ペット・セマタリー(下) の商品レビュー
表紙裏 猫のチャーチがひょっこり戻ってきた。腐った土のにおいをさせて、森の奥から戻ってきた。ならば、愛する息子ゲージが帰ってきてもいいではないか!愛していればこそ呪われた力まで借りようとする人間の哀しさ。モダン・ホラーの第一人者S・キングが“死”を真っ向から描ききった、恐ろしくも...
表紙裏 猫のチャーチがひょっこり戻ってきた。腐った土のにおいをさせて、森の奥から戻ってきた。ならば、愛する息子ゲージが帰ってきてもいいではないか!愛していればこそ呪われた力まで借りようとする人間の哀しさ。モダン・ホラーの第一人者S・キングが“死”を真っ向から描ききった、恐ろしくも哀切きわまりない“愛”の物語。
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- ネタバレ
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息子のゲージを生き返らせたのはいいけど今度は自分の手で殺すはめになってた。 事故で亡くすのはつらい。 でも自らが息子の容姿をしたモノを殺めるのもまたつらいでしょ。 なのに懲りもせず妻を生き返らせようとする。 どんなに埋めるのが早くても1度亡くなった者はもとの人間に戻らない。 哀しみは狂気に向かわせる原因なんだね。 しかも歩いて行ける距離に死者を生き返らせれる土地があれば、哀しみの中の希望に突き動かされて何度でも間違いを犯してしまう。 悪魔と化した妻が帰宅した夜、ルイスは殺された。 想像じゃなく確実だと思う。 そして隣人の老人ジャドは無視なのかよ(-- 妻が亡くなった哀しみは大きいかもしれないけどジャドにはよくしてもらってきたのに。 あんな風な死に方で、しかも火を放たれたなんてルイスは身勝手な奴。
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評価が高かったので読んだけど、 昔から感じていた感覚・・・ 「S・キングは日本人にゃ合わないんじゃね?」をまた感じてしまいました。 火葬の日本人に、土葬のアメリカの話しは深く理解できないのかもしれません。 グロさのみで、とくに恐怖もなし。
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愛する者を失ったとき、自分は理知的に行動できるだろうか?と考えさせられてしまう。 通常であればハナにも掛けないような世迷いごとであっても マヤカシであっても、そこに希望があると思えばすがってしまうかもしれない。 それがマヤカシだとわかっていて、希望がないと知っていても 己を騙して...
愛する者を失ったとき、自分は理知的に行動できるだろうか?と考えさせられてしまう。 通常であればハナにも掛けないような世迷いごとであっても マヤカシであっても、そこに希望があると思えばすがってしまうかもしれない。 それがマヤカシだとわかっていて、希望がないと知っていても 己を騙してすがりつくだろう。 様々な形の愛がこの本の中にある。
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終わりに向かって加速するルイスの悲しみと狂気に引きずられるように、読んでるこっちの足元までがどんどん冷たく暗くなっていくような感覚。 終盤の展開はあらゆる負の感情を詰め込んだ感じなのに、ときどき穏やかに暮らしていたときの描写が入ったりするから辛い。クライマックスの絶望の中にときど...
終わりに向かって加速するルイスの悲しみと狂気に引きずられるように、読んでるこっちの足元までがどんどん冷たく暗くなっていくような感覚。 終盤の展開はあらゆる負の感情を詰め込んだ感じなのに、ときどき穏やかに暮らしていたときの描写が入ったりするから辛い。クライマックスの絶望の中にときどき希望の光のようなものが見えて、見えては消えてしまうから辛い。苦しくて怖くて、どこまでも悲しい。 小説を読んで震えたのは生涯これだけかもしれない。 読後の後味は最悪で、泣きたい気持ちで本を閉じたときに表紙絵の意味を知ってさらに打ちのめされたのでした。 キングの最高傑作だ!と声を大にして言いたいです。 それと、キング作品にしては珍しく、映画版もまあまあ良くできてると思います。
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後味の悪さがたまらない。キングとは小学生の頃この作品で初めて出会ったのだが、後味の悪さではキング作品でこれを超えるものは無いように思う。 他の作品は笑いの要素が強いが、これは悲しみの要素が強いのだろうか。
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ゲージとユ−マがダブる。 子供たちの小さい時を思い出して涙がでた。 「生き返ってくれれば・・・」俺ならどうするんやろうかなぁ。
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最後の希望に縋りついた主人公が、どんどん深みに嵌まっていく様を眺め(読み)つつ、それを止めたいという気持ちと、止められないという気持ちの二律背反に襲われる。私は子供いないですが、子供のいる方はもっと感情移入してしまうだろうなぁ、と。
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