25時 の商品レビュー
2002年3月6日読了。以下、過去の日記から抜粋。 久々に洋物を一本。 これもまたずっと読もうと思って、中古落ちを狙っていた作品である。 『25時』というタイトル自体からもう引きつけられはしないか? 私達は“1日=24時間”という常識の中で生きているから、 24時以上の時間を想...
2002年3月6日読了。以下、過去の日記から抜粋。 久々に洋物を一本。 これもまたずっと読もうと思って、中古落ちを狙っていた作品である。 『25時』というタイトル自体からもう引きつけられはしないか? 私達は“1日=24時間”という常識の中で生きているから、 24時以上の時間を想像することが難しいのである。 しかし、人によってはタイムリミットの基準が違うこともある。 考えてみれば普通のことなのに、はっと気づかされる。 舞台はニューヨーク、麻薬のバイヤーであったハンサムな青年が、 仲間の裏切りによって捕えられ、7年の刑期が言い渡された。 物語はその青年が収監される前日にどのように過ごしたかが描かれている。 たった1日だけ、しかも逃げるでもなく、自殺するでもない。 主人公は仲間達と特に感傷的になるでもなく、最後の日を供にするのである。 ・・・勿論、皆それぞれにやりきれない思いを抱えているのだけれど。 ラストに向かって、物語はクンッと少しだけスピードを上げる。 私達は小説の中でさえ決してきれい事ではすまされない 男同士の友情の・・・言葉にしがたい切なさを見る。 でも、特筆すべきはラスト中のラスト、文章の締め方。 久々にこんなに効果的かつ印象的なラストを読んだような気がする。
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24時間後に収監されることが決まっているモンティ。その一日を、彼の友人や恋人たちの物語とともに、淡々と描く青春小説。 正直物足りなかった。それは多分、モンティが自分の犯した罪についてどう考えているのか分からないからだ。刑務所での7年間に対する恐怖や、全てを失うことへの悲しみや...
24時間後に収監されることが決まっているモンティ。その一日を、彼の友人や恋人たちの物語とともに、淡々と描く青春小説。 正直物足りなかった。それは多分、モンティが自分の犯した罪についてどう考えているのか分からないからだ。刑務所での7年間に対する恐怖や、全てを失うことへの悲しみや憤りは表現されているが、肝心の捕まる原因となった罪については彼は何も感想を述べない。そのため、結局自業自得だよなあという感想しか抱けなかった。 個人的にはジェイコブの話が半端だったのが一番気になる。作中で未解決のまま終わるなら、あのエピソードはいらなかった。 一気に読ませる作品ではあるが、読後もやもやしてすっきりしない。
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映画にもなりましたね。裏表紙を引用しますと「刑期は7年。自由でいられるのはあと24時間・・・」では、残りの1時間は何だと思います?ほら、気になったでしょう?
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