OUT(下) の商品レビュー
あまりに突拍子ない非日常の中に身を置かれると、誰しも深層心理にある心の出口(OUT)を見出そうとしてしまうのだろうか。 自分にはどんな出口が待っているのだろうと、考えてしまいます。
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研究室の本棚にあって,おびに「ロードショー」的な文句が付いていて 思わず読み始めた. 序盤は文章力のおかげでするすると進み,邦子嫌いだ!!と怒っていたりもした. けど,実際に人殺しのシーンや,その解体の話が出てきて, 下巻では特にそうだけど,追い詰められていく感じの描写が鮮明す...
研究室の本棚にあって,おびに「ロードショー」的な文句が付いていて 思わず読み始めた. 序盤は文章力のおかげでするすると進み,邦子嫌いだ!!と怒っていたりもした. けど,実際に人殺しのシーンや,その解体の話が出てきて, 下巻では特にそうだけど,追い詰められていく感じの描写が鮮明すぎて息苦しくもなった. 脳の奥のほうがじんわりと「怖い」と麻痺してしまう,そんな本. 実は現実でも行われていて,その現実を基にした本なんじゃないかと思えた.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
気づかずに上巻を飛ばし、下巻から読み始めていて、 途中からこれが下巻だということに気づいた本(笑) 下巻からでも、まぁ読めなくも無かった(笑) 上巻を下巻が読み終わってから読もうとは思わなかった・・・。 そんな本(笑)
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弁当工場の夜勤であること以外には、 特に共通点が見られない四人の女たち。 それがバラバラ殺人事件の渦中に置かれるとは! ハラハラ度は抜群。 後半は男と女の闘い。 それも凄まじく激しくエロチックな。 下層階級の主婦物語だと思っていると、 とんだハードボイルドに動転してしまうだろう。
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「上」と同じようなスリルはない。 が、「下」も面白く読ませてくれる! ヨシエが、佐竹の復習の手から唯一逃れていたのがよかった〜。 「上」で思ったけど、この人は4人の中でも許せる人だから。この人にまた何か懲らしめることあったら可哀想だよ。(人殺しだけどさ) 新しい仕事を十文...
「上」と同じようなスリルはない。 が、「下」も面白く読ませてくれる! ヨシエが、佐竹の復習の手から唯一逃れていたのがよかった〜。 「上」で思ったけど、この人は4人の中でも許せる人だから。この人にまた何か懲らしめることあったら可哀想だよ。(人殺しだけどさ) 新しい仕事を十文字と組んで、知らない爺遺ちゃんの遺体を解体して2人目を請け負うことになる。。 その次の3人目の死体解剖は・・なんと邦子!! そこから佐竹と雅子の戦いが始まる。 ラストの死闘は賛否両論みたいだけど私は好き。 確かに最初の4人はどうなるのか!?っていうミステリー的要素がなくなっていくけど、雅子の闘いを通して、 世間から見たらただのおばさん・労働を搾取されてる人達(下層に位置する人たち)・桐野夏生が描きたい助けたいと思っている人たちのエネルギーがあそこ(死闘を繰り返す場面)で 描かれていると思う。 佐竹が死ぬところとか、お互い裸で雅子を懐に抱き寄せる場面なんて、今までの佐竹の行動なんかすっかり忘れちゃってうるっときたもん。 こりゃ好きだな。 面白いです。 当時、'97年発売当初は話題にもなるだろうな〜。 てか年代関係なく面白いもん。 ラスト好きです。 雅子がエレベーターを呼ぶところで終わる。 「風の唸りみにも似たエレベーターの昇ってくる音が、すぐ側でしている。」 ここ、エレベーターが獣みたいに感じた。猛禽な動物というか。 佐竹にも思えたし、雅子の余分なものをはぎ落としたものにも感じたし、雅子の生き方・エレベーターが昇って扉が開くのがこれからの人生を何か想像させもした。
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上巻からの続き。 バラバラにした死体を主婦達はどうするのだろう? 友情で助けられるものではなかった。 平凡な人生、 いつか人は死ぬ。 なのに殺人を犯したその現実から 主婦たちはどう結末を迎えたらいいのだろう
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もーこれ私が先に読んでたら、娘にはまだ読ませたくなかったよ。 前ふりでもう少し雅子のそういった部分も出してよかったんじゃないかなぁ。 突然終わりで言われても、えっ、そうだったの?って思ってしまう。 しかし先が気になって一気読みさせられた。 結果面白かったということかな。
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上巻から引き続き、「この人たちはどうなってしまうんだろう?」と気になって気になって仕方ありませんでした。 ただ、最後の対決。そこのやりとりがイマイチ分からないというか、雅子は佐竹に感情移入しすぎだと思う。 「あんたが死んだら自分が死んだと同じ」……そこまで言うか?
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最近読んだ中では一番面白かったです。 結末がどんな風に転がってもおかしくないと思いながら読んでいたのですが、考えていた選択肢のどれでもない結末だったのが印象的です。 論理的じゃない登場人物の選択が、理屈を超えて説得力を持つところがすごいです。
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上巻に続き、下巻は半日で読んでしまった。続きが読みたくて仕方なくてお昼休みも長めに取った。ラストは上下巻で引っ張ってきてここに行き着くのかと言った感。私の所感は、佐竹の魂は救われてほしかったというのと、女は強いと改めて感じたということ。女は強い。
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