椰子・椰子 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いいなぁ。 川上さんのこの世界観はクセになりそう。 ふわふわして優しくて。 川上さんの夢日記が元になった物語。 川上さんの紡ぐ「うそばなし」は現実離れしているのにとても自然体で、読んでいてすんなり受け止められるから不思議。 「解説」の南伸坊さん曰く「奇妙で、トボけていて、ヘンなんだけれども、とてもホントウらしいところが魅力」 まるで夢の中にいるかのような安らかさ。 思わず微笑んでしまう位、おおらかに気持ちのいい読書を楽しめた。 おどおどして転ぶばかりじゃ人生渡っていけない、とわたしは心に期した。「好き好き大好き」と叫ぶなり、わたしは恋人にローキックを浴びせかけた。ーーこのフレーズが好きすぎる。 また夢日記を書いてほしい。
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再読です。読んでいると、へんてこな世界がかわいくて面白くて、心が立ち直ってぽかぽかしてきます。なにがあっても不思議じゃないなぁと、おおらかな気持ちになりました。不思議なのですが、今いる世界と地続きな気がします。恋したり、失って蛸を煮たり。この川上ワールドも大好きでした。 「オラ...
再読です。読んでいると、へんてこな世界がかわいくて面白くて、心が立ち直ってぽかぽかしてきます。なにがあっても不思議じゃないなぁと、おおらかな気持ちになりました。不思議なのですが、今いる世界と地続きな気がします。恋したり、失って蛸を煮たり。この川上ワールドも大好きでした。 「オランダ水牛」のラストで、「好き好き大好き」と言いながら、恋人にローキックを浴びせるなんて、戸川純かな…とちょっと思いました。
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な、なんじゃこりゃぁ… アパートの管理人がハトだったり、出かける前に子どもを折りたたんで押し入れにしまったり、ニホンカモシカと目を合わせてはいけないルールが渋谷にあったり… 主人公の「わたし」は冬眠とかしてるし… なんじゃこりゃぁ… 明らかに現実的ではないのに、なぜか「普通の日記...
な、なんじゃこりゃぁ… アパートの管理人がハトだったり、出かける前に子どもを折りたたんで押し入れにしまったり、ニホンカモシカと目を合わせてはいけないルールが渋谷にあったり… 主人公の「わたし」は冬眠とかしてるし… なんじゃこりゃぁ… 明らかに現実的ではないのに、なぜか「普通の日記」に思えてしまう、妙な説得力…いや、納得力? こんな日常があったら面白いのに。
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日記風に記書かれていて、内容もとても変わっています ありえないことを当たり前に書いていたので、そこがおもしろいです。
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奇妙な夢と現を行き来するような川上弘美ワールドと山口マオのイラストの織りなす不思議で飄々とした世界。 言葉の世界にとぷんと潜り込んで遊んでいるような不可思議さとなんともいえないおかしみが溢れた世界がとても楽しいです。 どことなくエロティックなところも素敵。 なんともいえず面白おか...
奇妙な夢と現を行き来するような川上弘美ワールドと山口マオのイラストの織りなす不思議で飄々とした世界。 言葉の世界にとぷんと潜り込んで遊んでいるような不可思議さとなんともいえないおかしみが溢れた世界がとても楽しいです。 どことなくエロティックなところも素敵。 なんともいえず面白おかしく心地よい、ふっと気持ちを持っていかれる世界が詰まった一冊でした。
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風変りな生活を送る女性の一年を描いた作品。モグラや鳥と話したり、結婚しているけれど、片想いを貫いていたりと、川上さんの雰囲気があふれている作品でした。イラストとお話がとても合っていて素敵でした。
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夢ってこんな感じだよなぁー 改めて言葉にされることの楽しい違和感を味わう しらふで読むと あれ、これってつじつま合わなくない?とか そんなの無理じゃない?とか思うところが出てくるんだけど そのたんびに 「ああ、これ夢の話だったわ つっこむのが野暮ってもんよ」 と はっとす...
夢ってこんな感じだよなぁー 改めて言葉にされることの楽しい違和感を味わう しらふで読むと あれ、これってつじつま合わなくない?とか そんなの無理じゃない?とか思うところが出てくるんだけど そのたんびに 「ああ、これ夢の話だったわ つっこむのが野暮ってもんよ」 と はっとする まぁそもそもいまの私の認識が正しいとも限らず (日高先生によると)私だってひとつのファンタジーを生きてるんだから いろんなパラレルなファンタジーを楽しんで味わったってよい だらだら、ちみちみと読むのがよい本だと思います
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子供を畳んで押入れにしまったり、町内に縄文人街があったり、1月8日から2月3日まで冬眠したり。 作者の川上弘美さんとイラストの山口マオさんの「あとがきのような対談」によると、「椰子・椰子」は川上さんが実際に見た夢から始まったものだそう。 どんなに変てこなことでも、そういうものだと...
子供を畳んで押入れにしまったり、町内に縄文人街があったり、1月8日から2月3日まで冬眠したり。 作者の川上弘美さんとイラストの山口マオさんの「あとがきのような対談」によると、「椰子・椰子」は川上さんが実際に見た夢から始まったものだそう。 どんなに変てこなことでも、そういうものだと受け入れてしまう、まさしく夢の世界。 山口マオさんのイラストがあまりにぴったり、というか、文章+絵でどちらか1つだけでは成り立たない、またちがう夢の世界が紡ぎ出される。 不可思議で不条理で、でも居心地はわるくない、夢の世界を起きながらにして見ている気分になりました。
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川上弘美はほとんど読んだことがないんだけど、山口マオが絵を描いていたので衝動買いしました。 ふしぎな日常が綴られててとても好みでした。
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恋人の肩の上で「きりつ、れい、ちゃくせき」をしてしまうくだり、ぜんぜんそんなことしないのに切実にきゅうってなる。 子供をたたんでしまうところと、夫が長持の中にいたところ、上座にパンダが座っているのが解せないところも好き。
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