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MASTERキートン(12) の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2022/01/07

「カタールニヤに乾杯」は、 バルセロナ五輪を舞台にした爆弾処理の話。 スペインには国内の複雑な事情があると聞く。 わずかだけど、そうした空気感を体験する。 「狂った太陽」は原発開発がテーマ。 ソ連解体による 核兵器・核技術流出の問題を扱う。 「オプの生まれた日」はキートンが ...

「カタールニヤに乾杯」は、 バルセロナ五輪を舞台にした爆弾処理の話。 スペインには国内の複雑な事情があると聞く。 わずかだけど、そうした空気感を体験する。 「狂った太陽」は原発開発がテーマ。 ソ連解体による 核兵器・核技術流出の問題を扱う。 「オプの生まれた日」はキートンが 保険の調査員(オプ)になったきっかけを描く。 ダニエルはキートンのボスと思っていたけれど、 会社名見ると共同経営者みたい。 その割にはキートンばかりが 大変な仕事をしている・・・ 「永遠の楡の木」は挫折から立ち上がる話。 キートンでは名家の子息が家を飛び出し、 夢を追うといったテーマが繰り返し描かれる。 ただ名家へ向ける目も優しさが宿る。 「赤い風」「赤き哀しみ」も、 ソ連解体をテーマとしている。 ラストで語られる「祖国」という言葉。 国家の崩壊に翻弄される人々の運命、 その哀しみが胸を打つ。 「空へ・・・」は久々にキートンの娘が登場。 管理からの自由も キートンで繰り返し語られるテーマだ。 「靴とバイオリン」は現代の寓話。 水戸黄門的なほっこりカタルシスを味わえる。

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2015/03/10

キートン先生が保険のオプになるきっかけと なったダニエルさんとの出会いが描かれています。 一番やりたいことがなかなかできないのも、 使命なのかな。

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2012/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「狂った太陽」がタイムリー。 セミパラチンスクで核実験の火球を見て育った少年二人。長じて核物理学者になり,優秀な方(ボリス)がリビアへの亡命を画策,もう一人(セルゲイ)がそれを止めるという話。セルゲイはチェルノブイリの事故処理にあたり,被曝によって白血病になったとか。 「静かだった……」 「鳥の声も虫の音も子供の遊ぶ声も……」 「何も聞こえない……」 「行けども行けども死の世界だった。」 「あれが俺たちの信じていた科学のもたらしたものなんだ。」

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2011/10/08

アクション、推理、歴史、人情の要素がキートンさんを通じて昇華された上質短編集。 どの話も捨てがたいですがラストの靴の話が好きです。

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2010/10/11

祖国があんな激動に見舞われなければ… 俺達三人の運命も狂わなかったのか… ………… ナタリア先生…… 俺達…三つの誓いを守れなかったよ。 (CHAPTER 6 赤き哀しみ)

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2009/10/04

本書をきっかけに、僕は考古学(特に本書の物語の核となる「西欧文明ドナウ起源論」)や東西冷戦構造に、一時期かなり興味を持ったものです。主人公の平賀・キートン・太一の経歴、リアルにありえない〜!と思いつつも、格好良いので問題なし(ただし、たまにおっちょこちょい)。友情と愛情が詰まった...

本書をきっかけに、僕は考古学(特に本書の物語の核となる「西欧文明ドナウ起源論」)や東西冷戦構造に、一時期かなり興味を持ったものです。主人公の平賀・キートン・太一の経歴、リアルにありえない〜!と思いつつも、格好良いので問題なし(ただし、たまにおっちょこちょい)。友情と愛情が詰まった最終回は特に名作ですね。 浦沢作品の中でも特に人物描写が優れていて、登場人物の誰もが魅力的です。

Posted byブクログ

2009/10/04

大好きな浦沢直樹作品の中で2番めに好きなプロフェッサーになれない、マスターキートン。 その中でもこの12巻に収録されている「靴とバイオリン」が1番好き!!!!老人と女の子の話なんですけど、これはもう必読!!!!!!

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