車輪の下 の商品レビュー
青春小説の古典? 青臭さがこれでもかというくらいに突きつけられるが、今読んでもみずみずしい文章で素直に受け入れられる。 全体的にあっさり流れて行く気もするが、なんとなくこれは何度も読み返し、その度にまた違った感想を抱けそう。 そういう意味で、手元に置いておきたい一冊。
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ハンスの人生は私の半生と似た部分が多く、共感した。勉強は大事だし必要。それにハンス自身学ぶことが楽しかったはず、なんだけどねぇ…。親には尻を叩く以外にすべきことがあるのに。
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将来を嘱望されながらも、教育という名のシステムに押し潰され堕ちていった少年ハンスの物語。 「酷使された小馬は、とうとう道ばたにへたばって、もう使いものにならなくなってしまった」 この決定的な一文以降の哀れな少年の末路に、読んでいて複雑なものを感じた。それが何かは、まだ分からない。
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一人の少年の成功と挫折の物語。 特に、少年の初恋の場面では、 まるで自分のことのように 胸が熱くなりました。 そして、最後の結末には驚かされました。 あまりにもあっけない、一人の少年の最後。
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非常に読みやすかったです。 言葉がすごくきれいで情景を思い浮かべながら、 どんどん読み進めることができた。 青春ってなんだろうとおもう。 そして青春って必要なんだと思う。 神経症になったとき、 ハンスの名誉とは何だったのだろうかと思った。 ハンスにとっての名誉はただ、外的名誉で...
非常に読みやすかったです。 言葉がすごくきれいで情景を思い浮かべながら、 どんどん読み進めることができた。 青春ってなんだろうとおもう。 そして青春って必要なんだと思う。 神経症になったとき、 ハンスの名誉とは何だったのだろうかと思った。 ハンスにとっての名誉はただ、外的名誉であり、 誰かに褒められ認められることであった。 彼は自分で内的名誉を得ることができなかったのだろうと思う。 靴屋はそれを知っていたんだ。
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中学生の頃に読んだ本で、 読書が大好きになったきっかけかもしれない。 主人公と同い年で、 自分も進路に悩んでいたので始終唸りっぱなしでした。 大人になった今、また読み返してみたい一冊。
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くるしい 昔の作品なはずなのに共感をしてしまったり、似ている人間が周りにいてて、人間って精神は変わらないのかななんて思った。この落ちていく感じ。もともと人生の目的なんてみつけてなんていなかったのかななんて思って主人公が可哀想に思えたけど共感してしまってることがもう、なんともいえ...
くるしい 昔の作品なはずなのに共感をしてしまったり、似ている人間が周りにいてて、人間って精神は変わらないのかななんて思った。この落ちていく感じ。もともと人生の目的なんてみつけてなんていなかったのかななんて思って主人公が可哀想に思えたけど共感してしまってることがもう、なんともいえなかった 周囲に押しつぶされて自分でも潰して最終的にぺちゃんこ 車輪の下っていうタイトルがほんとぴったりだと思う
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大分昔に読んだ本 なんか、不純な動機で読もうと思ったような……← 段々と堕ちて行く少年の姿が痛々しかった 周りからの、過度な、重すぎる期待 自分には経験無いけど、すごく重圧なんだろうな それで苦しんでいる人は、私の周りにもいるかもしれない
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悲しかった。主人公ハンスの気持ちが痛いほどわかってつらくなった。ハンスは神学校での抑圧された環境から逃げ出して、みんなから遅れて機械工になるんだけど、結局悲劇的な最期を遂げることになる。神学校から抜け出すことは作者ヘッセと重なる部分があるんだけど、ヘッセ自身は「詩人になりたい」と...
悲しかった。主人公ハンスの気持ちが痛いほどわかってつらくなった。ハンスは神学校での抑圧された環境から逃げ出して、みんなから遅れて機械工になるんだけど、結局悲劇的な最期を遂げることになる。神学校から抜け出すことは作者ヘッセと重なる部分があるんだけど、ヘッセ自身は「詩人になりたい」という夢があって、そこに向かうことができた。でもハンスはその目標みたいなものがなかったんだよね。「夢」「希望」って安っぽいほど言われているけれど、そういう命の瀬戸際みたいなところに於いてはやっぱり大切なものなのかもしれない。もう少し早く読みたかったなと思いました。
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「まあ、待てよ。」 と、ハイルナーはわざと冗談めかして言った。 「そんなつもりじゃなかったんだ」
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