遠い朝の本たち の商品レビュー
書物をたよりに、フランス、イタリアへ。そして故郷である日本へ。 “吸い込まれるように”本を読み、“本にのめり”こんだ少女は、訪れた街や出逢った人を手掛かりに、書物の続きを紡ぎ出す。 須賀さんの、幼いころからの身の廻りに起きたこと、そしてそれらと処を隔てずに在る書物をめぐる記憶...
書物をたよりに、フランス、イタリアへ。そして故郷である日本へ。 “吸い込まれるように”本を読み、“本にのめり”こんだ少女は、訪れた街や出逢った人を手掛かりに、書物の続きを紡ぎ出す。 須賀さんの、幼いころからの身の廻りに起きたこと、そしてそれらと処を隔てずに在る書物をめぐる記憶。 ワーズワース “ダフォディル” 谷や丘のずっとうえに浮かんでいる雲 みたいに、ひとりさまよっていたとき、 いきなり見えた群れさわぐもの、 幾千の軍勢、金いろのダフォディル。 みずうみのすぐそばに、樹々の陰に、 そよ風にひらひらして、踊っていて。
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読んだ本を思い返すことは、その時の自分の思い出を手繰ることなんだと教えてくれる。 美しい言葉で語られる情景は素晴らしく、読んでいると須賀敦子さんの思い出に入っていくようです。
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サンテグジュペリの「人間の土地」が出てきたりして、ものの見方とか、絆とか、そういうものも考えさせられました。須賀さんて、いい本を読んでるんだなあ・・・というより、いい本を見つける力があるんだろうなぁ。私はいい本だと気づかないまま、その本をブックオフにやってるんだと思うとちょっと反...
サンテグジュペリの「人間の土地」が出てきたりして、ものの見方とか、絆とか、そういうものも考えさせられました。須賀さんて、いい本を読んでるんだなあ・・・というより、いい本を見つける力があるんだろうなぁ。私はいい本だと気づかないまま、その本をブックオフにやってるんだと思うとちょっと反省。
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妙先生にお借りした本。 子供の頃感じたこと、本にまつわること、そういったことを大切に、素直な気持ちで書けるなんてすてき。子供の頃何が大切だったか、どう感じたのか、そういったことを大切にしている人が好き。例えば、中勘助とか。忙しない日々に、つかの間の透き通った時間をもらえた気分。ア...
妙先生にお借りした本。 子供の頃感じたこと、本にまつわること、そういったことを大切に、素直な気持ちで書けるなんてすてき。子供の頃何が大切だったか、どう感じたのか、そういったことを大切にしている人が好き。例えば、中勘助とか。忙しない日々に、つかの間の透き通った時間をもらえた気分。アン・リンドバーグも並行して読んでいる。そんな年頃なのかな。
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サンテグジュペリの「星の王子さま」の記述、アン・リンドバーグに関する記述、お父さんやお婆さんに関する思い出と本との接点。柔らかく、優しい文章で、読んでいると何故だかすぐに眠気に襲われてしまって、それはつまらないからではないもので、なーんだ、これ、不思議だなぁ、不思議だなぁ、と思い...
サンテグジュペリの「星の王子さま」の記述、アン・リンドバーグに関する記述、お父さんやお婆さんに関する思い出と本との接点。柔らかく、優しい文章で、読んでいると何故だかすぐに眠気に襲われてしまって、それはつまらないからではないもので、なーんだ、これ、不思議だなぁ、不思議だなぁ、と思いながら、読み進んでいた。(10/10/23)
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本好きのための本。読書の習慣があれば同じ体験をした記憶がきっとよみがえる。 若い頃の本との出会い。本に関わる友人との巡り会い。それにまつわる記憶。 それらをすべて抱えて生きていくことの覚悟。読書する幸せを実感できます。 著者の須賀敦子は漱石、鴎外、谷崎、川端など日本の近代...
本好きのための本。読書の習慣があれば同じ体験をした記憶がきっとよみがえる。 若い頃の本との出会い。本に関わる友人との巡り会い。それにまつわる記憶。 それらをすべて抱えて生きていくことの覚悟。読書する幸せを実感できます。 著者の須賀敦子は漱石、鴎外、谷崎、川端など日本の近代文学をイタリア語に翻訳されています。 日本での文筆業としては遅咲きで、晩年のわずかな期間に残した随筆は、 うっとりするほど美しい文体、優しくも圧倒的な文章です。
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感受性の鋭い子ども時代に多くの本との出合いを経験し、それを成長過程の風景と共に記憶している著者を羨ましく思った。 最初は、本との幸福な出会いを綴ったエッセイだと思ったけど、どんな本も出合って不幸になるものはないかもね。 アン・リンドバーグの「海からの贈物」は読んでみたい。
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著者の生きてきた背景や感じ方・考え方・捉え方に共感するところが多く、吸い込まれるように読み終えて、著者が小さい頃から読んだ本についての感想に感化されて何冊か読んでみたいと思った。
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人物評価は難しい。自分の価値観や体験に照らして相手を判断するわけだが、実際は好き嫌いにとらわれているだけのような気もする。感情の後ろを理屈が追いかけているような節がある。脳内では大脳辺縁系にスイッチが入った後で前頭葉が作動しているに違いない。根拠や理由というものは後出しジャンケン...
人物評価は難しい。自分の価値観や体験に照らして相手を判断するわけだが、実際は好き嫌いにとらわれているだけのような気もする。感情の後ろを理屈が追いかけているような節がある。脳内では大脳辺縁系にスイッチが入った後で前頭葉が作動しているに違いない。根拠や理由というものは後出しジャンケンなのだ。 http://sessendo.blogspot.com/2011/07/blog-post_7922.html
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