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椰子・椰子 の商品レビュー

3.9

88件のお客様レビュー

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2012/12/01

こんな発想の人、クラスにいたよね。「前線通過、前線通過」と唱えながら円の中を片足跳びする雨乞い。クレーン臭い人。町内会の係りで「1日幼児」。。はぁ? 山口マオ♂の絵もfunny.

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2012/11/09

川上弘美さんは、 私はこの手のタイプの作品がいちばんすきです。 おもしろいし笑えるし、 気軽に読めるし。 もちろん「真鶴」みたいなのもものすごい筆力をかんじて好きですが、 あまりにすごくて厳かな気持ちになってしまうので。

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2012/11/01

(2001.11.05読了) 出版社からのコメント 時空が静かによじれ、ヘンなモノたちが息づく日々。芥川賞作家川上弘美が綴る、しみじみシュール日記と短編を、山口マオのほのぼのポップなイラストが彩る。ドライで可憐で明るく切ない「椰子・椰子な世界」へようこそ! ☆川上弘美さんの本(...

(2001.11.05読了) 出版社からのコメント 時空が静かによじれ、ヘンなモノたちが息づく日々。芥川賞作家川上弘美が綴る、しみじみシュール日記と短編を、山口マオのほのぼのポップなイラストが彩る。ドライで可憐で明るく切ない「椰子・椰子な世界」へようこそ! ☆川上弘美さんの本(既読) 「神様」川上弘美著、中公文庫、2001.10.25

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2012/10/08

なんとも奇妙な、そして愉快な うそばなし。 おとなになっても、 こうゆうふしぎな世界に身をおけるのはしあわせ! 絵と文がまじわって、ますます独特な世界観

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2012/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あぁもう大好きだ! 現実とファンタジーが入り交じった不思議な世界の日常を綴った物語。 この世界にもお金という概念はあるし、家族や親族もいるし会社勤めの友達もいる。人間と他の生物との境界も明確のようだ。 でも自分の子供たちをきちんとたたんで押入れにしまったり、甥の引っ越し先の大家が鳥だったり、自身が冬眠したりする。夫がいても悪びれず片思いしていたり、新しい恋人ができてうかれたりしている。 わたしたちの暮らす現実の常識が、ここでは通用したりしなかったり…という、ユーモアとリアリティの狭間の世界。 そんなアンバランスな日常が至って普通の来事として淡々と綴られていて、読むのが本当に楽しかった! 川上弘美の頭の中は、一体どうなっているの? この愛らしい描写ができる彼女の想像力と表現力に、すっかり虜になりました。 ジャンとルイ(主人公と仲の良い鳥)がやけに人間味溢れていて笑える。

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2013/03/09

さも日常・現実かの如く描かれる、怪しく可笑しい非現実世界(うそばなし)。 持ち味の素っ頓狂さ炸裂で、たっぷりと川上ワールドを堪能させて頂きました。 山口さんのイラストとも雰囲気ピッタリ。

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2012/07/28

川上氏の夢をもとにした摩訶不思議なお話。「もぐらと一緒に写真をとる。…小学校六年生くらいの背丈で、顔も、どことなく人間じみている。」と、相変わらず初っ端からやんわりと強烈である。何となく通り過ぎたものの、「おやっ、ちょっと待てよ??」と立ち止まり振り返るような感覚。おそろしく自然...

川上氏の夢をもとにした摩訶不思議なお話。「もぐらと一緒に写真をとる。…小学校六年生くらいの背丈で、顔も、どことなく人間じみている。」と、相変わらず初っ端からやんわりと強烈である。何となく通り過ぎたものの、「おやっ、ちょっと待てよ??」と立ち止まり振り返るような感覚。おそろしく自然に、淡々と、おそろしく奇妙な出来事が綴られているのだ。好きな人はかなり好きになるだろう。こういう世界。 山口マオ氏のいい味出したイラストも合わせて楽しめる。

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2012/07/21

「十一月二十日 デートにさそわれる。 長い間の片思いがついにみのるかもしれないので、できるだけ洒落た恰好をしてでかけることにする。 (中略) 何をするかと待ちかまえていたら、町はずれでまだ枯れずに残っている草を摘んで、それでデートはおしまいだった。 家に帰ってから...

「十一月二十日 デートにさそわれる。 長い間の片思いがついにみのるかもしれないので、できるだけ洒落た恰好をしてでかけることにする。 (中略) 何をするかと待ちかまえていたら、町はずれでまだ枯れずに残っている草を摘んで、それでデートはおしまいだった。 家に帰ってからだんだん腹がたってきたので、地団駄を踏みながら廊下を五往復した。」 てところがすき。

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2012/06/21

全くもう川上弘美という作家はなんなんだろう? 縄文人の街に出かけたり、子どもたちが2倍に膨らんだり、庭がバオバブの木で埋め尽くされたり、恋人の肩の上で「きりつ、れい、ちゃくせき」をしたり。 挿絵を描いた山口マオさんとの対談(あとがき)を読んで、これは川上さんの夢日記から生まれ...

全くもう川上弘美という作家はなんなんだろう? 縄文人の街に出かけたり、子どもたちが2倍に膨らんだり、庭がバオバブの木で埋め尽くされたり、恋人の肩の上で「きりつ、れい、ちゃくせき」をしたり。 挿絵を描いた山口マオさんとの対談(あとがき)を読んで、これは川上さんの夢日記から生まれた物語らしいと知る。 毎晩、鳥のジャンとルイがいる奇跡実演講座に出掛けたり、ぺたぺた足音を響かせる男と同棲したりする世界にいるのかと思うと、まったくもう、なんなんだろう? 挿絵も好い。 ぱらぱらと、適当なページを読んでもとても面白い。

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2012/05/12

川上弘美さんお得意の「うそばなし」と 山口マオさんのイラスト・オブジェで綴る 「私」の春夏秋冬の夢日記。 奇妙で 不思議で 不気味なのに やすらかで おおらかで 和ましい。 こんなにきれいに嘘をつかれたら もう参ってしまうしかないじゃない、と 憎んでしまうくらいに愛おしい。...

川上弘美さんお得意の「うそばなし」と 山口マオさんのイラスト・オブジェで綴る 「私」の春夏秋冬の夢日記。 奇妙で 不思議で 不気味なのに やすらかで おおらかで 和ましい。 こんなにきれいに嘘をつかれたら もう参ってしまうしかないじゃない、と 憎んでしまうくらいに愛おしい。 川上さんの本の中で一番好きかもしれない。

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