OUT(下) の商品レビュー
展開に引き込まれる。男が女がというレベルではないが、不思議に映像が見える「火曜サスペンス」的なチープな映像ですがそれがよいのだと思う。下巻を読むのは先。
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ラストがまさかこうくるとは思わなかった。 やっぱり桐野夏生のラストは私的にあまり好みではない。 佐竹と雅子の運命の物語、魂の結びつきの物語と化した最後はもうまるでファンタジーのようだった。 佐竹がとにかく痛々しい。頬を裂いたことにより、あそこまで二人が通い合えたことが不思議でもあ...
ラストがまさかこうくるとは思わなかった。 やっぱり桐野夏生のラストは私的にあまり好みではない。 佐竹と雅子の運命の物語、魂の結びつきの物語と化した最後はもうまるでファンタジーのようだった。 佐竹がとにかく痛々しい。頬を裂いたことにより、あそこまで二人が通い合えたことが不思議でもありまた救いでもある。 ギリギリの二人だったのだ。 ただ、佐竹にはやはり「人間」として同情せざる終えない。 桐野夏生もまた佐竹に同情していたに違いない。 果たしてこういうタイプの人間は本当に狂人でも変態でもなんでもないのだろうか、さてさて・・・ OUTにおいて凄いなと思ったのは、主婦たちは決して馴れ合いではなく金という現実的な絆でつながっていたこと、仕事上でのお互いの利点として付き合っていたということ。 全員が全員に疑心を抱いていて、それでも仲間だという想いはもちろん一握はもっているということ。 この仲間意識というぬるい観念を、もっているからこそのリアル感だ。 しかしそれはどんなにか儚いものであるか。 そして人間関係の間を、金がどんなにややこしくそしてひょいひょいと渡っていくのかということ。 興味深かった。 ひとつの事件から拡がる波紋のように、どんどん倒れていく扉、開かれていく扉、そして結局みんな自由になりたかったのだという、弁当工場からの脱出劇のようだ。 とにかく技巧こらされたドミノ倒しのような展開に息をのむ。 まさか商売しましょうや、ってなるとは思わなかったし、厄介な邦子をそこに入れなかったのもリアルだし、でも佐竹の復習は周到すぎて怖いし、ほんとにもう、どんだけ!!!!といった構造をなしていた。 雅子が、何かに区切りをつけることを金という形を使ったことだけが私には理解しかねた。 その金がきっと次なる混乱を生むのだとおもったけれどそういうわけでもなかった。 リアルに存在しているあちら側の人間たちをみた気がした。 もちろん、香取雅子もそのひとりだ。
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一度読んだことがあったけど、結末は忘れていて。。 こういう本ってどうやってバレちゃうんだろう、 って心配しながら読むんだけどバレずに終わるっていう展開が なんか新鮮だったな。 最後に雅子が佐竹を理解しちゃうあたりは完全に意味不明だけど!
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上巻読了のあと一気読み。面白い。面白いけど、登場人物への共感がイマイチできないのでリアリティに欠ける。
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面白いんだけど,読んだ後に何も残らない感じ。解説に書いてあったけど,日本にも階級社会が残っており,それを見事に書いたとか,登場人物の孤独→狂気への変貌ぶりとかは,よく書けているとは思いました。だけど,それがどうしたの?という感じです。多分,この本が悪いのではなく,読んでいる私の方...
面白いんだけど,読んだ後に何も残らない感じ。解説に書いてあったけど,日本にも階級社会が残っており,それを見事に書いたとか,登場人物の孤独→狂気への変貌ぶりとかは,よく書けているとは思いました。だけど,それがどうしたの?という感じです。多分,この本が悪いのではなく,読んでいる私の方の問題だとは思います。年をとったせいでしょうか,最近は,読書した後に何か得るものを求めてしまうようになってしまいました。
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主婦ら四人の結束は、友情からだけではなく、負の力によるものだった。その結びつきは容易に解け、バランスを欠いていく。しかし動き出した歯車は止まることなく、ついに第二の死体解体を請け負うはめになる。彼女たちはこの現実にどう折り合いをつけるのか。大きな話題を呼んだクライム・ノベルの金字...
主婦ら四人の結束は、友情からだけではなく、負の力によるものだった。その結びつきは容易に解け、バランスを欠いていく。しかし動き出した歯車は止まることなく、ついに第二の死体解体を請け負うはめになる。彼女たちはこの現実にどう折り合いをつけるのか。大きな話題を呼んだクライム・ノベルの金字塔。’98年日本推理作家協会賞受賞。 もしかしたら、現実にもこういうことはおきてるのかもしれませんね。。。。。 やはり女性は敵に廻したくない??? なんてね♪
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正直上下セットの本は集めるのが好きだが読むのは苦手なのだが、最後まで飽きさせることなく読み終えることができた。下でようやくこの写真の物がなんなのかわかるかもしれない・・・?
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ハラハラするので読みたくない。でも早く読み進めたい!と思わせる。 着地点が難しかったけど、読み応えあり。 文庫になったらINも読みたい。
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女同士がこじれると怖い。一見、仲間だったはずの4人の関係が崩れていく過程は見苦しくも読み応えがある。そこへ、カズオや十文字、佐竹といった周辺を取り巻く男性との絡みがあり、緊張感が走る。バラバラ殺人を巡り、何を信じていいのか分からない現実。そして事態は意外なクライマックスへと繋がっ...
女同士がこじれると怖い。一見、仲間だったはずの4人の関係が崩れていく過程は見苦しくも読み応えがある。そこへ、カズオや十文字、佐竹といった周辺を取り巻く男性との絡みがあり、緊張感が走る。バラバラ殺人を巡り、何を信じていいのか分からない現実。そして事態は意外なクライマックスへと繋がっていく。勇ましい雅子がカッコいい。「OUT」って、女たちが閉じ込められている場所を指しているんだね。
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バラバラ死体の描写もそうだけど、 彼女達の汚い部分がリアルに書き綴られてるのが不快で気持ち悪い。 でも怒涛の展開続きで読み進まずにはいられない
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