にされながらもドラキュラ追跡に同行し、明晰な頭脳でドラキュラの通るルートを推理したりする。作者ブラム・ストーカーの名前はエブラハムでブラムは略称、スコットランド生まれで、オスカーワイルドの先輩、芝居好きで演劇記者や劇団の経営に携わった。ヴァン・ヘルシングのモデルは中央アジアの研究者でブダペスト大学の東洋語の教授アミニウス・ヴァンペリとのこと。作中でもヴァン・ヘルシングの同僚でブダペスト大学教授アルミニウスとして言及されている。全般的に19世紀の科学主義とアッティカの末裔を自称するドラキュラの中世伝説との葛藤の話であるが、輸血で血液型を顧慮していない点や、シャルコーなどフロイト以前の精神医学についても言及があり、十九世紀の科学の雰囲気を知ることができる。
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気付かない内に忍び寄ってる怖さがあります。 しかしまぁ、ジョナサン達ついてないよなぁ。まさに不幸の連続というか。
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物語全体は吸血鬼という「不死者」と闘う人々の記録。 ドラキュラ自身が何を考えて動いているのかが全く分からないというのが 不気味さを際立たせる。 いわゆる吸血鬼の原典ですが、 今まで漫画やアニメで刷り込まれてきた 「吸血鬼=美形」の式がまったく当てはまらない!笑 本当の吸血鬼って...
物語全体は吸血鬼という「不死者」と闘う人々の記録。 ドラキュラ自身が何を考えて動いているのかが全く分からないというのが 不気味さを際立たせる。 いわゆる吸血鬼の原典ですが、 今まで漫画やアニメで刷り込まれてきた 「吸血鬼=美形」の式がまったく当てはまらない!笑 本当の吸血鬼ってこんなにもどろどろした恐ろしい存在だったのか、と新鮮な気持ちでぐんぐん読み進められました。 不気味さがとにかく面白い!私は好きです。
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だれもが知っている「吸血鬼」ものの金字塔でありながら作品に触れた人は多くない、というのも納得。 ドラキュラ伯爵という怪物の造形が細部まですっかり完成され後続の作品にパーツのひとつひとつを使い尽くされてしまったがゆえに、今となっては原典としてのオリジナル性があってないようなものにな...
だれもが知っている「吸血鬼」ものの金字塔でありながら作品に触れた人は多くない、というのも納得。 ドラキュラ伯爵という怪物の造形が細部まですっかり完成され後続の作品にパーツのひとつひとつを使い尽くされてしまったがゆえに、今となっては原典としてのオリジナル性があってないようなものになっている、と読んでいて感じた。 それくらい、完璧なエンターテイメント性を持つ古典文学だった。
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所有してるのは、1974年9月13日7版。 中学時代から繰り返し読んでる本です。 シーン描写やセリフの言い回し、単語などの表現が古風であるが、それがまた一層、えも言われぬ魅力を引き出している。 さすが、怪奇小説の原点の一冊。
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非常に古い本だからなのか、風景などの記述が詳しくて、新鮮だった。劇画調ではないというべきか。吸血鬼はほんの数人しか出てこないのだけれど、心理的なプレッシャーがじわりじわりとやってきて、なんともいえない重苦しさが続く。最後はあっけないくらいあっさりと片がつくのがちょっと物足りない感...
非常に古い本だからなのか、風景などの記述が詳しくて、新鮮だった。劇画調ではないというべきか。吸血鬼はほんの数人しか出てこないのだけれど、心理的なプレッシャーがじわりじわりとやってきて、なんともいえない重苦しさが続く。最後はあっけないくらいあっさりと片がつくのがちょっと物足りない感じがした。もっとも、戦うほうが大学教授や医者などの普通の人々だから仕方がないのかもしれない。怪奇古典も面白いと思ったので、次は吸血鬼カーミラやフランケンシュタインにもチャレンジしてみよう。
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