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侍女の物語 の商品レビュー

4.4

17件のお客様レビュー

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2026/01/11

面白かった。一気に読了。何十年も前に出版された小説だけれど世界情勢が不安定な今こそ、改めて多くの女性に読んでもらいたい。文化人類学好き、近現代史好きの子持ちの女性にはハマると思う。 ディストピア小説ではあるけれど、戦争や独裁で社会体制が変わっていつかこんな世の中に近づいてしまうの...

面白かった。一気に読了。何十年も前に出版された小説だけれど世界情勢が不安定な今こそ、改めて多くの女性に読んでもらいたい。文化人類学好き、近現代史好きの子持ちの女性にはハマると思う。 ディストピア小説ではあるけれど、戦争や独裁で社会体制が変わっていつかこんな世の中に近づいてしまうのではないかと思うと背筋が冷んやりする思いになった。

Posted byブクログ

2025/12/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

だいぶ前に読んだのだが、感想を思い出して書いておく。 女性が劣った人間とされ、一人前の人間と認められないディストピアの物語。 この世界は強力に抑圧された政体における階級社会なのだが、女性は役割によって厳しい統制のもとに生きている。なかでも本作の主人公である「侍女」身分は代理母として使い回される存在で、他の使用人階級にも蔑視される特異な存在だ。 侍女の任務は生殖のための儀式として行われるセックスがまず第一にあり、その描写がものすごく気色悪い。生活の範囲は屋敷と近隣のお使いに限られ、不可触賤民的に扱われるので人との交流もなく、非常に抑圧的な物語だ。 侍女の衣装は古風な修道女のようないでたちで、みだらな者とされる侍女が修行に耐えるかの心持ちで暮らしているビジュアルが衝撃的だ。 サスペンスな面白さで読み進んだが、フェミニズムの物語としての印象が強い。社会批判がベースであり…… しかしながら、この作者のフェティシズムがさらに強い。女性のモノ扱いに抗議しているというより、私には作者のフェチな愉しみのほうに重点を感じてしまった。

Posted byブクログ

2026/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

に、二段組…だと…? 読むのが遅い私にとって、この量を忙しい年末年始に4週間で読み切るのは、なかなか辛いものがあった。正月休みがあるだろうって? ノノノ、ノーノー、小売業従事者の初出勤は、1月1日の午前9時ですのことよ。 続編の方を先に読んでも十分楽しめるとのことだったのだが、何のことはない、『誓願』の内容はスッカリ忘れてしまっていた。え、これで終わり? 主人公はどうなるの? 続編にどう繋がるの? ひと昔前なら、続編をもう一度読み直すところだったが、便利な世の中になったもんだ、ChatGPTにここはどうなの? あれはどういうこと? と尋ねると、スラスラ答えてくれるではありませんか。yahoo知恵袋で訊ねる手もあるけれど、大量の質問に即答してくれる訳でもないし、質問の内容によっては怒られたりするしね。 やはり“儀式”の場面は相当におぞましかった。主人公の回想は行ったり来たりするし、長々と語った後で、これは事実ではないとか言ったりして、大分混乱した。設定は1985年から分岐した1995年辺りのアメリカな訳だけれど、たぶんこの世界では911は起こらないのだろうな。その代わりに内部から崩壊したってことなんだろうけれど。(2025-12-23L)

Posted byブクログ

2025/11/12

主人公のオブフレッド(of fred)は妊娠可能な子宮を持っているので「侍女」として「司令官」の家に派遣された。当時のこの国は合衆国を乗っ取った狂信的な勢力に支配されていた。女性は男性に奉仕すべく定期的に将校のもとに送られた。その役割の女性は「侍女」と呼ばれ、真っ赤な色の服を着さ...

主人公のオブフレッド(of fred)は妊娠可能な子宮を持っているので「侍女」として「司令官」の家に派遣された。当時のこの国は合衆国を乗っ取った狂信的な勢力に支配されていた。女性は男性に奉仕すべく定期的に将校のもとに送られた。その役割の女性は「侍女」と呼ばれ、真っ赤な色の服を着させられている。そして真っ赤な靴と鞄も。頭には真っ白な被り物をして顔が見えないようにしている。人間の権利などというものが無くなった世界だ。「小母」は「侍女」を指導する役目を持った女性だ。鞭を腰のベルトにさしている。言うことを聞かない場合にはそれが使われるのだろう。「侍女」には、あなた方は保護されているのだという。それも特権だとも…。

Posted byブクログ

2025/08/29

手こずってます 最後まで行けるか不安 その後、少し調子良くなってきたと思ったら、返却期限到来で中断 また借りて読みます

Posted byブクログ

2025/08/12

本当に面白かったけれど、エンターテイメントな側面だけでは片付けられない衝撃的でおそろしい物語だった。私は女性なので尚更。今から40年ほど前に書かれたとは思えないくらい、今後あり得るんじゃないかと思わせられるデイストピアが描かれていたのが何よりもおそろしい。現在と地続きの世界。 主...

本当に面白かったけれど、エンターテイメントな側面だけでは片付けられない衝撃的でおそろしい物語だった。私は女性なので尚更。今から40年ほど前に書かれたとは思えないくらい、今後あり得るんじゃないかと思わせられるデイストピアが描かれていたのが何よりもおそろしい。現在と地続きの世界。 主人公の独白のあとの、研究者からなる歴史的解釈の講演の議事録という形で語られる内容も興味深かった。われわれ読み手が直前まで現在形で受け取ってきた主人公の苦しみや痛みというた生の感情は、その何世紀かあとでは、歴史的解釈注釈といった分析が必要なものとなり、隔てられ消費されるものになっているのではという気づき。人類の歴史は今から思うと目を背けたくなるような出来事の繰り返しだけど、何十年何百年の時間という大きな隔たりのおかげで、そのおそろしさ、苦しみなどの生の感情はキレイにコーティングされて(そのようにしか未来にいる我々は受け止められないのだけれど)、未来人からしたら消費してるんだな、と考えてしまった。続編の請願も落ち着いたら読みたい。

Posted byブクログ

2025/05/14

ディストピア小説を笑えない 今のこの世の中。 そうだ ! ユートピア小説を AI に書いてもらおう♪

Posted byブクログ

2023/09/03
  • ネタバレ

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ずっと読みたかったし、読むべきだと感じていた作品。ようやく。 率直なところ、ページを捲りながら思ったのは「予想より怒りも嫌悪感も湧いてこない」ことだった。これにはちょっと自分でも驚いた。当然、ディストピア小説なので理不尽、それしかない。ただ、それがあまりに「ありえなさすぎて」かえっておとぎ話のようにすら思えてしまった。肌の露出も自由も徹底的に排除されあくまで生殖のための器でしかない、女性たち。どうしても自分は現実世界のとある文化圏を想起したけど、まさしくその人々に対する心象そのままに、遥か遠く思えた。 しかし、今考えるとそれは遅効性の毒で、自分で気づかぬうちに全身に回り切っていたらしく、十二章”イザベルの店”あたりでは吐きそうなほどの嫌悪感を覚えた。 特筆すべきは司令官の気持ち悪さ。心底嫌い。はじめ「オブフレッド」と密会するあたりでは性交を求めるわけでもなく理解があるほうなのかなんて思ったが、とんでもない。どこまでも女性を、人を馬鹿にし見下し道具としか考えていないクソ野郎。それでいて自分は寛容だと信じていそうで虫唾が走る。そんな現実にも腐るほどいる生生しさに、遠かったはずの醜悪さが、ついに息がかかるほど近くに来てしまった、感覚。 こうしてひとたび、彼女と「接続」したような気になると(理解できるなんて口が裂けても言えない)、悲しさと怒りでどうしようもなかった。 序盤にはあれだけ距離を感じていたのに、終章の”歴史的背景に関する注釈”では、分析している学者たちの呑気さに金属バットをブンブン振り回しながら飛び込んでいきたい気持ちにすらなった。私のどこにもそんな資格はないのに。 この小説が古びず、遠い過去(あるいは未来)の話ではなく自分事として多くの人に読み継がれていることは、ひたすらに悲しい。 こんなに長々と書き散らしながらこの本から受け取ったものを一ミリも表現できない自分が情けなさすぎるけど、、ずっと心にあり続ける本だとそれは間違いなく思った。

Posted byブクログ

2023/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上野千鶴子先生がNHKの100分で名著で言及されていたのをきっかけに、フェミニズム文学であること以外ほとんど前情報なく読み始めた。 近代の家父長制の中で苦しめられる女性の物語かと思ったら近未来ディストピアSF小説としてまずとても面白く、半分近くから止まらなかった。衆人環視のなか罪人の処刑が行われたり、その死体が壁に吊り下げられているというGOTのようなファンタジーの中の中世的な世界観という思わぬポイントで引き込まれた。 しかし女性が自由と尊厳を奪われて生む機械としてのみ扱われる描写の一つ一つはリアルな恐怖として感じられた。実際に、イランではスカーフを外した沢山の女性が殺されているし、中東の国々には名誉の殺人も残っている。アフガニスタンは女子学生の通学と就労を禁止している。日本も例外ではなく、女性は結婚すると実質的に改姓を強要され、子供を産むことと大学進学をトレードオフにするような政策が進んでいる。「侍女の物語」が今生きている世界と地続きだと感じざるを得ない。 このような本が30年以上前に出版されたことに驚く。 全ての人が読むべきだと思う。

Posted byブクログ

2020/11/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

BBCの番組で作者マーガレット・アトウッドのインタビューを観てから、彼女の作品が気になっていた。というよりも、彼女の強い目が気になって、あの人は一体どんな作品を書いているのだろうと気になった。 意外なほどにSF小説の雰囲気が強かった。過去にあったかもしれない事実を創作したのかと思って読み始めたら、近未来の話。近未来と言うと車が空を飛んだり、異星人と遭遇する、というだけではないのだなと新たな世界が開けた。 置かれていた境遇から逃げ出した(と思われる)主人公がどうなるのか、それは『誓願』を読めばわかるのだろうか。

Posted byブクログ