まどろむ夜のUFO の商品レビュー
なんだか、よくわからない話たちだった。 わからない中に恐さなどがあるが、 どう恐いのかはわからず、ただモヤモヤと恐い。 ただ、自分にはこんな突拍子ない話を書く想像力がないので、 そういう意味では、こんな文章をかける想像力を持つ作者にただただ尊敬する。
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※このレビューにはネタバレを含みます
3月19日 「まどろむ夜のUFO」 大学生の姉ナナコの元へ田舎で暮らしていた高校3年生の弟タカシがやってきて 夏休みの間だけ一緒に住む話。 昔から変わっていた弟が、やはり普通ではないと思い心配する姉。 テレビのアイドルに恋をし手料理を振舞うが、それが妄想か現実なのか分らない弟。 前世の記憶があるという新興宗教の匂いがする男。 神経質な几帳面さがある男。 この話に出てくる男性は皆どこか変わっていて 安心感がどこにもない。 だから主人公の姉が普通の思えるが彼女もかなり変わっている 類は友を呼ぶ。そんな感じの登場人物達。 今の時代「あれは自分の彼女・彼氏」と妄想する男の子や女の子はいっぱいいるのだろうから 弟は別におかしいわけじゃないんだろうな。ちょっと怖いけど。 「もう一つの扉」 仕事へ行っても行かなくても存在に気づかれない空洞のような主人公。 友達の彼氏と付き合ったり 出て行ったルームメイトの服を勝手に着たり 平気で知らない男を部屋にあげたり、住んだり 共感できるものがない主人公でした。 だけど彼女を空洞にする何かが読んでいると分かる気もする。 「河童」が一体なんだったのかは読み取れなかった。 嘘だったのかな? 自分の読解力のなさが残念です。 「ギャングの夜」 叔母さんと姪っ子の物語。 上の二つと比べ「UFO」「河童」という現実離れした題材もなくページ数はかなり少ない。 だけど叔母さんの印象がどっしりときた。 男と付き合ったこともなく 実家を出ては帰ってくるの繰り返し 不動産屋に行っては 自分の居場所を死ぬまで探し続けていた叔母さん。 同じ女として不安を与えられた作品。 叔母さんは姪っ子に何を求めていたんだろうか。
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中学生〜高校生のときに何回も読みました。 なんか不思議な感じがとても良くて好きな本でした。 今読んでみたらまた違う感じ方するのかな??
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角田さんの最初の頃の小説集。野間文芸新人賞の受賞作で、どちらかというと芥川賞とかをとる方の人(?)と思われていた頃の作品ということになるのだろうか。 読む方の不安を掻き立てるような小説だと思う。扱っている内容の重さ(怪しげな新興宗教にのめり込んでいく弟の様子とか)もあるけれど、...
角田さんの最初の頃の小説集。野間文芸新人賞の受賞作で、どちらかというと芥川賞とかをとる方の人(?)と思われていた頃の作品ということになるのだろうか。 読む方の不安を掻き立てるような小説だと思う。扱っている内容の重さ(怪しげな新興宗教にのめり込んでいく弟の様子とか)もあるけれど、語り手の感覚もどこか微妙な狂いを含んでいる。ところどころ「これホラーか?」と思うくらい怖い。 ひょっとすると多少気負って書いている部分もあるのだろうかと邪推しながら読んでいたのだが、他の作品につながるような角田さんらしい比喩などは随所にあって、やはり何がしかの「角田さんらしさ」の原型がある気がする。「弟のようなもの」に対する感覚は、ところどころ『夜をゆく飛行機』の里々子とぴょん吉がなんとなく思い出されるところもあった。 あと、角田さんは「男」というよりも「男の子」を書いている印象である。
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作者が意図して作り上げた、どこか現実味のない世界、“なんで?”“それはないやろ!”と思うような登場人物、なかなかそのへんが受け入れにくいので、分かりづらい印象が残ります。
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どこかちょっと壊れた人たちの物語。これが94年で、「空中庭園」が03年、「対岸の彼女」が05年と考えると、彼女が描こうとしている「壊れた部分」というのがなんとなく見えてきそうな気がします。 好みの小説でした。
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角田さん大好きだけれど、これは、ちょっと読み返せないと思いました。 狂気に満ちている…でも、これってありふれた現実世界の一端なのかもしれない。こわい、と感じた一冊。 まだ、読み返しません。読み返せません。
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一言にしたら不思議。誰にも感情移入できないから最初から最後までふわふわした気持ちで読んでて不安になる。主人公が無機質で予想外の行動をいきなりとるから地味に振り回される。静かに狂ってる人たち。でもこれが味なんだろうなあってのはわかる。好きではないけど、もっともっと大人になってから読...
一言にしたら不思議。誰にも感情移入できないから最初から最後までふわふわした気持ちで読んでて不安になる。主人公が無機質で予想外の行動をいきなりとるから地味に振り回される。静かに狂ってる人たち。でもこれが味なんだろうなあってのはわかる。好きではないけど、もっともっと大人になってから読んだら違う感想かも。
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よくわからないけど、意味不明な世界に溶け込んで、頭がボワボワしながら読めました。 真夏の日に、風の吹かない蒸し暑い部屋で、扇風機を弱くらいにして読み直してみたい。 電車の中で読むのはちょっとNGかもしれない。 にしても、角田さんは26歳で描いたなんて、相当頭のおかしい天才...
よくわからないけど、意味不明な世界に溶け込んで、頭がボワボワしながら読めました。 真夏の日に、風の吹かない蒸し暑い部屋で、扇風機を弱くらいにして読み直してみたい。 電車の中で読むのはちょっとNGかもしれない。 にしても、角田さんは26歳で描いたなんて、相当頭のおかしい天才なんだな。
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UFOだとか謎のジャムだとか河童だとか、読んでいて気持ちが悪い。 しかし好きなドライ加減。人間関係。良い湿度。
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