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妻に捧げた1778話 の商品レビュー

3.4

144件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

    57

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    4

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2019/06/13

いつ泣けるのかと読み進めたけど泣けなかった。 ただママの事を考え、最後の時は結婚して良かったと思われたいのでこれからもママの事、大切にしたいと思わせてくれた一冊。

Posted byブクログ

2019/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 前評判から、感動してボロボロ泣きながら読むような話かと思っていたが、違った。  当時の感情を露わにして涙を誘うでもなく、エッセイ部分でも穏やかに当時のことを思い出して綴られているように感じた。それだけに、毎日一話ずつ書いているお話の最期の数日の作品が、著者自身で設けた制約も捨て、どうしようもなく滲み出した日記のようで、胸に迫ってくるものがある。  看病疲れから妻の病室でうつらうつらしていた時に確かに妻の声が聞こえた、という1777話を、もう眠り続けて聞ける状態ではない妻に対して、「何日か前から、書いたものを読んで聞いてもらうのはやめていたけれども、これは枕元で真面目に朗読したのである。」p.183 とされている。元気になってほしい、目を覚ましてほしい、もう一度持ち直してほしい、と強く思ってはいらしただろうが、現実に最期が近付いていることを実感している中で、せめて幻聴でもいいからもう一度だけ声が聞きたいと願われたのだろうと思うと、涙が滲んだ。    一番印象的だったのは、次の一文。  「私の協力者であることに、妻は自負心と誇りを持っていたのだ。」p.74

Posted byブクログ

2019/04/30

【感想】 タイトルだけで泣ける・・・晩年の良い夫婦のスタイル 自分の妻がそういう状況になった時、自分はこんなにも色んな事を妻にしてやれるのかな?いや、出来ないな。 ただ、妻に捧げた1778話の内容がほとんどくだらない空想なのは如何なものか。 正直、話の一つ一つは読んでいて全く面白...

【感想】 タイトルだけで泣ける・・・晩年の良い夫婦のスタイル 自分の妻がそういう状況になった時、自分はこんなにも色んな事を妻にしてやれるのかな?いや、出来ないな。 ただ、妻に捧げた1778話の内容がほとんどくだらない空想なのは如何なものか。 正直、話の一つ一つは読んでいて全く面白くなかった。 両方が元気なうちに、いっぱい思い出を作りたいなーと、読んでいて漠然と感じた。 【引用】 p9 妻が退院してから、私は考えた。何か自分にできることはないだろうか。 思いついたのは、毎日、短い話を書いて妻に読んでもらうことである。 文章の力は神をも動かすというが、もちろん私は、自分の書くものにそんな力があるとは信じていない。 ただ、癌の場合、毎日を明るい気持ちで過ごし、よく笑うようにすれば、体の免疫力が増す、とも聞いた。 p203 ひとつひとつ記憶がよみがえるたびに、あのときああすればよかったのではないか、こうすればよかったのではないか、との悔いが出てきて、しかも何が正解だったのか、いまだにわからないのである。 そして今となっては、たしかめるすべもない。 私は癌になった当人ではなかった。 その私が、妻の心境をいくら推察しようとしても、本当のところがわかるはずがない。 人と人とがお互いに信じ合い、ともに生きて行くためには、何も相手の心の隅まで知る必要はないのだ。 生きる根幹、めざす方向が同じでありさえすれば、それでいい。

Posted byブクログ

2019/03/06

草彅剛と竹内結子が夫婦役の映画で この作品の存在を知った。 決してカズレーザーに感化された訳ではない。 奥さんへの想いが現れた行動が積み重なって 生まれた作品たちは筆者のルールとして 出版されても恥ずかしくないレベルだから 読んでいて楽しめるショートショートだし、 それが書かれた...

草彅剛と竹内結子が夫婦役の映画で この作品の存在を知った。 決してカズレーザーに感化された訳ではない。 奥さんへの想いが現れた行動が積み重なって 生まれた作品たちは筆者のルールとして 出版されても恥ずかしくないレベルだから 読んでいて楽しめるショートショートだし、 それが書かれた当時の出来事も分かるから 感情移入せざるを得ない。 奥さんだけが読める最終回の内容と その最後の1行には体が震えた。 他の作品も読みたいし、 映画も見てみたい。

Posted byブクログ

2019/02/10

余命宣告をされてしまった奥様のために、一日一話クオリティの高いSSを作り読んでもらう。楽しんでもらえれば病と共存し、命をつなぎ止められると思うから。作家様の深い愛情と思いが込められた一冊。奥様なしでは生まれなかった1778のSSのうちの一部を、複雑な気持ちで読みました。こんなに想...

余命宣告をされてしまった奥様のために、一日一話クオリティの高いSSを作り読んでもらう。楽しんでもらえれば病と共存し、命をつなぎ止められると思うから。作家様の深い愛情と思いが込められた一冊。奥様なしでは生まれなかった1778のSSのうちの一部を、複雑な気持ちで読みました。こんなに想ってもらえるなんて、いいなぁ。

Posted byブクログ

2019/01/31

‪【 #読書感想文 】‬ ‪妻に捧げた1778話‬ ‪2019年の目標に本を1冊以上読むを掲げて、最初に読んだ本。カズレーザーさんがお薦めしてたことと、読書初心者の私にはショートショートの方が読み易いかという理由で選んだ。‬ ‪癌の妻に毎日1話短編小説を、亡くなるまで書き続け...

‪【 #読書感想文 】‬ ‪妻に捧げた1778話‬ ‪2019年の目標に本を1冊以上読むを掲げて、最初に読んだ本。カズレーザーさんがお薦めしてたことと、読書初心者の私にはショートショートの方が読み易いかという理由で選んだ。‬ ‪癌の妻に毎日1話短編小説を、亡くなるまで書き続け、その何話かと注釈付の1冊。 ‪ショートショートについては、1778話中のごく一部なので、他の物も是非読んでみたいなと思うほど面白かった。SFは苦手だけれど、世にも奇妙な物語はついつい見てしまうって人にお薦めしたい。‬ ‪いくつかの制約を決めて書いておられるけれど、最後は筆者の気持ちが抑えきれない所に人間だものを感じた。‬

Posted byブクログ

2019/01/05

 Kindle版を購入。その日のうちにさくっと読んだ。でも、著者の気持ちを考えると、あまり気楽にも読めない。自分が同じ状況になったら、僕は何をするだろうか。何もできないだろうか....。そんなことを思わざるを得ない。一番いいのは、僕が著者のような経験をしなくてもすむように僕が先に...

 Kindle版を購入。その日のうちにさくっと読んだ。でも、著者の気持ちを考えると、あまり気楽にも読めない。自分が同じ状況になったら、僕は何をするだろうか。何もできないだろうか....。そんなことを思わざるを得ない。一番いいのは、僕が著者のような経験をしなくてもすむように僕が先にいくことかな(^^;;  それにしても、老眼が気になるようになってから本を読むのが辛くなってたんだけど、kindleにしてから読書量が増えた。珍しいうちだけかもしれないが...。

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2018/12/08

妻のために毎日一遍ずつお話を書き続けた。本書に収録されたのはそのごく一部。 印象的だったのは妻の言葉。  入院が一か月以上になり、もはや形成挽回が不可能であるのが明白になった頃のこと。  … 「わたし、してもらいたいことがある」  … 「お葬式の名前は、作家眉村卓夫人、村上悦子...

妻のために毎日一遍ずつお話を書き続けた。本書に収録されたのはそのごく一部。 印象的だったのは妻の言葉。  入院が一か月以上になり、もはや形成挽回が不可能であるのが明白になった頃のこと。  … 「わたし、してもらいたいことがある」  … 「お葬式の名前は、作家眉村卓夫人、村上悦子にして欲しい」  来られる人がわからないと困るからと理由をつけたが、妻の本心は、共に人生を過ごし、ずっと協力者であったことを証明したいーということだったに違いない。私にはそれが痛いほどよくわかった。  …  通夜と告別式の案内のために道筋に立てられた表示板には、そうしるされ、遺体と共に車で会場に向かう私と娘は、ああ出ているね、と言い合ったのだ。告別式で私は、この経緯を参列の方々に申し上げ、了解を乞うたのである。そのとき私の脳裏には、前年の三月に二人で松尾寺に詣ったさい、祈願の札に、病気平癒と書けと私が二度も言ったのに、妻は聞かず、文運長久とだけしるしたことが、よぎっていた。私の協力者であることに、妻は自負心と誇りを持っていたのだ。  こういう方と一緒になりたいものですね。

Posted byブクログ

2018/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アメトーーク!でみて、ずっと読もうと思っていた本。やっと読了。最終回の最後の一文「また一緒に暮らしましょう。」は涙腺崩壊不可避。そして、奥さんが自分の葬儀は「眉村卓の妻」としてやってほしいって言っていたのが、すごく印象的だったし、素敵だなって思いました。夫婦で色々な事があると思うけど、支え合ってたんだなって。そんな奥さんを亡くしてしまった眉村さんの気持ちを思うと胸が痛みます。

Posted byブクログ

2018/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

泣ける本というふれこみが強い本だが、じわじわ来るのはそういうことではなく、伴侶との別れが来ることへの恐怖。 大切にしないといけないなと改めて思います。

Posted byブクログ