収容所から来た遺書 の商品レビュー
ソビエトの強制収容所…
ソビエトの強制収容所の日本人達の「ダモイ(帰国)」にかけた想い。希望の歌は俳句だった。希望があれば強く生きられる。涙がですぎて、本当によめなくなったノンフィクション。
文庫OFF
住友三角ビルにある、帰還者たちの記憶ミュージアム(平和祈念展示資料館)での企画展「留守家族たちの肖像 ―抑留に翻弄された人々―」に興味を持ち手にとった。シベリア抑留についてはある程度は知っていたが、このような詳細なエピソードは知らなかったので参考になった。 尚、ソ連側について偉そ...
住友三角ビルにある、帰還者たちの記憶ミュージアム(平和祈念展示資料館)での企画展「留守家族たちの肖像 ―抑留に翻弄された人々―」に興味を持ち手にとった。シベリア抑留についてはある程度は知っていたが、このような詳細なエピソードは知らなかったので参考になった。 尚、ソ連側について偉そうにしていた日本人は帰りの船から突き落とされたというエピソードもあることにも留意しておきたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
歴史の教科書には僅か数行でしか書かれないこの強制収容所を今まで何も知らずに生きていたことに胸の痛みを感じた。 終戦後ソ連で捕虜となった満州国の男たちが北の大地で海を越えた日本への帰国を信じてただただ只管に生きる様は緩慢にも見えたが、その実の過酷さを裏に日本をよすがとして郷里への思いを山本氏を中心として広がるアムール句会でそして鮮やかな日本語で俳句や短歌という限られた語に収められた思いに心を打たれた。 凡人、平民と称す山本幡男が常に飄々としたそれでいて心に情熱、パトスを宿す姿で、帰国への諦念の思いに沈む仲間の日本人の心の支えとなりゆく様が描かれ、彼の思いである迫真の遺書や数々の短歌や詩が彼の仲間たちによって遺族へそして未来の日本へと届けられる本作は、平和の到来から100年近く経過し漫然とした今の日本に特別な意味をもたらすように感じた。 彼の綴る言葉には捕虜ながらも日本人としての誇りを失わずそれでいてソ連の大地の美しさに感動し、先祖の偉大なる考えを深く学び知己への感謝を忘れない彼自身の心の豊かさが表れていて自分も違わず彼の思考や生き様に惹かれた。 これから自分には長い人生が続いていてその意義について悩み矮小さを恥じることもあるが、そうして立ち止まったときに思い返してまた読みたくなる本だと感じた。 彼らの書いた句はどれも心に深く響いた。読了後特に何度も読み返してしまうのは、「海鳴り」や「裸木」、そしてこの二句だった。 韃靼の野には咲かざる言の葉の花咲かせけりアムール句会 空前のシベリア句集を編むべきは春の大和に編むべかりけり
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
収容所からの遺書 シベリア抑留で現場で行われていた出来事をこんな細部まで表せるのがすごいと思いました。難しい言葉遣いに昭和の時代ならではの言い回し、当時の会話を描写するのにも大変苦労されたと思います。 また、この山本幡男の遺書を遺族の元に届けようという周りの仲間愛がすごいと思いました。そして、そうしようと思わせるほど、山本幡男自身も周りの人達を慕っていたことが読んでいて分かりました。 友達におすすめされて読んでみましたがとてもいい作品を読ませてもらいました。
Posted by
昨年、舞鶴の引揚記念館を訪れ、そこで「ラーゲリより愛を込めて」という映画を知った。それを観た後、その原作が本書であることを知り、読むきっかけとなった。 まず、シベリア抑留の実態がその内側からこれほどまで克明に記されていることに驚いた。過酷な収容所での生活の中詠まれた俳句が、旧ソ連...
昨年、舞鶴の引揚記念館を訪れ、そこで「ラーゲリより愛を込めて」という映画を知った。それを観た後、その原作が本書であることを知り、読むきっかけとなった。 まず、シベリア抑留の実態がその内側からこれほどまで克明に記されていることに驚いた。過酷な収容所での生活の中詠まれた俳句が、旧ソ連の厳しい検閲をかいくぐって本書に記録されていることにさらに驚いた。 世界の大国で権力を持った人たちが、自分の思うように世界を動かしたいと行動をしている現代において、自分が家族と共に送っている生活ががいかに脆弱な土台の上に成立しているのか、改めて考えさせられた。
Posted by
極寒のシベリアに抑留された日本軍兵士達のノンフィクション小説です。 数十万人が捕虜にされ、11年もの長い間強制労働させられたという事実を忘れてはならないと思います。 映画「ラーゲリより愛を込めて」を観ることをお薦めします。映画では小説の半分も伝わらないかもしれませんが、良い映画だ...
極寒のシベリアに抑留された日本軍兵士達のノンフィクション小説です。 数十万人が捕虜にされ、11年もの長い間強制労働させられたという事実を忘れてはならないと思います。 映画「ラーゲリより愛を込めて」を観ることをお薦めします。映画では小説の半分も伝わらないかもしれませんが、良い映画だと思います。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本当にノンフィクションなの?と疑うほどのストーリー 山本さんは「最後に勝つのは道義であり、誠であり、まごころである」と遺書に残しました。 しかし、現代の日本を見渡すと、道義に反した振る舞いをする人の方が得をして、生き残っているように思える瞬間があります。その現実は、とても皮肉で、やりきれない気持ちにさせられます。 けれども、時代を越えて語り継がれ、尊敬され続けるのは、やはり道義を大切にして生き抜いた人たちだと私は思います。山本幡男もその一人であり、その姿勢こそが後世の人々の心を打ち続けているのだと感じました。
Posted by
日本人捕虜が極寒の地、シベリアでどんな生活を強いられてきたのかがよくわかりました。やはり戦争は人を人として見なくなってしまうものなのですね。地獄のような日々の中で生きる希望を多くの人に与えた山本さん。このような日本人が当時は何人かいたんだろうな。戦争を体験しているご老人はやはり強...
日本人捕虜が極寒の地、シベリアでどんな生活を強いられてきたのかがよくわかりました。やはり戦争は人を人として見なくなってしまうものなのですね。地獄のような日々の中で生きる希望を多くの人に与えた山本さん。このような日本人が当時は何人かいたんだろうな。戦争を体験しているご老人はやはり強い!!
Posted by
生きるために食べる、けど、食べる気力も無くなった時、さいごに生きる力を湧き上がらせるもの…そうですね、そうですよね!!と、胸が熱くなりました。
Posted by
おすすめ。 #戦争 #感動 #衝撃的 #苛酷 書評 https://naniwoyomu.com/31709/
Posted by
