MADE IN JAPAN の商品レビュー
戦後日本の産業復興とものづくりの意気込みを感じ取れる。産業の発展が国を豊かにし発展する ソニーはすごい集団だったけど、その凄さはソニーの普遍的なコンピタンスに起因する、というストーリーになっている(実際はそのあと10年以上低迷することにる)。日米貿易摩擦の只中の当事者としてのリア...
戦後日本の産業復興とものづくりの意気込みを感じ取れる。産業の発展が国を豊かにし発展する ソニーはすごい集団だったけど、その凄さはソニーの普遍的なコンピタンスに起因する、というストーリーになっている(実際はそのあと10年以上低迷することにる)。日米貿易摩擦の只中の当事者としてのリアルな視線での持論が展開されるが、歴史的にはエコノミックアニマルがエコノミックノーマルになると日本社会は凋落して、産業も国も政治も二流三流に転げ落ちていくことを照らしてみると、盛田昭夫のようなリーダーシップを発揮する人が日本に必要
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【文章】 とても読み易い 【ハマり】 ★★★・・ 【気付き】 ★★★★・ ・経営者の手腕として問われるのは、大勢の人間を組織し、個々人の能力を引き出して、一つの力として結集し得るかどうか ・民主主義の元では、政治はどうしても内向きになる
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1987年にアメリカで出版されて本で、時代背景を理解して読む必要がある。当時世界最強であったソニー始め日本の製造業へのバッシングに対して、こちらも色々やっている(現地支社や工場)し、アメリカ世論は政治的にリードされているんだ、という言い訳的な主張が強い。 同じ文脈で日本式経営、と...
1987年にアメリカで出版されて本で、時代背景を理解して読む必要がある。当時世界最強であったソニー始め日本の製造業へのバッシングに対して、こちらも色々やっている(現地支社や工場)し、アメリカ世論は政治的にリードされているんだ、という言い訳的な主張が強い。 同じ文脈で日本式経営、とくに終身雇用や年功序列についての説明(というより支持)もあるが、これについてはいちアメリカ駐在経験者としては同意できない。他の人の意見も聞いてみたい。
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盛田さんの幼少時代から、ソニーの経営、マネージメント、世界貿易、日米の同盟関係などに及ぶ幅広い内容。特に経営についての章は、20年前に書かれたとは思えないほど新しい。ドラッカーを初めとするマネージメント研究者の指摘がこの本からの出典ではないかと思わせる。残念なのは、盛田さんを失っ...
盛田さんの幼少時代から、ソニーの経営、マネージメント、世界貿易、日米の同盟関係などに及ぶ幅広い内容。特に経営についての章は、20年前に書かれたとは思えないほど新しい。ドラッカーを初めとするマネージメント研究者の指摘がこの本からの出典ではないかと思わせる。残念なのは、盛田さんを失ってからのソニーのトップマネージメントが後退の一途を辿っている様に思えてしまうこと。
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1990年刊行。戦後勃興したソニーの海外(主に米国)進出の模様と苦闘、そして文化的な違いをも踏まえた企業論である。当時の日本の技術力・経済力とそれに対する諸外国の評価が、現在とはまるで違うものの、異文化に自らを溶け込ませるにはどうすればよいか、ということの実例としての輝きは今も消えないだろう。
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【スティーブ・ジョブズも尊敬する盛田氏の一冊】 今でさえ下火になっているSONY。しかし、創業当時から高度成長期にかけても彼らは伝説を作り続けた。 ウォークマンから始まり、CD、MD、ビデオデッキ、ビデオレコーダーなど世に無いものを作り、消費者に届けてきた。その中心にいたのが盛...
【スティーブ・ジョブズも尊敬する盛田氏の一冊】 今でさえ下火になっているSONY。しかし、創業当時から高度成長期にかけても彼らは伝説を作り続けた。 ウォークマンから始まり、CD、MD、ビデオデッキ、ビデオレコーダーなど世に無いものを作り、消費者に届けてきた。その中心にいたのが盛田昭夫である。 本書はそんな盛田が、英語で外国の人(特に米国)向けに書いた一冊を日本語訳したものである。内容は、SONYの歴史、日本式経営と米国式経営の違いなど多岐にわたる。 SONYが戦後10年の55年にまだ国内需要も高度成長期に入ったばかりで産声を上げたばかりの時に米国に進出していった姿は、とても感銘を受ける。 一方で今のSONYの凋落を作ったのも、盛田氏地震なのではないかとも感じる。年功序列制、終身雇用制、稟議制などの制度は、盛田氏が米国式にはなく、日本式のすばらしい点であると本書内で絶賛し、かつSONYという会社がまさにそういう精神の体現の場であったことは間違いない。 「SONYクラブ」という、SONY社員であれば格安で飲める居酒屋(?)があったらしいが、それは社外での会社への愚痴を封じるためであった。 いずれにせよ、会社への若者の忠義心の薄れ(おそらく働き方の多様化が原因)、テクノロジーのスピードがとてつもなく早くなったことなどの環境の変化に、会社のシステムが追いつかなくなっていたにも関わらず、修正できずにいたのは、きっと盛田氏の影響が大きすぎて、会社としてなにも変えられなかったのであろう。 そういう意味では、本書はあくまで盛田氏のSONYを自慢する場所にしかなっていないが、ここに書かれていないその後のSONYを加えて見ると、ある一つの企業の栄枯盛衰が見られるという一冊になっている。
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自伝がほんの少し、SONY創業の話がちょっと、そして大半が国際戦略について。良いバランスだと思うが、個人的にはもう少し前半の内容にボリュームが欲しかったかも。特にユニタリータックスとの闘いのくだりとか。 タイトルに"体験的"国際戦略とある通り、机上の空論でなく自分の膨大な体験に基づいて自分の考えを述べている。86年に書かれた本であるが、内容はほとんど古びておらず、今読むと先見の明に驚く。 競争こそ成長には欠かせないものであり競争相手がいないことは危惧すべきことであるという主張は、話題になったブルーオーシャン戦略とは真逆でおもしろい。競争に打ち勝ってきた歴史があるからこその意見だろう。ただ、皆で話し合って競争の方向性を共有すべきという主張は少々行き過ぎているのではないか。当時のSONYは世界トップの一角であったからこそ意味を持ちえた意見かもしれない。もっとも、現代では一瞬で情報が世界に広まるため意識せずとも皆が向く方向は一緒になってしまうのだが。 本書の内容と直接的には関係ないが、自分で体験したことから自分なりの考えを導き出すことの重要性を感じた。人から聞いた話、本で学んだ理論でなく、経験に基づいてオリジナルの考えを持つこと。そのためには、ただがむしゃらに経験するだけでなく、ステレオタイプを持ち、それに当てはめて考えていくことが必要なのではないか。本書にも、「日本人は~、アメリカ人は~」といった記述が多く出てくる。ステレオタイプがあれば、何も持たず、丸腰で物事に挑むのに比べてずっと有意義な情報整理ができるのではないかと思う。ただ、誤ったステレオタイプに固執することはきわめて危険であるため、ステレオタイプを柔軟に修正する寛容さも持ち合わせていなければいけない。
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この本は私が大学生の時に読みました。その時代はまだバブルの恩恵があり、「強い日本」が色濃く印象付けられていました。ソニーの故盛田氏は「何故、日本企業が強いのか」を海外に伝えるために、この本を書きましたが、日本人にとっては、どのような気構えで海外ビジネスを展開していくべきかを教えら...
この本は私が大学生の時に読みました。その時代はまだバブルの恩恵があり、「強い日本」が色濃く印象付けられていました。ソニーの故盛田氏は「何故、日本企業が強いのか」を海外に伝えるために、この本を書きましたが、日本人にとっては、どのような気構えで海外ビジネスを展開していくべきかを教えられました。 新興国の台頭に加え、その国々が消費市場となった今、日本は苦戦を強いられています。改めて、海外でのビジネスとはどのようなものかを思い出すためにも読み返したい一冊です。
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ソニーの創業者、故・盛田昭夫氏の自叙伝的ノンフィクション。出版された1990年から見ると現在のソニーの凋落ぶりは表現し難いものがあるが、盛田氏の経営哲学は時間が経っても色あせるものではない。 特に、為替の変動相場制をやめ、年間10%程度の調整条項をつけた一種の管理変動相場制にす...
ソニーの創業者、故・盛田昭夫氏の自叙伝的ノンフィクション。出版された1990年から見ると現在のソニーの凋落ぶりは表現し難いものがあるが、盛田氏の経営哲学は時間が経っても色あせるものではない。 特に、為替の変動相場制をやめ、年間10%程度の調整条項をつけた一種の管理変動相場制にする案は面白いと思った。完全な変動相場制はファンダメンタルズ要因とテクニカル要因、そして実需筋と投機筋に主に左右されるが、近年の為替相場はテクニカル要因、そして投機筋の動きで相場が形成されることが多く(直近で言えば政治による「安倍トレード」だが)、変動相場制が果たして絶対的な正なのか疑問に思われる点が増えているからである。変動相場を元に、為替を考えるのではなく、一度ガラガラポンでどのような相場体系が適切なのか考えてもいいのではないかと思う。
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今のソニーからしたら皮肉たっぷりな内容。 20年以上前に発売された本ですが、普遍的で現在でも通用するような内容だと思います。
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