「坊っちゃん」の時代(第一部) の商品レビュー
明治時代の偉人達がゴロゴロ 面白い!というより 知的満足を味わう感じ (面白い所もある) 谷口ジローさんの描き込みが ホントすごい このまま文化財になりそう 内容とは関係ないが 紙質のせいか読みづらかった (ちょっと硬い...) 円頓寺商店街本のさんぽみち オヨヨ書林にて購入
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明治時代を描くのは受けないと言われていたらしいが、あえて挑戦した作品。時代考証で間違いがご遺族から指摘されたことあったとのこと。明治39年は私の祖母が生まれた年だ、確かに地続きなのだと思わされる。 夏目漱石の生きた時代、そうそうたる面々が揃ってる。坊っちゃんはあまり好きじゃないけ...
明治時代を描くのは受けないと言われていたらしいが、あえて挑戦した作品。時代考証で間違いがご遺族から指摘されたことあったとのこと。明治39年は私の祖母が生まれた年だ、確かに地続きなのだと思わされる。 夏目漱石の生きた時代、そうそうたる面々が揃ってる。坊っちゃんはあまり好きじゃないけど、あらゆる面で東京の密度が濃すぎて、ふにゃふにゃだの野蛮だの言いたい放題も仕方ないと思えた。
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江戸時代の代表というべき架空人物2人を配するあたりがおもしろい。 高校時代に漱石の評論文を読まされて奥底の部分をよく理解できなかったのだが、こんな時代背景とともに読めばまた違ったかもね。
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夏目漱石を主人公に、当時の知識人や歴史上の人物を描く。 意外なところで意外な人間関係があって、「へー」という感じ。 『坊っちゃん』て読んだことないけど、そんな話だったのか……。
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明治という時代が、過去として書かれているのではなく、まるでいま起こっていることのように、生き生きとかかれている。 作者が後書きで、書いているように、坊ちゃんという小説が、哀しい小説だととらえ、この漫画の物語も、二重写しに、哀しさが淡々とかかれている。 また、人物が沢山でてくるが、...
明治という時代が、過去として書かれているのではなく、まるでいま起こっていることのように、生き生きとかかれている。 作者が後書きで、書いているように、坊ちゃんという小説が、哀しい小説だととらえ、この漫画の物語も、二重写しに、哀しさが淡々とかかれている。 また、人物が沢山でてくるが、物語がすっきりとしているところが、流石です。
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じっくり読み込んでいきたい漫画。 無人島に持っていける系。 噛みしめたい。 絵が素晴らしいし。 夏目漱石読もうかな、そろそろ・・・。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
明治期の文人・思想家たちの活動を軸に、かの時代の精神性をのぞかせてくれる佳作。 いまなお全国の中学・高校で読まれる「坊っちゃん」「こころ」の作者・夏目漱石。だがなぜ読まれるべきとされているのか理解して頁をめくる若人は多くない。 軍医の肩書きにして『舞姫』や『ヰタ・セクスアリス』を著した森鴎外の理想と現実とは何か。 詠うように生き、それを糧に詠う不実な歌人・石川啄木。彼にとって生活とは、リアリズムとは何だったのか。 足尾銅山事件でも知られるジャーナリストにして大逆事件の首謀者に挙げられた思想家・幸徳秋水。彼の目指す革命、政治、思想の実態はいかなるものだったのか。 彼ら知識人・言論人のほか、スリの銀次や清水の次郎長、名前のないネコなどユニークな脇役たちもユーモラスで素晴らしい。 大河ではないがNHK(しかできないと思う)で映像化求む。
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1~5 明治に輩出された数多の文豪を登場させ、明治人の生き様と明治時代の雰囲気を(恐らく)忠実に伝える漫画である。文豪は漱石を中心に森鴎外・石川啄木・二葉亭四迷・樋口一葉・小泉八雲・幸徳秋水(文豪とは若干異なるが)ら総出演の有様で、漱石の神経症や「舞姫」の彼女秘話などが良く判る。...
1~5 明治に輩出された数多の文豪を登場させ、明治人の生き様と明治時代の雰囲気を(恐らく)忠実に伝える漫画である。文豪は漱石を中心に森鴎外・石川啄木・二葉亭四迷・樋口一葉・小泉八雲・幸徳秋水(文豪とは若干異なるが)ら総出演の有様で、漱石の神経症や「舞姫」の彼女秘話などが良く判る。特に啄木の無節操かつ無計画な浪費(女と飲食)癖や寸借を踏み倒す様子などは知らなかったので、とても面白かった。この本を読んでから啄木の貧乏歌(じっと手を見る等)を知れば、何言ってやがるとなるであろう。これはまさに漫画だから面白いのである。文学が好きなら必読だ。 因みに「よちよち文藝部」も明治から昭和の文豪とその作品について解説しているのだが、こちらも面白い。川端や三島や谷崎の変態ぶり。中原中也の写真の黒目がコラだったり、まぁ啄木は上記の通りだが、その歌も仕事をサボるだの、上司が嫌だの、そんな歌も数多い。とりあえず「細雪」だけは読もうと思った。
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多分15年ぶりぐらいに再読かな? 全く覚えていなかった、しかも5巻までのシリーズものらしい(風の便り的には聞いていたが)、購入したきっかけさえも覚えていない。 ほとんど初読状態だが、虚実入り混じったフィクションで結構面白い。 続きを読んでみようかと少し心が揺れる。 しかしやはり幕...
多分15年ぶりぐらいに再読かな? 全く覚えていなかった、しかも5巻までのシリーズものらしい(風の便り的には聞いていたが)、購入したきっかけさえも覚えていない。 ほとんど初読状態だが、虚実入り混じったフィクションで結構面白い。 続きを読んでみようかと少し心が揺れる。 しかしやはり幕末・明治の日本は輝いていたのかな? 何しろ政治屋さんが嘘臭く(?)「維新」と叫ぶ今日この頃ですからな。
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一躍「孤独のグルメ」で有名作画家となられた谷口ジロー氏の著作でございます。そうです谷口ジローは食マンガだけではないのです。原作者によっていかようにもその姿を変幻自在千変万化の名作画家なのでございます。あるフリーペーパーによりますと谷口ジロー氏は海外では知る人ぞ知る方でございまして...
一躍「孤独のグルメ」で有名作画家となられた谷口ジロー氏の著作でございます。そうです谷口ジローは食マンガだけではないのです。原作者によっていかようにもその姿を変幻自在千変万化の名作画家なのでございます。あるフリーペーパーによりますと谷口ジロー氏は海外では知る人ぞ知る方でございまして、というのもさるアートの賞を頂いているようなのです。さすがトリコロールな国の方は分かってらっしゃいますなあ。ワタクシ嬉しい限りでございます。 さてそんな万能作画家・谷口ジロー氏がマンガ原作者の関川夏央氏と組んで夏目漱石先生を中心に文学人から明治を批評しようとした試みが本書とそれに続く4作でございます。 明治の空気感を感じろ! 絵の素晴らしさ。ディテールの美しさ匂い立つ哀愁たるや垂涎ものでございますが、話の筋も興味深く特に漱石先生が文学で身を立てると決心するクダリなどは一見の価値ありでございます。 さらには正岡子規や石川啄木、小泉八雲などなどなど周辺の文化人政治人が登場しそれぞれが時代の渦の中で何を思いどう動いたかという大河ドラマ的様相をあの谷口ジロー氏が(しつこいw )描いておるのであります。 明治文学明治文化近代史にご興味のある方は所詮マンガだと侮らずに読まれることをお勧め致します。まず間違いなくそのボリュームに圧倒されることをここに請け合う所存でございますので。
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