宮本武蔵(一) の商品レビュー
宮本武蔵第1段。 いやー、やっぱりすごい。惹きつけて離さない、まさに大作。 以前に3巻まで読んでいたが、今回は光圀伝からの勢いもあり、大きな流れを持って臨む。硬いと思っていた文章も、少しその鮮やかさを感じられるように。 感じることは多いが、一番は悪役の存在。悪い奴は小気味がいい...
宮本武蔵第1段。 いやー、やっぱりすごい。惹きつけて離さない、まさに大作。 以前に3巻まで読んでいたが、今回は光圀伝からの勢いもあり、大きな流れを持って臨む。硬いと思っていた文章も、少しその鮮やかさを感じられるように。 感じることは多いが、一番は悪役の存在。悪い奴は小気味がいいほど悪く、小癪で、愚か。これが物語をとても面白く、登場人物に人間味を与える。 しかし、やはり沢庵さんは熱い。人間力とはこういう人のをいうのかと思いつつ。 「何事も、やり直しの出来ないのが人生だ。世の中のこと、すべて、真剣勝負だ」
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これも高校時代に挫折した本です。いろいろ挫折してます; 1巻目はまだ物語的な感じが強いです。 「人間の差は、年にはよらないものである。質でありまた質の研きによる。平常の修養鍛錬がものをいうことになると、王者と貧者とでも、この違いはどうにもならない。」 「『たとえば、お...
これも高校時代に挫折した本です。いろいろ挫折してます; 1巻目はまだ物語的な感じが強いです。 「人間の差は、年にはよらないものである。質でありまた質の研きによる。平常の修養鍛錬がものをいうことになると、王者と貧者とでも、この違いはどうにもならない。」 「『たとえば、おぬしの勇気もそうだ、今日までの振舞は、無智から来ている生命知らずの蛮勇だ、人間の勇気ではない、武士の強さとはそんなものじゃないのだ。怖いものの怖さをよく知っているのが人間の勇気であり、生命は、惜しみいたわって珠とも抱き、そして、真の死所を得ることが、真の人間というものじゃ。…惜しいと、わしがいうたのはそのことだ。おぬしには生れながらの腕力と剛気はあるが、学問がない、武道の悪いところだけを学んで、智徳を磨こうとしなかった。文武二道というが、二道とはふた道と読むのではない。二つを備えて、一つの道だよ。――わかるか、武蔵』」
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「バガボンド」の原作。後半はどんどんストーリー展開が変わっていくらしいが最初はほぼ同じ。「バガボンド」を読んで完成してしまっている各キャラクターのイメージがあるので、小説版には違和感が残る。唯一、違和感を感じないのは又八の母親と城太郎くらいか。大まかなストーリーは知っているので、...
「バガボンド」の原作。後半はどんどんストーリー展開が変わっていくらしいが最初はほぼ同じ。「バガボンド」を読んで完成してしまっている各キャラクターのイメージがあるので、小説版には違和感が残る。唯一、違和感を感じないのは又八の母親と城太郎くらいか。大まかなストーリーは知っているので、ついつい大雑把に読んでしまう。その結果、各場面をあまり想像せず進めてしまうので、物足りなく感じてしまうのかも。漫画ではずいぶん絵に助けられていたなぁ。(特に戦いのシーンなど)
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社会人になった後ですが、「バガボンド」という漫画を読み、 原作となる本書を読みました。 結果、漫画とは違うストーリーで、楽しめる内容でした。 人の一生というものを考えさせられる作品で、 最初に読んだのが20代、次に読んだのが30台前半でしたが、 その場その場の出来事のとらえ方が...
社会人になった後ですが、「バガボンド」という漫画を読み、 原作となる本書を読みました。 結果、漫画とは違うストーリーで、楽しめる内容でした。 人の一生というものを考えさせられる作品で、 最初に読んだのが20代、次に読んだのが30台前半でしたが、 その場その場の出来事のとらえ方がその年代で大分変わったな。 と感じたのをよく覚えています。 自分自身の人生の重みが変わったのが影響しているのか? 今後、何度か読み返すことがあると思いますが、 また、何か得られるものがあると思うと、今から楽しみです。
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2017年26冊目(三読目)。 4年ぶりくらいに読み返したが、意外と各シーンの光景をしっかり覚えていた。 野獣のようだった武蔵が、剣術磨きで人間を高めることを目指してから、世の中のあらゆるものの匠に気づくようになる。 何か一つを極めようとすることは、穴を深く掘ればその幅も自然と...
2017年26冊目(三読目)。 4年ぶりくらいに読み返したが、意外と各シーンの光景をしっかり覚えていた。 野獣のようだった武蔵が、剣術磨きで人間を高めることを目指してから、世の中のあらゆるものの匠に気づくようになる。 何か一つを極めようとすることは、穴を深く掘ればその幅も自然と広がっていくように、人生全体を豊かにすることだと感じる。 ==================== 2013年75冊目(2013年7月20日)。 一読目と同じ感想です。 2巻の途中で止まっていたので、今度は最後まで読み通す。 ==================== 2013年20冊目。(2013年2月7日) 宮本武蔵を描く時代小説全八巻の最初。 野獣のようだった武蔵が、沢庵の説教により、 万物を師として己を磨く人物へと変わってゆく。 武蔵を巡る複数の登場人物との交錯が今後どうなってゆくか楽しみだが、 「竜馬がゆく」の第一巻で黒船事件が起きたような、 天下の大事はこの巻では起きない。 そのためか、前評判が高かったのもあり、 やや盛り上がりに欠けた感があった。 二巻以降の盛り上がりに期待。
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この本は井上雄彦氏の漫画「バガボンド」にはまっている事に読みました。とても正しい時代物と感じました。ちょっと物足りなかったなぁ
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安藤忠雄 仕事をつくるからのリファレンス。漫画バガボンドの原作です。やっぱり人が語り継ぐ名著には独特の「気」があるもんだと。 第一巻では関ヶ原で拾った命の行き場を求めて、武蔵と又八を囲む人生が交差します。 旅の始まりを予感させる、オーケストラでいえば各楽器が思い思いにチューニン...
安藤忠雄 仕事をつくるからのリファレンス。漫画バガボンドの原作です。やっぱり人が語り継ぐ名著には独特の「気」があるもんだと。 第一巻では関ヶ原で拾った命の行き場を求めて、武蔵と又八を囲む人生が交差します。 旅の始まりを予感させる、オーケストラでいえば各楽器が思い思いにチューニングしている混沌の状態です。
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武蔵が剣術を追求したのは何故か? 自分の人生における剣術とは何か?そして何故それを追求し、何を会得しようとしているのか? そう思って読み始めた。
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武蔵のストイックな修行人生。渋い。強さとは何かということを、様々な人物とめぐりあいながら武蔵は学んでいく。師としての沢庵、胤栄、柳生、対照的な小次郎、又八、女性のお通など、それぞれキャラが立っていて面白い。 単に技術的に剣が強いということではなく、精神的なもの、そして人を生かす政...
武蔵のストイックな修行人生。渋い。強さとは何かということを、様々な人物とめぐりあいながら武蔵は学んでいく。師としての沢庵、胤栄、柳生、対照的な小次郎、又八、女性のお通など、それぞれキャラが立っていて面白い。 単に技術的に剣が強いということではなく、精神的なもの、そして人を生かす政治というものを目指して、荒地の開墾などをしていたのが、予想外で興味深かった。 ただし全巻読むとやや長さは感じてしまった…。
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全巻読み終わりました。 武蔵が成長して行く様が魅力的です。剣の道を追求する事で人としての道を、哲学を学んでいく様でしょうか。苦しみ、学なび、気づき、大きくなっていく、とてもカッコいいです。それに対して武蔵周辺の人物のストーリーはスリルに欠ける印象。ヒロインとのすれ違いぶりはやり過...
全巻読み終わりました。 武蔵が成長して行く様が魅力的です。剣の道を追求する事で人としての道を、哲学を学んでいく様でしょうか。苦しみ、学なび、気づき、大きくなっていく、とてもカッコいいです。それに対して武蔵周辺の人物のストーリーはスリルに欠ける印象。ヒロインとのすれ違いぶりはやり過ぎ感が。 決闘シーンは迫力あります。もっと武蔵の戦いの場面があるといいのになぁ!
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