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25時 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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 世界が滅びるなら最…

 世界が滅びるなら最後の一日は何をして過ごしますか?よく聞く質問ですが、この話では24時間後に刑務所に入らなければならない主人公の一日を追ってます。愛する人とともにいながら彼はなにを思うのでしょう

文庫OFF

2023/05/26

ストーリーとは全然関係ないんだけど、 携帯も無いし刑務所内の話が怖すぎなので、時代設定が出版された2001年頃よりさらに15年くらいは昔な設定なのかな?とか思ったり。

Posted byブクログ

2022/02/06

田口俊樹訳。 翻訳家の田口俊樹さんが、自著「日々翻訳ざんげ」の中で、傑作であると紹介されているのを読んで手に取ってみた。田口さんは、本書の解説も書かれており、そこでも、本書を激賞されているが、たしかに傑作。最近読んだ小説では、最も気に入ったもののひとつ。 文庫本の裏表紙に書かれ...

田口俊樹訳。 翻訳家の田口俊樹さんが、自著「日々翻訳ざんげ」の中で、傑作であると紹介されているのを読んで手に取ってみた。田口さんは、本書の解説も書かれており、そこでも、本書を激賞されているが、たしかに傑作。最近読んだ小説では、最も気に入ったもののひとつ。 文庫本の裏表紙に書かれている本書のあらすじを引用する。 【引用】 厳冬のニューヨーク。モンティは明日、収監される。刑期は7年。自由でいられるのはあと24時間。刑務所でハンサムな若い白人男性を待ち受ける運命は恥辱に満ちている。選択肢は服役、逃亡、そして自殺-。絶望を抑えながら、モンティは愛する者たちと淡々と一日を過ごす。パーティーの夜が明け、彼が親友に懇願したこととは?父親が彼に申し出たこととは? 【引用終わり】 ここで紹介されているように、物語は淡々と進む。モンティと彼の恋人、親友、父親、仕事仲間、そして愛犬とのやり取りや、彼ら彼女らとの思い出話が綴られていく。そして、最後のお別れパーティーが終わり、親友たちとのお別れの場面がある。また、父親が刑務所までモンティを送るために車を走らせる。そのような物語であるが、淡々とした物語の中に、そして、物語の最後の部分にも、感動が詰まっている。ネタバレになるので、ストーリーはこれ以上書けないが、読んで損はない。お薦め。

Posted byブクログ

2020/09/07

美形のナイスガイが好き勝手に生きてきて、ある日その報いを受けるという、ある種のおっさん共もスッキリ、な作品なんだけども。 25時というのはこの本が始まってから終わるまでの時間なんだと思うけど、まぁ何しろ回想しまくり。最終的には妄想。なんかそういう頭の中でトリップしてそうな顔してる...

美形のナイスガイが好き勝手に生きてきて、ある日その報いを受けるという、ある種のおっさん共もスッキリ、な作品なんだけども。 25時というのはこの本が始まってから終わるまでの時間なんだと思うけど、まぁ何しろ回想しまくり。最終的には妄想。なんかそういう頭の中でトリップしてそうな顔してるんだわ、作者も。はい、もちろん偏見以外の何ものでもないんだけどもね。 という概ね過去のナウくてイケイケドンドンな日々を思い出すイケメンに感情移入するのは難しかろうけども、イケてないジェイコブくんが我々に光を与えてくれる。このロリコン野郎に幸あれ。

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2017/11/08

最後の50ページ。圧巻です。 多分、作者はここを書きたいが為に、この長編を作ったのでしょう。 前半は、やや暗い筆致で淡々と恋人や友人達の姿を描き出していきます。丁寧に。主人公は悪人です。高校時代から麻薬売買に手を染め、抜き差しなら無い状況に陥ります。しかし、友人や恋人(これら...

最後の50ページ。圧巻です。 多分、作者はここを書きたいが為に、この長編を作ったのでしょう。 前半は、やや暗い筆致で淡々と恋人や友人達の姿を描き出していきます。丁寧に。主人公は悪人です。高校時代から麻薬売買に手を染め、抜き差しなら無い状況に陥ります。しかし、友人や恋人(これらは一般人です)にとっては、ごく普通の、そして魅力的な人物として描かれて行きます。それはそれでなかなか読ませます。 しかし、最後まで読み切ると、それらは最後の数章のための伏線に過ぎなかったことが良く判ります。 なかなか見事な作品でした。

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2015/01/12

読んだ本と表紙が違う。持っている本は映画のジャケットだな。映画化もされている。後半は一気に修練してくるので読みやすいが,アメリカの小説はディテールが細かいことが多くいちいち情報が挟まれるので読むのが苦痛なことが多い。読み手としてディテールがストーリーに関連づけられると予想して丁寧...

読んだ本と表紙が違う。持っている本は映画のジャケットだな。映画化もされている。後半は一気に修練してくるので読みやすいが,アメリカの小説はディテールが細かいことが多くいちいち情報が挟まれるので読むのが苦痛なことが多い。読み手としてディテールがストーリーに関連づけられると予想して丁寧に読むが,途中からたいした意味がないことに気づく。流し読みで十分なんだと気づいた頃には時間を浪費し作品への興味も失う。 映画化もされたし,書評もよかったらしい。こういう物語もニーズはあるのか。人って「お話」が好きなのかな。

Posted byブクログ

2013/08/17

ニューヨーク、麻薬の密売が発覚して刑務所に入ることになった若く美しい男。密売の仕事は順調だったし申し分のない恋人もいたし街の全てが自分の味方だった主人公は、仲間との別れの集まりでも乱れることなく淡々と残りの時間を過ごしている。 極普通の奥様は極普通の結婚をし、そんなナレーションで...

ニューヨーク、麻薬の密売が発覚して刑務所に入ることになった若く美しい男。密売の仕事は順調だったし申し分のない恋人もいたし街の全てが自分の味方だった主人公は、仲間との別れの集まりでも乱れることなく淡々と残りの時間を過ごしている。 極普通の奥様は極普通の結婚をし、そんなナレーションで始まるドラマがあったけれど、この物語も極普通の若者の物語なのかもしれない、ただひとつ24時間後にはあちら側に行かなくてはならないという点を除いては。 トゥルー・ロマンスを思わせる美しいエピソードで飾られたラストに、あまり語ることの多くない主人公モンティの本音が表れているのが哀れだ。

Posted byブクログ

2018/12/23

後半はわりと面白かったし、ラストの妄想などは意外性があってなかなか良かったが、しかし、そこに至るまでが長すぎる。かなり辛抱しながら読まなければ厳しいだろう。

Posted byブクログ

2012/11/10

最後、主人公と父親はどんな選択をしたのか、読者に委ねることで素晴らしい余韻を残した。この作家の作品をもっと読みたい、そんな気にさせる良い作品。

Posted byブクログ

2011/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

詩の言葉で書かれた小説。 積み重ねられた多くの言葉や風景から ひとつの思い、ひとつのシーンが、はっきりとした輪郭をもって 立ちあがってきます。 ストーリーそのものは、ありがちといえばありがちだし、 3人の男の子たちの関係も、スタンド・バイ・ミーその他の ボーイズストーリーを思い出させるようなクラシックな点もあります。 でも、その古典的な感情・展開に、 今現在のにおいを感じさせる文体がぴたっとはまって心地よい。 一度読み終わった後、もう一度すぐに読みたくなる。 今の気分にぴったりの音楽を聴いていて、 曲が終わるが早いか、リピートしてしまうような感じ。 すべてを失う瀬戸際にたったときに大切なものは何か。 主人公には、それがはっきり見えているのが、 私にとってはかなり気持ちのいいポイントでもありました。 その点は、古典的なお話と一番違うところかもしれない。 映画化もされているようなので、ぜひ見て見たいと思います。

Posted byブクログ