人形館の殺人 の商品レビュー

綾辻行人【著】

2009/12/29

イチオシ。これはもう～素晴らしいっ！！！　……とまあ、紹介者の主観バリバリなのですが、ホントに大傑作だと思います。いろんな面において好き嫌いはかなり分かれるようで、地味って声もよく聞きますけどね。実際、館自体はシリーズ中最高に地味でインパクト弱いと思うし。でも作品としてのイメージは鮮烈極まりなしなのです。

館シリーズの他の作品に比べても、あらゆる意味で「異色」。ホラー味、幻想味がシリーズ中最も強く、どちらかといえば「囁きシリーズ」に近い雰囲気もあります。そして、「最も再読を楽しめる作品」。何度も読む価値は充分。一回読むだけじゃあもったいない！

ところで、この作品は単品で読んでもまったく差し支えはありませんが、できれば館シリーズ順列に組み込んでいただきたいと思います。理由は……ネタバレになるので言えませんが。

2009/10/07

なんとなく最後が読めてしまって残念。でもこの人のほかの作品はまた読んでみたい。
これは異色作らしいので。
2007年5月17日

2009/10/04

何とも雰囲気の良い作品だった、特に、表紙の色合いから秋っぽいイメージが思い浮かぶ。主人公の口調が実年齢より若く感じられたからなのか、好感が持てる。で、トリックはというと何とも説明できない。ただ、人形館という場所で連続殺人が起こるわけじゃないから本格というのではないかも。でもこのトリックは誰もが一度は考えた事のあるトリックじゃないかな〜なんて思ったりもしますが。本格を置いとけば割と呑まれる作品だった。