チェーザレ 破壊の創造者(1) の商品レビュー
7巻まで読了。 中世ヨーロッパを舞台にボルジア家の若き才能、チェーザレ・ボルジアを主人公にした歴史漫画。 チェーザレを客観視する役としてフィレンツェ出身のアンジェロという人物(ロレンンツォ・デ・メディチの支援でピサのピエンツァ大学に入学)を据え物語は進んでいく。 時代考証にはこだ...
7巻まで読了。 中世ヨーロッパを舞台にボルジア家の若き才能、チェーザレ・ボルジアを主人公にした歴史漫画。 チェーザレを客観視する役としてフィレンツェ出身のアンジェロという人物(ロレンンツォ・デ・メディチの支援でピサのピエンツァ大学に入学)を据え物語は進んでいく。 時代考証にはこだわっており、本編はもとより各巻巻末には用語解説からちょっとした歴史講義まで載せられる力の入れようで教養としても楽しめる本となっている。 チェーザレはいわゆるマキャベリズムを体現した人物としてマキャベリから評価されてもいて、それが漫画でこれからどう描かれるか、7巻時点ではまだ1491年の段階であるようだが続きが気になる。(チェーザレの人生を知るとさらに) ヨーロッパ史には疎いので予備知識には乏しかったが上記のようなこともあって興味深く読むことができた作品。
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塩野七生さんの「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」を読むまでは、ボルジア家=毒殺の一族、という印象を抱いていました。 「死ぬ直前になってから、そういえば1年前、ボルジア家で食事をご馳走になったことに気づく」なんてコトが平気で言い伝えられているから。この漫画はその塩野さん...
塩野七生さんの「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」を読むまでは、ボルジア家=毒殺の一族、という印象を抱いていました。 「死ぬ直前になってから、そういえば1年前、ボルジア家で食事をご馳走になったことに気づく」なんてコトが平気で言い伝えられているから。この漫画はその塩野さんの小説よりも、更に解りやすく読み易いので、歴史が好きでない方も楽しめると思う。 日本史でも「勝てば官軍」と言うが、歴史における敗者は一体どれだけの汚名を着せられているのだろう…。そんなことを考えさせられる漫画でした。 メディチ家やボルジア家を知らずしてルネッサンスを語ることはできません。あのレオナルド・ダヴィンチも、ミケランジェロもコロンブスも彼らなくしては存在し得ない、と言っても過言ではないのだから。
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悪徳の限りを尽くした悪の華チェーザレ・ボルジア という思い込みが覆されました。 惣領冬実の華麗な画力で説得力のある仕上がりになってます。 必読。
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歴史の闇に葬られた人類史上、最も美しき英雄、チェーザレ・ボルジアの真実が甦る。新鋭ダンテ学者・原基晶が監修。世界的に最も定評のあるサチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝のイタリア語原書を翻訳し、精査を重ね生まれた全く新しい物語。 教科書に出てくる歴史的事件の背景が分かっておもし...
歴史の闇に葬られた人類史上、最も美しき英雄、チェーザレ・ボルジアの真実が甦る。新鋭ダンテ学者・原基晶が監修。世界的に最も定評のあるサチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝のイタリア語原書を翻訳し、精査を重ね生まれた全く新しい物語。 教科書に出てくる歴史的事件の背景が分かっておもしろい。世界史を本気で学びたくなる。
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惣領冬実、絵の巧さもさることながら 巧い、と思う。史実を史実と思わせたまま、 架空を織り交ぜて、惹き込む力。 チェーザレ様、かっこいいぜ。
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7巻読了。 ミサのシーンの荘厳な絵がすばらしいな。中世の銅版画を意識したような、スミベタを使わない独特の影の表現だ。今回青春まんがとしてのお話はまったく進まないが、カノッサの屈辱、アヴィニヨン捕囚と歴史の教科書にでてきた史実のウラがわかっておもしろかった。
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歴史ものは苦手な分野です=( ̄□ ̄;)⇒ でも、以前から大好きな惣領さんの作品ということで読み始めました。 惣領さんの書く絵に魅かれてしまっているところが大きいです。 歴史的な背景や登場人物の関係図が頭の中でゴチャゴチャ...(T▽T) いつも、彼女の描く世界の奥深さに感嘆してし...
歴史ものは苦手な分野です=( ̄□ ̄;)⇒ でも、以前から大好きな惣領さんの作品ということで読み始めました。 惣領さんの書く絵に魅かれてしまっているところが大きいです。 歴史的な背景や登場人物の関係図が頭の中でゴチャゴチャ...(T▽T) いつも、彼女の描く世界の奥深さに感嘆してしまう私です。
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おもしろいよ!! チェーザレがカッコイイ。 たまに非道だけど、この時代ってこんな?って感じられる。 なんといっても惣領さんの絵が説得力ありすぎるから。
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絵も字も書き込みが多くて、少女マンガの惣領作品に慣れていた者としてはちょっと読みにくいんじゃないか?という第一印象。 しかし!やっぱり、美形で強くて可愛いヒーローを描かくのが本当に上手い! 前提知識の全く無い私には、ごちゃごちゃした歴史の部分は正直一読では理解し切れなかったけど...
絵も字も書き込みが多くて、少女マンガの惣領作品に慣れていた者としてはちょっと読みにくいんじゃないか?という第一印象。 しかし!やっぱり、美形で強くて可愛いヒーローを描かくのが本当に上手い! 前提知識の全く無い私には、ごちゃごちゃした歴史の部分は正直一読では理解し切れなかったけど、大筋は掴めるからチェーザレの魅力もあいまってぐいぐい読めます。分からなかった所はその分何度も楽しめそうで良い。 楽しみを長続きさせるためにも、ゆっくり読んでいきたいと思う。
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詳細な調査・研究の下に描かれるチェーザレ・ボルジアの生涯。 街の建物から服飾の一つ一つまで意識した徹底的な時代背景の調査がともかく圧巻。 実際に歴史的に正しいかどうかは分からないが、正しいと思わせるだけの説得力は十二分にある。 また研究に拘泥せず、マンガに昇華する上手さも感じら...
詳細な調査・研究の下に描かれるチェーザレ・ボルジアの生涯。 街の建物から服飾の一つ一つまで意識した徹底的な時代背景の調査がともかく圧巻。 実際に歴史的に正しいかどうかは分からないが、正しいと思わせるだけの説得力は十二分にある。 また研究に拘泥せず、マンガに昇華する上手さも感じられる。 絵柄や装丁も物語内容に相応しく格調高い。
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