牝猫 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
飼い猫を愛している青年が、幼なじみの女の子と結婚するけどうまくいかない、みたいな話。フランスっぽいですねさすが愛の国。猫をこんな自然に三角関係に混ぜるとは・・。 後半、当然みたいに妻を猫より下に見ている主人公と、真剣に猫への嫉妬に狂う妻が、うすら寒い気持ちにさせてくれます。 それにしてもコレットはほんとうに美しい情景を書く人ですね。 庭の描写がすばらしい。こういうの読んでると小説ってすばらしい世界だなあとつくづく思います。 そういえば「青い麦」もその辺が好きでした。 「ジジ」も読みたいけどどこかから文庫出てるかな・・。
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猫のサアと妻のカミーユ。猫を相手に嫉妬する彼女の気持ち、すごくわかる。猫って人間的、女性的な生き物です。
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たくさんの 『対比』 を含む物語。ここには、対極に位置するもののみならず、境目が曖昧だけど異なるもの もある。そして、どの立ち位置に感情移入するか によって、各々への印象は様々に変わる。すごく好きなかんじ。『純粋で無垢な生命』=猫 を、それぞれに意識して、惑う、愛しい人間たちと ...
たくさんの 『対比』 を含む物語。ここには、対極に位置するもののみならず、境目が曖昧だけど異なるもの もある。そして、どの立ち位置に感情移入するか によって、各々への印象は様々に変わる。すごく好きなかんじ。『純粋で無垢な生命』=猫 を、それぞれに意識して、惑う、愛しい人間たちと 猫そのものな高貴な猫 の話。
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