自虐の詩(文庫版)(上) の商品レビュー

業田良家(著者)

2023/02/25

　名作と名高い4コマ漫画の連作で、上巻はそれほどでもなくても下巻は感動すること必至とのことで読む。すると、貧困カップルの生活が描かれていて、男は気に食わないとちゃぶ台をひっくり返し、女の金をむしり取る。女は男にぞっこんで男も好いており、共依存カップルにしか見えない。現在の目線で過去の作品をジャッジするのもどうかと思うのだけど、あまりに気の毒で読んでいてつらい。お互いがそれでよしとするなら第三者がとやかく言う問題ではない。

2022/09/22

四コマで起承転結があって、サクッと読めるのが面白い。
イサオがクズ男すぎて、自分の彼氏がまだマシに思えた。
イサオも幸江の父もどこか不器用で、幸江はしっかり者で強いからそんな男を見捨てられないのかなと。
何があってもめげない、健気な幸江に元気をもらえる。
絶対に好きになることはないけど、自分を一途に好きでいてくれるあさひ屋の店主は人生みたいな人、いるよねー。
幸江には幸江の思う幸せを掴んでほしい。と願って下巻を読む。
でーえいってしてみたい。

2022/03/23

嫁さんの勧めで『自虐の詩』を読みました。

久しぶりに漫画を読みましたね。

最初はときどき笑えていたのですが、、、
基本的に「幸江」の不幸をギャグにしているので…　なんだか途中から"笑うこと"に罪悪感を感じ始め、素直に笑えなくなりました。

悪趣味なギャグ漫画なのかと思いつつ、惰性で読み続けていたのですが、、、
次第に「幸江」の生い立ちに関するネタが多くなるに従い、しんみりする回想シーンが多くなり…　だんだんとのめり込んで行き、そして感動の最終話で締めくくり。

愛されることを渇望し、愛されることを求め続けた「幸江」が、小さな幸せをつかみ取るまでのヒューマンドラマでしたね。
前半の悪趣味とも思えた展開は、感動のラストへ持って行くための前降りだったのか…　。

ちょっとだけウルっとなってしまいました。　(ＴｗＴ。)

それにしても、、、
気に入らないことがあると、すぐにちゃぶ台をひっくり返す夫「イサオ」と父親「家康」。
あれって、一度、やってみたい気がしますね。

スッキリするのかなぁ…　でも、やったあと後悔しそうなので、やめておこう。

2022/01/08

4コマでこのような表現ができるなんて。
4コマだからこそのポップさと、4コマを読み進めていくうちに少しずつ進んでいくストーリー。
軽さもあるのに、どっか刺さってくる。
低い声で、あぁいいなぁ、と言いたくなる感じ。

2018/06/12

”ブランチ本”から。あと勉強漫画にも入ってたっけか。とりあえず分かったことは、”4コマ＋ギャグ＋絵がダメ”っていう三拍子が揃って、その漫画を楽しめる訳ないってこと。それでも尚、件の推薦文では絶賛されていたんで、一縷の望みをかけてってことだったんだけど、とりあえず上巻を読む限りは惨敗。正直、時間の無駄だったと思いました。下巻も買ってしまってるから読むけど、後半の感動が半端ないってことなんで、そこに微かな期待を抱きつつ・・・

2017/09/17

「ひたすらちゃぶ台をひっくり返す夫・イサオ」のループに耐えられなくて、ページを閉じてしまいました。

いわゆる「共依存（きょういぞん）」な昭和的夫婦の様相で「げげげ。」と。

放棄してしまってごめんなさい。

共依存【きょういぞん】
自分とある特定の相手がその関係に過剰に依存していて、その関係に囚われている状態（アディクション）。
いわば中毒。
「あなたのお世話をしているわたしって素敵」とか「愛してるから、暴力くらい許せ」みたいな盲目さんたち。
相手から依存されることで自分の存在価値を見出し、そして相手をコントロールし自分の望み通りにすることで、自分の心を保とうとする。

最後まで読んだら、なんかいいことあったかな。

高橋オーナー曰く「感動するでしょ？」と。
上巻では感動の要素、ど、どこにもなかったです。

※某２人展向け課題本

2016/11/10

一般的な４コマ漫画ととらえると、笑える部分が少なく、正直読んでいてつらい。
読み進めるうちに同じネタがなんども続き、繰り返されることで、ミニマムループのような心地よさ、リズムが生まれてくる。繰り返しにより「日常」が演出され、主人公たちの濃い関係がドラマを徐々に高め、また深めていっているのであろう。

内田春菊のあとがきが、的確にこの漫画の真価を言い表している。（4コマという形態で、ともすると恐くなってしまうかもしれないドラマを表現することで、クールに、明るく表現できている。）

2016/02/25

ひたすらイサオがクズの漫画。
なんなんだろ、どこがいいのだろうか。
アマゾンで評価がまあまあ良くて、書籍でもおすすめ本としてあげられていたのを見たが、どういう趣旨だったのだろうか。
下巻はまだ読んでいないが、これから話が良くなるのだろうか。

2015/07/28

「泣ける四コマ」として有名な、業田良家の出世作。BSマンガ夜話で呉智英といがらしみきおがベタ誉めしていたが、いまいちピンと来ず。リアルタイムで読んでいたらまた違ったのかもしれないが、笑うこともできなければ、泣くこともできなかった。ギャグもお涙頂戴も、技巧的なワザとらしさが鼻につく。逆に僕の中で最高傑作と位置づけている「バタアシ金魚」の評価が低かったところを見ると、根本的に感性が違うだけかもしれないが。☆2.5

2015/07/15

クスっと笑うぐらいで特に泣けないし、今のところ上巻読んだ時点では、嫌いじゃないけど、名作と言われている感覚は個人的に正直ちょっと分からないなぁ・・・。読んでて辛くなっちゃう感じも。でもとりあえず近々下巻。