絶対安全剃刀 の商品レビュー
やはり高野ブランド。フェザー印よりも鋭く切れるかも。切れ味よすぎてちょっと怖いです、あぶないです。 半端な気持ちで近づかないように。 多分生まれた時から死ぬまで高野文子は高野文子であろう、ことが処女作にて証明されている記念すべき第一作(短編集)。 マイファースト高野文子もこの作品...
やはり高野ブランド。フェザー印よりも鋭く切れるかも。切れ味よすぎてちょっと怖いです、あぶないです。 半端な気持ちで近づかないように。 多分生まれた時から死ぬまで高野文子は高野文子であろう、ことが処女作にて証明されている記念すべき第一作(短編集)。 マイファースト高野文子もこの作品でした。 この作品もまた至宝中の至宝ですが、以降に延々と続く至宝高野作品群に比べ、若さのせいかはたまたリアル昭和な時代背景のせいか、キレキレにキてる作品。こわいです。 ぬるさや心穏やかさよりも、作家とのガチンコ勝負を求める血の気の多い読者にはこちらをお勧めします(完膚なきまでに打ちのめされると思いますが…)。
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高校時代にハマり、新刊が出るとつい買ってしまう漫画家。他には『おともだち』『ラッキー嬢ちゃんのあたらしい仕事』『るきさん』『棒がいっぽん』『黄色い本』を所持。
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線が好きストーリーも好き視点も好き危ないにおいが好き。色々と新しすぎて今でも追いつけない感じがする。 初めて読んだときになんじゃこらとなってから以来ずっとなんじゃこらのまま好きでいる一冊。田辺のつるは本気で怖い
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私の生まれる前の作品も載ってるんですよね・・。全然古くさく感じないんですよ。あとそれぞれの短編が色が違うというか・・・でも必ずゾクッとする悲しさが含まれていると感じるのは私だけでしょうか。「田辺のつる」「あぜみちロードにセクシーねえちゃん」「ふとん」が好きです。「ふとん」の女の子...
私の生まれる前の作品も載ってるんですよね・・。全然古くさく感じないんですよ。あとそれぞれの短編が色が違うというか・・・でも必ずゾクッとする悲しさが含まれていると感じるのは私だけでしょうか。「田辺のつる」「あぜみちロードにセクシーねえちゃん」「ふとん」が好きです。「ふとん」の女の子はきっと自分の境遇を後から実感するのでしょう・・・。あ、それは「絶対安全剃刀」の主人公も同じか。そして私は高野文子さんの絵が好きです。
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西炯子 は、ここが原点なんだろうなぁ、とわかってすっきり。 あ、でも私、西さんはあまり好きじゃないよ。だって何か怖いんだもん。 でもこの本は面白かったです。
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八十歳のおばあさんが少女として描かれている「田辺のつる」、自分の葬式の日、ポップな観音にため口で話す「ふとん」など、あっという間に通り過ぎる少女の時間が、結晶化されている。
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はじめて読んだ、高野文子作品。脱帽です。 アネサとオジの話が好き。私にも弟がいるが、弟にとっての私はきっとアネサだと思う。
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私が生まれる前の短編だってあるのに、こわいくらい古くない。強い強いうそつきになりたい……だっけ? この本に出てくる女の子たちへ湧いてくる種類の共感は、ほかでは味わえない。
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高野文子の処女作。日常を通して雰囲気を抉り出す、俺の大好きな作家です。文学的作品が傾きがちな哲学要素は少なく、主観的な心情を描いている。
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ずっと読みたかった高野文子。いろんなとこでリスペクトされていてずっと気になっていた。本当に上質な初期短編集。説明するのにシュールという言葉だけでは足りない。こんなに完成された世界をもつ人の作品を読めて幸せ。
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