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ガセネッタ&シモネッタ の商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2022/08/01

ひたすら短編のエッセイ集、やや食傷気味になるきらいはあるが、訳者ならではのコトバへの考察は興味深い。

Posted byブクログ

2021/04/23

同時通訳の世界にもふれ ロシア文化にも触れ、ひろくは言語地理学までいたる。通訳なる仕事はほんとうに言葉が好きでないとつとまらなそう。 だが、コミュニケーションツールとしての言葉を愛し大事にし、保存し続ける役目も兼ねているのだ。 国語の教科書から文学を削除して事務文を教えるなどと考...

同時通訳の世界にもふれ ロシア文化にも触れ、ひろくは言語地理学までいたる。通訳なる仕事はほんとうに言葉が好きでないとつとまらなそう。 だが、コミュニケーションツールとしての言葉を愛し大事にし、保存し続ける役目も兼ねているのだ。 国語の教科書から文学を削除して事務文を教えるなどと考える文部官僚のいる次元の低い昨今の日本では 母語ですらレッドデータな感じを拭えない。 情報の少ないロシア文化への興味を開いてくれた。 想定外に面白い本。 昇天が惜しまれる。

Posted byブクログ

2018/12/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Today, I'll introduce the book named ‘Gasenetta and Shimonetta’. Gasenetta d’Aggiare is the nickname of a famous simultaneous interpreter for Spanish, Sachiko Yokota. It means many interpreters like play on words, in spite of the difficulties to interpret them simultaneously. Shimonetta d’Oggi is the nickname of a famous simultaneous interpreter for Italian, Kumiko Tamaru. It means many interpreters like dirty jokes, because they can be understood by people from all nations. And the author was a famous simultaneous interpreter for Russian, Mari Yonehara. This book consists of 62 short essays and 2 interviews. Every essay includes humor and deep consideration in her experience as an interpreter for Russian. In Japan, 90% of interpreters are for English, and 10% of interpreters are for Chinese, Russian, Korean, French, German, Spanish, and so on. But she says Russia raised many interpreters for many languages to know the cultures in other countries, while America forced their own language to other countries. Japan is one of them. Japan gets information mostly via English. As a result, Russian people can know about other countries much deeper than American and Japanese people. By reading her essays, I learned to know much about Russian language, cultures and books, and became interested in them. Of course, I was very impressed by her tough work as a professional simultaneous interpreter.

Posted byブクログ

2018/12/13

This book consists of 62 short essays and 2 interviews. Every essay includes humor and deep consideration in her experience as an interprete...

This book consists of 62 short essays and 2 interviews. Every essay includes humor and deep consideration in her experience as an interpreter for Russian. In Japan, 90% of interpreters are for English, and 10% of interpreters are for Chinese, Russian, Korean, French, German, Spanish, and so on. But she says Russia raised many interpreters for many languages to know the cultures in other countries, while America forced their own language to other countries. Japan is one of them. Japan gets information mostly via English. As a result, Russian people can know about other countries much deeper than American and Japanese people. By reading her essays, I learned to know much about Russian language, cultures and books, and became interested in them. Of course, I was very impressed by her tough work as a professional simultaneous interpreter. (Ichiroさん)

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2017/12/15

政府要人の随行や国際会議の同時通訳を行うロシア語の第一人者が明かす,同時通訳の舞台裏!話者の言葉を数秒で翻訳しなければならないときに「他人のフンドシで相撲を取る」をとっさにどう訳す?面白おかしく,外国語とのつきあい方を考えさせられる1冊です。

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2013/06/16

市図書館。 彼女のエッセイは、たとえ初めて読んだとしても色あせなく面白い、10年以上前の作品なのにも関わらず。

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2013/03/23

本の最初を飾る「Un Saluto dallo Chef シェフからのご挨拶  ガセネッタ・ダジャーレとシモネッタ・ドッジ」。通訳者たちがコノヤロー!と思いつつ愛してやまない言葉遊びの駄洒落に、数ページであっという間に心をわしづかみにされました。もっと正確に言うなら「掴みはオッケ...

本の最初を飾る「Un Saluto dallo Chef シェフからのご挨拶  ガセネッタ・ダジャーレとシモネッタ・ドッジ」。通訳者たちがコノヤロー!と思いつつ愛してやまない言葉遊びの駄洒落に、数ページであっという間に心をわしづかみにされました。もっと正確に言うなら「掴みはオッケー!!」。 ロシア語通訳者である著者が通訳の現場や通訳者、言葉について、(ユーモアというより)駄洒落成分もたっぷり笑える文章も含めたエッセイとして書いています。米原さんの名前はずっと以前から何となく目についていたのですが、今回が初読。こんなに面白いならもっと早く読めばよかった!

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2011/07/30

ロシア語同時通訳の米原さん。 ニュース番組のコメンテーターとして出てたの なんとなく覚えてる。 同時通訳の裏事情。幼いころを過ごしたチェコの思い出。

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2011/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

友達が電車の中で吹いたと言っていたが、私は普通に読み切った。 あこがれの?同時通訳者の性向というか、頭の中をちょっとのぞき見られる気がする。軽快な文面なんだけど、特に英語以外の通訳をする方の訳出に対する真摯な態度には感心させられてしまう。 ”もてない人ほど長編小説を書く”という仮説がよかった。ドストエフスキー、トルストイ・・・笑 日本人だと??村上春樹は長いぞ?司馬さんは?

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2010/10/10

通訳業界の人間は駄洒落、下ネタが大好きである。 という前提のもとに繰り広げられる通訳業界の裏話集。 ひきつづき、通訳・言語のエッセイ集。 これはかなり広範囲な雑誌などに載せられたエッセイを集めたもののようで、一冊通して繋がっているエッセイ集ではありません。 その分軽く読みやすく...

通訳業界の人間は駄洒落、下ネタが大好きである。 という前提のもとに繰り広げられる通訳業界の裏話集。 ひきつづき、通訳・言語のエッセイ集。 これはかなり広範囲な雑誌などに載せられたエッセイを集めたもののようで、一冊通して繋がっているエッセイ集ではありません。 その分軽く読みやすくもあり、物足りなくもあり。 これまでに読んでいるエッセイ集とネタのかぶっているものもありました。 そんな中でやっぱり気になったのは外国語の学習について。 あるアナウンサーが「子供を国際人にしたいので、家では英語で会話しています」と言われていたそうで。 英語はたしかに使用できる範囲が広いかもしれませんが、英語が話せたら国際人なのか。 どこにいっても英語で貫くアメリカ人とその国の言葉を理解しようと四苦八苦するその他の国の人。 どちらが真の意味での国際人なのか。 そして通訳として訳が美しく語彙の豊富な方というのは、やはり母国語での表現が豊かな方だそうです。 まあ、自分のことはもういいんで、子供たちの学習についてになるんですけどね。 とはいえ、やっぱり本人のやる気しだいだよなぁ・・・。

Posted byブクログ