ペット・セマタリー(上) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とてもゆっくり物語は進んでる。 猫を生き返らせる。亡くなった隣人のノーマは生き返らせなかった。 思うに、夫のジャドは誰かが人間を生き返らせて、結果どうなったのか知ってる気がする。 だから心がぶれず、葬儀を行った。 人間を生き返してしまった結果、どうなるのかジャドは言わない。 猫のチャーチは頻繁に動物を食すようになった。 人間だとどう変化して、どんな恐怖を与えるのか下巻をこうご期待といったところだろうね。 姉の死にトラウマがある妻のレーチェルが息子が亡くなってどうなるのか興味ある。
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引っ越してきた家の庭から通じる、ペットの埋葬所。 更にそこを先へ進むと先住民族が作ったと言われる墓地があり、そこに亡くなったペットを埋めると生き返り戻ってくると言われていた。 初めに可愛がっていた猫が、次に息子が亡くなり、その「場所」に魅入られた主人公はだんだんと狂気に走り、遺体...
引っ越してきた家の庭から通じる、ペットの埋葬所。 更にそこを先へ進むと先住民族が作ったと言われる墓地があり、そこに亡くなったペットを埋めると生き返り戻ってくると言われていた。 初めに可愛がっていた猫が、次に息子が亡くなり、その「場所」に魅入られた主人公はだんだんと狂気に走り、遺体を抱いて埋めにゆく。 幸せだった家族との時間が、その後襲う不幸を際立たせ読んでいて辛かった。 遂に「その場所」に支配され次々と死者を埋めにゆき、自分を見失ってゆく主人公。 独り、正気のまま残された娘はどうなるのか・・・それが気になった。
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もう文体から死の香りが漂って来る。よくスティーブン・キングは、不可避な残酷な運命をエッセンスに取り入れるけど、その中でもこの作品は秀逸です。
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『猿の手』がモチーフの作品はたくさんあるけれど、こんなに感情面を掘り下げて書き込まれた作品はほかにないのでは。 作者に息子がいるだけあって、壮絶な描写。 ・・・あの息子があんなになるなんて。年取るはずだよー。
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「ちょっと動きが鈍くなって、ちょっと目が濁って、ちょっと知りたくない秘密を悪し様に語ってくるけど死体を生き返らせる方法があるよ。」と言われたらどうするか?という話。 相変わらずスティーブンキングすごい。読むの止まらない。 緩やかな不気味というのか、お父さん視点で幸せ一家の生活を...
「ちょっと動きが鈍くなって、ちょっと目が濁って、ちょっと知りたくない秘密を悪し様に語ってくるけど死体を生き返らせる方法があるよ。」と言われたらどうするか?という話。 相変わらずスティーブンキングすごい。読むの止まらない。 緩やかな不気味というのか、お父さん視点で幸せ一家の生活を見ていたのが、いつの間にか狂気一歩手前という感じ。オススメ
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もちろんホラーなのだけど、家族愛がテーマ。 いつもながら、キング作品は心理描写やテーマの深さがハマってしまう。狂気とはわかりつつ、愛するものを失ってしまうものの気持ちが切なく、泣いてしまった。
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愛する者を失ったとき、自分は理知的に行動できるだろうか?と考えさせられてしまう。 通常であればハナにも掛けないような世迷いごとであっても マヤカシであっても、そこに希望があると思えばすがってしまうかもしれない。 それがマヤカシだとわかっていて、希望がないと知っていても 己を騙して...
愛する者を失ったとき、自分は理知的に行動できるだろうか?と考えさせられてしまう。 通常であればハナにも掛けないような世迷いごとであっても マヤカシであっても、そこに希望があると思えばすがってしまうかもしれない。 それがマヤカシだとわかっていて、希望がないと知っていても 己を騙してすがりつくだろう。 様々な形の愛がこの本の中にある。
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スティーブン・キングはけっこう好きだか、読むというよりも映画化された『ショーシャンクの空に』や『グリーンマイル』『シャイニング』をDVDで観るほうが多い。このペット・セマタリーは家の本棚にあったもの。「ペットの墓場」というくらいだから、ホラーだと思って読みはじめたが、事故で亡くし...
スティーブン・キングはけっこう好きだか、読むというよりも映画化された『ショーシャンクの空に』や『グリーンマイル』『シャイニング』をDVDで観るほうが多い。このペット・セマタリーは家の本棚にあったもの。「ペットの墓場」というくらいだから、ホラーだと思って読みはじめたが、事故で亡くしてしまった子どもを蘇らせたいと願う親の悲しい話だった。読み終えたあと、インドの山奥やアフリカの奥地では、本当にこんなことがあるのではないかと思ってしまうほどキングの世界に引き込まれていた。
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今までスティーブン・キングというと映画化された映画の方しか知らなかったので…かなり誤解をしていたようです。 この作品も映画化された数多い作品の一つですが、私が映画について覚えているのはわずかなシーンのみ。 原作はこんな話です。 *** ある静かな街に越してきた若い夫婦と子供たち。...
今までスティーブン・キングというと映画化された映画の方しか知らなかったので…かなり誤解をしていたようです。 この作品も映画化された数多い作品の一つですが、私が映画について覚えているのはわずかなシーンのみ。 原作はこんな話です。 *** ある静かな街に越してきた若い夫婦と子供たち。 ペット・セマタリー(霊園)と呼ばれる秘密の土地があると隣人に聞かされる。 そしてその土地が抱える恐ろしい秘密。一家を襲う悲劇。 苦悩する父親ルイスのとった行動とは…? *** 誰だって大切な人やペットは失いたくないものです。 出来ることならずっと生きていて欲しい。でも生き物にはいつか死が訪れる。 ただし自然の摂理に反した方法があると聞かされたら?大切な人が戻ってくると言われたら? …やめた方がいいです。くれぐれも変な誘いに耳を貸してはいけません。 あなたのところへ戻ってくるのが、大切なあの人とは限らないのだから…。
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一昨日突然思い出した。最初のキング、全然救いがなくて切なくて美しくておぞましい結末(と言えるのかすら微妙な)は喉にひっかかる魚の小骨どころではないうっとおしさで私の脳裏にひっかかり以後キングは「読むのに莫大なエネルギーを払わされるのに読んじゃう作家」となる。なんという救いようのな...
一昨日突然思い出した。最初のキング、全然救いがなくて切なくて美しくておぞましい結末(と言えるのかすら微妙な)は喉にひっかかる魚の小骨どころではないうっとおしさで私の脳裏にひっかかり以後キングは「読むのに莫大なエネルギーを払わされるのに読んじゃう作家」となる。なんという救いようのない話。しかし、キングの作品を評して後味の悪さを売りにしてると言う人には何を読んでるんだ貴方(何も読んでないでしょ)と、私は言う。
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