僕の小規模な失敗 の商品レビュー
高校から結婚される頃まで、「うちの妻ってどうでしょう?」の前日譚でもある。中高生から20代は多かれ少なかれ鬱屈がある。私自身は著者と同世代なのでこういう時があった事を自分事として思い返すが、子供たちZ世代も同じ気持ちになることがあるのかもしれない。「鬱の本」にも通じるけど鬱屈な時...
高校から結婚される頃まで、「うちの妻ってどうでしょう?」の前日譚でもある。中高生から20代は多かれ少なかれ鬱屈がある。私自身は著者と同世代なのでこういう時があった事を自分事として思い返すが、子供たちZ世代も同じ気持ちになることがあるのかもしれない。「鬱の本」にも通じるけど鬱屈な時間は本人はしんどいけど、ある意味で大切な時間のはず。
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大学時代の心の支えだった一冊。 私もこの本の「僕」と同じように、程度の差はあれ失敗ばかりで恥もたくさんかいたけど、なんだかんだ幸せな人生だったと今なら思えるのである。 悩める若者に、大丈夫だよ、と差し出したい。
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面白かったー 最初の方とか普通に絵がめちゃくちゃ凝っててすごい... 20代前半に鬱っぽくなっている人は、どこか信頼できるという謎の自論が強まった
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読んでいて、とてもじゃないが一言では表現できない感情になった。なんだろうこの読後感。 多くの名場面が詰まった一冊だと思うが、ぼく的にはペットの犬が死んだ時の妙に客観視している主人公の不思議な感覚が忘れられない。 弱っている犬を介抱しながら、「もう歳だし仕方ない」と思いつつ、死んだ...
読んでいて、とてもじゃないが一言では表現できない感情になった。なんだろうこの読後感。 多くの名場面が詰まった一冊だと思うが、ぼく的にはペットの犬が死んだ時の妙に客観視している主人公の不思議な感覚が忘れられない。 弱っている犬を介抱しながら、「もう歳だし仕方ない」と思いつつ、死んだら律儀にデローンと出てしまった舌を収納する。雨の中死体を家の庭に埋めているところを近所の人に見られて気まずい思いをする。バイト終わり、だんだんと悲しくなって帰り道に泣き出す。電話している相手に「そんなこと知らん」と言われてショックを受けるが、他人からしたらそうだよなと妙な納得をする。 この不思議な感覚。わかってもらいたいがため長々と書きました。 あとまったく親が出てこないのも不思議。なんでだろう。 とりあえず続編も読みます。
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高校2年の時に読んだ衝撃的なマンガ。 鬱々とした環境やそれによる突拍子もない行動、変態的な思考回路が絶妙に面白い。私も自分の10代を思い返して暗くなるけど、なんなら20代の今もなんの後ろ盾もなくふんわり生きていて時々怖くなるけど、もう立ち直れない、生きていけない、こんなに辛いのに...
高校2年の時に読んだ衝撃的なマンガ。 鬱々とした環境やそれによる突拍子もない行動、変態的な思考回路が絶妙に面白い。私も自分の10代を思い返して暗くなるけど、なんなら20代の今もなんの後ろ盾もなくふんわり生きていて時々怖くなるけど、もう立ち直れない、生きていけない、こんなに辛いのになぜ死ねない、と思うようなことが何度あってもそれは「小規模な失敗」くらいのものなのかもしれないし、そんな人生でも幸せな瞬間は思ったよりも多い。 片想いしてる女の子の髪の毛をそっと拾ってきて舐めたり、その子の飲んだドリンクのストローを回収したり、欲情しすぎて頭痛起こしたり…… 恋人が読んで「気持ち悪い!」と言ってたから、私のはいろいろ黙っておこうと思った。
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描き込みが凄い! 吹き出しが多い。 読みにくい(笑) 僕の小規模シリーズの始まり。 工業高校入学からスタート。 生活シリーズに比べて、 圧倒的なネームの多さ。 思いを感じるが、読みにくい。 彼女できない、 バンドしたいけどできない。 高校ドロップアウトでバイトして 定時制高...
描き込みが凄い! 吹き出しが多い。 読みにくい(笑) 僕の小規模シリーズの始まり。 工業高校入学からスタート。 生活シリーズに比べて、 圧倒的なネームの多さ。 思いを感じるが、読みにくい。 彼女できない、 バンドしたいけどできない。 高校ドロップアウトでバイトして 定時制高校に再入学して 柔道部作って青春。 漫画も描いていて。 今の妻となる ブリっ子女子大生が登場してから、 やっぱりおもしろい。 どうなるか期待。 妻との出会いが 福満氏のマンガ人生に大きいなと 改めて確認。
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分かる分かるよーく分かる! この人のものの見方は自分と同じだ! どうせあいつらやりまくりなんだろ、とか。 まあ、こういう鬱々とした漫画を描いている作者の顔をネットで見たことがあるけど、 結構いい面構え。 奥さんだって綺麗で子供もいて印税もあって。 と、負のスパイラル。
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阿佐ヶ谷のよるのひるねでみつけた。著者自分自身の中学校卒業から結婚生活に至るまでの苦しい心理的の変化を、極めて丁寧に表現した作品。良著だと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
基本的に鬱屈で後ろ向きだけど妙に行動力があったり、悲壮感よりも地の前向きさを感じられる不思議なモラトリアム作品で面白かった。 でも正直妻との馴れ初めは完全にストーカーのそれだな…
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自分も遠いむかしに東京で一人暮らしをしながら漫画家を夢見たことがあったので、なんだか他人ごとではないやうなせつない心理状態が時を超えてフラッシュバックしてきた感じです。 最後のあたり、主人公がバイトでタイヤを持ち上げて、うまく揃へて入れることができるやうになるシーンがありますが、...
自分も遠いむかしに東京で一人暮らしをしながら漫画家を夢見たことがあったので、なんだか他人ごとではないやうなせつない心理状態が時を超えてフラッシュバックしてきた感じです。 最後のあたり、主人公がバイトでタイヤを持ち上げて、うまく揃へて入れることができるやうになるシーンがありますが、暗示するところのものがあるのでせう、効果的ですね。 後続する『小規模な生活』や『うちの妻ってどうでしょう』を先に読んだので、気がつけば「妻」とのなれそめ譚にすっかり感情移入してゐる自分を発見。不覚です。
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