月館の殺人(下) の商品レビュー
「幻夜」の実態にはびっくりしましたが、ミステリとしては、犯人はおそらくほとんどの人がいちばん最初にそうかなと思いそれではひねりがなさすぎるかと廃棄して他の誰かを探すやろうなという、もっとも普通の結末で、少々肩透かしでしたので、この作品は佐々木倫子さんの作品として暴走するキャラたち...
「幻夜」の実態にはびっくりしましたが、ミステリとしては、犯人はおそらくほとんどの人がいちばん最初にそうかなと思いそれではひねりがなさすぎるかと廃棄して他の誰かを探すやろうなという、もっとも普通の結末で、少々肩透かしでしたので、この作品は佐々木倫子さんの作品として暴走するキャラたちを楽しむべきやなあと。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一気読みでした。テツの皆さん困った人ばかりで身近にいたら嫌だなあ…。日置さんが怪しいと思ってたけどそもそも死んでるし、しまいには空海がなんかトラウマ持っててやったのかなどど荒唐無稽なことまで考えた。それにしてもこのお二人のコラボはどのような経緯で成立したのでしょうか?佐々木倫子さんの作風のおかげで、どこか面白くなってしまう。
Posted by
上下巻を通読。館シリーズの番外編かと思ってました。でもここには中村建築士の名前は登場せず、趣向が凝らされた館が舞台と言って間違いはないと思うけど、シリーズとは一線を画す印象。鉄道マニアを前面に押し出しているからか、かなりの殺人が起こるにもかかわらず、シリアスな印象は乏しい。結構強...
上下巻を通読。館シリーズの番外編かと思ってました。でもここには中村建築士の名前は登場せず、趣向が凝らされた館が舞台と言って間違いはないと思うけど、シリーズとは一線を画す印象。鉄道マニアを前面に押し出しているからか、かなりの殺人が起こるにもかかわらず、シリアスな印象は乏しい。結構強引な幕切れにも感じられたけど、まあそのあたりはご愛敬ってことで。何だかんだいっても、かなり楽しみました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
犯人よりも設定に驚いた下巻。 以下ネタバレ。 幻夜動いてなかったんかーい!!(笑) すっかり騙されたわ。まじかーってなった。主人公と同じ驚き方したわ(笑) 犯人はなんとなくわかってたけど。 てか、幻夜が動いてない時点で密室やないから話は変わってくるような……。 でも、佐々木倫子さんの絵柄やとなんかもう全部許せちゃう不思議(笑) 佐々木倫子さんとミステリー、アンマッチかと思いきや意外と合うことに気づいた。
Posted by
2015.12.12市立図書館(長女) 上下巻にわけたのが効果的だった。死体がいっぱい出てくる割に平気で読めたのは主人公でちょっと天然な感じの空海ちゃんに感情移入していたおかげかな? テツのみなさんのこわれっぷりはおかしさといとしさたっぷりに描かれていたと思う。
Posted by
2015年3月5日読了。寝台特急「幻夜」で起こる殺人事件。目的地「月舘」で下車した面々を待ち受けていたのは、新たな惨劇だった…。これも「館シリーズ」の作品ということになるのかな?空海が「電車に乗ったことがない」という設定が伏線になって明かされる「設定」の秘密はいかにも綾辻っぽく、...
2015年3月5日読了。寝台特急「幻夜」で起こる殺人事件。目的地「月舘」で下車した面々を待ち受けていたのは、新たな惨劇だった…。これも「館シリーズ」の作品ということになるのかな?空海が「電車に乗ったことがない」という設定が伏線になって明かされる「設定」の秘密はいかにも綾辻っぽく、「テツたちが共同で作り上げる夢」という話は、「テツたちが乗り合わせた列車での殺人事件」という設定を単なる設定にとどめず、必然性を与えているように感じる。「設定」の真相に比べると「犯人」の正体にあまり意外性がないこと、「設定」の真相はもっと最後に明かす方が驚きがあったんじゃないか、というのが少し残念。
Posted by
そうだ、この本で綾辻先生の嫁が誰か知ったのだった! そしてあとがきの存在にこのたび初めて気づく。何年越しか。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
舞台は列車から祖父の屋敷へと移り、そこで大惨事が起こっていたことを空海たちは見ることになる。 下巻の冒頭カラーページは上巻の冒頭カラーページに繋がっていた。 この過去の出来事が全ての元凶であることに皆が気づくのは下巻の半分を過ぎたあたりになる。(読者はもっと前に感づくと思うが…) 普通に描かれれば、大変陰惨な酸鼻を極める事件なのだが、佐々木先生の筆にかかると、尚もどこかほのぼのとしたものが感じられるのだ(笑)。 ただ、ほのぼのした雰囲気の中で、こんな事件が…というのがアンバランスで落ち着かない気持ちにさせられ、そして余計に連続殺人犯の壊れっぷりが恐ろしい。 不可解だらけの事件の真相が解き明かされると、うーん、そうだったのか!としっかり納得させられた。 犯人がたどった結末も、「人を呪わば穴二つ」という諺を思い出すようなもので、いろいろと深く考えさせられるのだった。 事件の性質、顛末を思うと本当にやりきれないものであったが、最後まで登場人物たちが前半そのままの肩の力の抜けたのほほんとした雰囲気でいてくれたことが、私には救いであった。 そのせいで、読後感は悪くなく、むしろ不思議と爽やかなくらい…(笑)。 それを物足りなく思う読者もいるかもしれないが、私は内容のヘビーさと作風の深刻ぶらなさの組み合わせがむしろ良かったと思うのだった。 佐々木先生のファンである私には、とても面白かった。
Posted by
上巻の驚きのラスト。 事件の舞台が「幻夜」号から月館に。 連続殺人の謎が解かれていきますが、それほど複雑なトリックとかはないです。動機もわかりやすいし。 佐々木 倫子の絵は好きなので、楽しめました。 黒紙に黒インクで書かれた原作者あとがき。 祖父江 慎らしくて好き...
上巻の驚きのラスト。 事件の舞台が「幻夜」号から月館に。 連続殺人の謎が解かれていきますが、それほど複雑なトリックとかはないです。動機もわかりやすいし。 佐々木 倫子の絵は好きなので、楽しめました。 黒紙に黒インクで書かれた原作者あとがき。 祖父江 慎らしくて好きです。
Posted by
乗り鉄,撮り鉄,模型鉄,収集鉄,時刻表鉄などが登場する鉄道オタクがテーマのミステリ。筋も良いけど,随所に小ネタが効いていておもしろい。
Posted by