18枚のポートレート の商品レビュー
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子どもの頃から、いわさきちひろさんの絵が大好きだ。一目見てちひろさんの絵と分かるのに、よく見ると、いろいろなタッチの絵があるのが不思議だ。 自分が子どもの頃、絵を描くときには、まず黒い線で輪郭を描くことから始めていた。あるとき、中学校の美術の先生だっただろうか、そんな線はないと教えられた。私が思うちひろさんの絵は、輪郭の線がなく、にじんだ色の平面で構成されている絵だ。でも、p.61の絵は線だけで構成されてた。 さて、余談が長くなったが、この本は山田洋次、滝平二郎、俵万智というように、18名の著名な方がいわさきちひろについて語っている。さすがだなと思う鋭い分析、指摘があって、また、ちひろへの憧れ、愛情深い手紙のような一節もあって、読んでいるうちに、読者はちひろさんの魅力にとりつかれること間違いなしだ。 どの方の文章も印象的だが、私が特に心に残ったのは、山田洋次さんが個性について書いているところと、佐藤忠良さんが子どもの作品の難しさについて触れているところ。これを読むと、ちひろさんの作品の魅力に、さらに気付かされることになるだろう。 いろいろな本の挿絵で見たり、カレンダーで見たりするくらいしか最近は機会がないが、ちひろ美術館に大学時代以来久しぶりに足を運んでみたくなった。
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