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ペット・セマタリー(下) の商品レビュー

4.1

37件のお客様レビュー

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    14

  2. 4つ

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    8

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すべての命は平等だが…

すべての命は平等だが、感情を持った人間にはそうは感じられない。愛する者の命は何より大事なものだ。しかし、自由に生き返らせることが可能になったとき、同じように感じるだろうか。

文庫OFF

上巻から一転、底なし…

上巻から一転、底なしの暗さ。血が流れない真の恐怖を味わえる。キングの大傑作。

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 愛する息子の死をど…

 愛する息子の死をどうしても受け入れられなくて、ルイスは再び秘密の場所へ出かけます。息子は確かに帰ってきたけれど、それは以前とは違っていた。「どんな姿でもいいから、帰って来て欲しい」その気持ちが分かるだけに、切なく そして恐ろしい。死者の甦りはゾンビ・キョンシーなど過去様々ありま...

 愛する息子の死をどうしても受け入れられなくて、ルイスは再び秘密の場所へ出かけます。息子は確かに帰ってきたけれど、それは以前とは違っていた。「どんな姿でもいいから、帰って来て欲しい」その気持ちが分かるだけに、切なく そして恐ろしい。死者の甦りはゾンビ・キョンシーなど過去様々ありましたが、これほど恐怖し心を揺さぶられた作品はありません。そしてこの作品の根底に流れるのは、深い愛情。ホラーの枠を越えた傑作です。映画では、キングが脚本も担当しただけでなく牧師の役でも出演しているので また違った楽しみ方もできます。

文庫OFF

切ない、悲しいそれで…

切ない、悲しいそれでいてしっかりホラーしています。自分が同じ立場であればと子供を持つ親であれば必ず考えるはず。死者が勝手に蘇る話はありますが、そこに生きている人間の意志で蘇ることができたらどうするのか・・・・。設定を少し変えるだけでこんなにせつなくなる話になるのは絶妙!

文庫OFF

2023/11/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み始め古い本だからか漢字や意味を調べながらちまちま読みました。少しずつストーリーに引き込まれていきます。 一言で感想を言うと胸糞ではあるのだけど 親の立場だったらどうするだろうかと考えてしまう。 やり直せるならルイスと同じことをやるだろうか。 私は幼い息子がいますが答えは間違いなくNOだな。 気持ちは痛いほど分かる。あの時間に合ってたらと。 でも時は戻らない。どんなに悲しくても。 戻ってきた猫を見ただろうに。ガワが同じでも別のものなんだ。 後半ルイスはゲージの生前の顔を思い出せなくなってた。埋葬地に魅せられ囚われてしまったんだなあと。 パスコー最初めっちゃ怖かったけどいい人だったね。警告をしに現れてたんだけど怖すぎるって…笑

Posted byブクログ

2023/09/10

「おれは聖トマスに似てるのかもしれんな。イエスが復活したと聞いて、“その手に釘の穴を見、自分の手をその脇腹の傷にさしこんでみなければ”、けっしてイエスがよみがえったことを信じない、と言ったあのトマスさ。おれに言わせれば、トマスこそは弟子たちのうちの真の医者だったんだ—―聖ルカじゃ...

「おれは聖トマスに似てるのかもしれんな。イエスが復活したと聞いて、“その手に釘の穴を見、自分の手をその脇腹の傷にさしこんでみなければ”、けっしてイエスがよみがえったことを信じない、と言ったあのトマスさ。おれに言わせれば、トマスこそは弟子たちのうちの真の医者だったんだ—―聖ルカじゃなく」 ……ていう、主人公の同僚の台詞。「信じるのが宗教で、疑うのが科学」みたいな事を予備校時代、講師の誰かが言って、この ”doubting Thomas” のエピソードを連想したが、光栄な事にキングも同じ事を考えたらしい。そういえば、医師である筈のルカは『キリストの変容』のエピソードでも、神がかった少年の症状を癲癇発作と記述していない。

Posted byブクログ

2023/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

約30年ぶり???位のS・キング、想定よりもかなり時間がかかりましたが読了です。 上巻に記した私の疑問、巻末の訳者あとがきにて解決しました\(^o^)/ 『ペット・セメタリー』ですが、原題"Pet Sematary”は《ペット霊園》をつくった子供たちによるスペルまちがいをそのまま生かしたものですので、この本でもそれをあえて踏襲して、『ペット・セマタリー』としました。 そういう事だったんですね、いやぁ〜スッキリ〜☆ 本作の主人公は医師であるルイス・クリード。 愛する妻レーチェル、長女エリー、長男ゲージとエリーの愛猫チャーチ、4人+1匹の幸せな家族。 都会を離れ移り住んだメイン州の美しく小さな町で隣人ジャド・クランドルとその妻ノーマ、主要登場人物はほぼこの6人+1匹です。 家の前にある道路は大型トラックがスピードを出して我がもの顔で走り抜け、輪禍にあう犬や猫のために「ペットの共同墓地」があります。 しかし、この町にあるのはそれだけではありません。 その奥の山中には限られた人だけに語り継がれて来た秘密の場所があり、家族の留守中にチャーチが亡くなったルイスはクランドルからその秘密の場所を教えら、死んだチャーチをそこに埋葬。 すると死んだはずのチャーチが... そうです、いわゆるゾンビ物。 (ここで思い出したのはベタですが、小野不由美「屍鬼」でした) 腐臭を纏い、どことなく変わってしまったチャーチがこの後の恐怖へ誘う布石。 その後、あろうことか夫婦の目の前で大型トラックにはねられ命を落としてしまった最愛の息子ゲージ。 悲しみに暮れる家族、そして... ここまで来ればわかりますよね^^; そう、ルイスはゲージの遺体を墓から掘り起こし、禁断の場所へ... 苦しく、悲しい家族の愛の物語。 もっと凍りつくような恐怖を期待していたことに読み終えて気づかされ、それが本書を手にした理由のように感じました。 内容(「BOOK」データベースより) 猫のチャーチがひょっこり戻ってきた。腐った土のにおいをさせて、森の奥から戻ってきた。ならば、愛する息子ゲージが帰ってきてもいいではないか!愛していればこそ呪われた力まで借りようとする人間の哀しさ。モダン・ホラーの第一人者S・キングが“死”を真っ向から描ききった、恐ろしくも哀切きわまりない“愛”の物語。

Posted byブクログ

2022/07/31

ゲージの葬儀からレーチェルが実家に帰るまでの間が死者を生き返らすことの道徳観を考えてしまいました。凡人な私はミクマク族の埋葬地に行かないで欲しいと思いながら読み続けましたが、最後はさすがスティーヴン・キングという展開になっています。

Posted byブクログ

2021/02/20

愛しているからこそ、取り返したい。その方法はもう自分の手の中にあったのなら、私はやってみたいとの誘惑に負ける気がする。知らなければ、ひたすら嘆くばかりだったのだろうか。 進んだ先には、もっともっと辛い現実が待ち受けていたのだけれど、この弱さを責めれるほど私は立派ではない。

Posted byブクログ

2021/01/02

映画を先に観ました。ペットセメタリー2019。 結論から言うと、全くの別物です。 内容も結末も全く別物。 映画は、やはり時間の関係や映像として見せるうえでは、あれで面白かったし、小説は、読み物として全く面白い。

Posted byブクログ