愛すべき娘たち の商品レビュー
心に響く本。しみじみ、よいです。 一人の「人間」として「女」として、一人ひとりの女性に焦点をあてていくオムニバス。自分の母親もかつて少女だったんだ。今まで何気なく母親という役割でその人を見ていたんだなあと気付かされます。
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短編が5話(うち2つが前編・後編に分かれている)。各話ごとにも関連性があり、一つの大きなくくりとして「愛すべき娘たち」という本のタイトルがつけられたと思われる。 どの話も、ストーリーを読んでいくことで自然とテーマが浮かび上がってくる。信念を貫くことの尊さについては様々な登場人物...
短編が5話(うち2つが前編・後編に分かれている)。各話ごとにも関連性があり、一つの大きなくくりとして「愛すべき娘たち」という本のタイトルがつけられたと思われる。 どの話も、ストーリーを読んでいくことで自然とテーマが浮かび上がってくる。信念を貫くことの尊さについては様々な登場人物を持ちいて、ケースバイケースを丁寧に描いている。 特に、会話のないコマがぐっと胸に迫ってくる描写は、この漫画家の特筆すべき美点であり、他の作家と一線を隔している(この手法は萩尾望も上手い)
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人の心のひだを描かせたらよしながふみに勝る漫画家はそうはいないと思う。 間合いの取り方や台詞回しが実に秀逸。 「理解するのと 許すのと 愛せるのとは それぞれ別々のものだよ。」 親を愛せない子供にとってどれだけ救いになる言葉だろう。 西洋骨董洋菓子店もいいがぜひ読ん...
人の心のひだを描かせたらよしながふみに勝る漫画家はそうはいないと思う。 間合いの取り方や台詞回しが実に秀逸。 「理解するのと 許すのと 愛せるのとは それぞれ別々のものだよ。」 親を愛せない子供にとってどれだけ救いになる言葉だろう。 西洋骨董洋菓子店もいいがぜひ読んでほしい作品。
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ほんとによく出来たお話だと思います。 母もまた一人の人間である。 私はそれを一人暮らしした時に思い知った。 女というもの、母というもの、娘というものを美しく表現してくれてます。
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よしながふみは立ち読みすべきじゃないね……! 心にガンガン突き刺さって何度も泣きかけました(涙腺弱い)。 数人の、繋がりある女性を主体とした短編連鎖、かな。 メインは女性達の恋愛ではなく、それぞれ異なるその生き様(多分)。 女と女の間の影響って、男のそれよりも粘質で面倒くさいも...
よしながふみは立ち読みすべきじゃないね……! 心にガンガン突き刺さって何度も泣きかけました(涙腺弱い)。 数人の、繋がりある女性を主体とした短編連鎖、かな。 メインは女性達の恋愛ではなく、それぞれ異なるその生き様(多分)。 女と女の間の影響って、男のそれよりも粘質で面倒くさいものだなー。 私的名言集に認定したいくらい、琴線に触れる名言がごろっごろ載ってます。 しょっぱなから「あんたの周りがいつでもあんたに対してフェアだと思ったら大間違い」という台詞にKO。確かにそうなんだけど、それを親が子供に八つ当たりするときに言うってのはすごいと思うんだ。 「あなたのためを思って」とか言われたら「何が俺の為じゃ!」とキレることも出来るけど、そう言われたら「あ、ですよねー……」としか言えないじゃないか。親だって一人の人間だし、そりゃ機嫌が悪くて八つ当たりするときもあるよな、ってね。普通は口に出さないものだけどさ。 もう一つぐっさり来たのは、人には分け隔て無く接しなさいと教えられて育った子が放った「恋とは人を分け隔てることじゃないの」という台詞。 私たちは日頃他人を差別しちゃいけない、誰にでも平等に接するべしと、現実はどうあれ道徳的にそう教えられますよね。でも、本当に人間全てに分け隔てなく接するならば、人は誰か特定の人物を愛することも出来ないんだ、と。 そ、そうかー!!目から鱗がポロポロ。 ちなみにこの話の主人公は結局誰もを公平にしか見ることができず、最終的に修道院に入ります。うーん、深い…… この他にもたくさん。どっからこんな言葉湧いてくるんだろう、ほんと。 的確な言葉とストーリーとキャラクターで、女というものが社会的にどういう存在であるのか、上手く表現された漫画だと思います。 社会からどういうことを期待されているのか。女の幸せとは何か。日頃感じてるけど形のないもやもやとした不安や不満や感情にすっきりと形を与えてくれる。押し付けられる「女」というものに嫌気が差してるような方には是非オススメ。心が軽くなります。 女性視点の話なので、男性は少し分かりにくいかも知れません。逆に男性でこの漫画を深く理解できるような人は、ある程度オンナゴコロの分かる人かと(笑) オンナゴコロが分からないとお嘆きの男性は是非これを読んで大橋健(登場人物の一人)を目指して欲しいと思います( ̄▽ ̄*) 私は生涯余程のことがないと結婚しないと誓っているが、彼のような人なら結婚したい……(笑)
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ほんとこのお方、女子の気持ちを捕らえた描き方するなー。 共感する部分がたくさんあるし、何気ない一言にハッとさせられます。
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BL苦手な人によしながふみ作品をすすめるならコレ。 女性たちの選択や生き方が胸に迫るリアルさで描かれているオムニバス。 個人的には莢仔さんと佐伯さんが印象的。 BL要素のないものでは、もうちょっと明るい「フラワー・オブ・ライフ」も良質の群像劇。
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人間のことが書いてあります。 矛盾しているところ、汚いところ、そしてきれいなところも余すところなく。 それがとても良かった。
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私は第一話と最終話がとくに好きでした。最終話の「母というのは要するに一人の不完全な女の事なんだ」という娘の気づきは、萩尾望都の「イグアナの娘」でイグアナの娘が最後に母の本当の姿を見て、自分への仕打ちを理解したときにリンクしました。さらによしながふみは続けます。「わかってるのと、...
私は第一話と最終話がとくに好きでした。最終話の「母というのは要するに一人の不完全な女の事なんだ」という娘の気づきは、萩尾望都の「イグアナの娘」でイグアナの娘が最後に母の本当の姿を見て、自分への仕打ちを理解したときにリンクしました。さらによしながふみは続けます。「わかってるのと、許せるのと、愛せるのとはみんな違うよ」。これは深い言葉ですヨね。母親のこれまでの仕打ちの理由はわかった、けど許せるかといわれれば無理だし、許せたとして愛せるかといわれれば、無理なのです。そもそも許す必要も、愛そうとしてもがく必要もなく、母と関係のないところで幸せに生きていけばいいのです。麻里が娘よりも若い元ホストの大橋と再婚して幸せになっている姿はよしながふみのそういうメッセージだと思いました。
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私、こーゆの好きです…。 1話、1話で主人公が変わっていくんですが、もーたまらん! 心にグッときますが、何が良かったかって聞かれると、言葉にするのが難しいです。 ん〜…。やっぱり人ってゆーのはそれぞれで、その人の物語があるんだなぁ〜と深く思いました。 こっちの常識は人にとっての...
私、こーゆの好きです…。 1話、1話で主人公が変わっていくんですが、もーたまらん! 心にグッときますが、何が良かったかって聞かれると、言葉にするのが難しいです。 ん〜…。やっぱり人ってゆーのはそれぞれで、その人の物語があるんだなぁ〜と深く思いました。 こっちの常識は人にとっての常識でもないし、こんな自分おかしいのかっ?と悩む事もあるけれど、それが自分なんだと受け入れたり…。 とにかく深すぎて、私ではこの感動を伝えきれませんι ぜひぜひ読んでみて下さいVv
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