トーマの心臓(文庫版) の商品レビュー
よく聞く題名だったので、気になっていた漫画。男としては初めての世界で驚いたけれど、楽しく読み進めることが出来た。詩的な表現が多くて、漫画だけど文学的な要素も含んでいる。「トーマの心臓」という不思議な題名は、読み終わってみると素晴らしい題名だと気づかされる。どのキャラクターにも感情...
よく聞く題名だったので、気になっていた漫画。男としては初めての世界で驚いたけれど、楽しく読み進めることが出来た。詩的な表現が多くて、漫画だけど文学的な要素も含んでいる。「トーマの心臓」という不思議な題名は、読み終わってみると素晴らしい題名だと気づかされる。どのキャラクターにも感情移入できて(悪い奴は別)、人間関係の設定が良く出来ていると思いました。萩尾望都に影響を受けたのが漫画家だけじゃなくて、小説家にも多いことも頷けます。個人的にはオスカーのカッコよさに惚れた。森博嗣の小説版もあるので是非読んでみたい。
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名作とかいう触れ込みの元、読んでみたんですけれども、正直内容がどうこうよりも読みにくさが際立っていたと言いますか…。 正直、途中で投げ出そうと思ったんですけれども、頑張って最後まで読みました…まあ、そこそこに良かったと思いますねぇ…人を選ぶ作品だとは思いますが… ヽ(・ω・)...
名作とかいう触れ込みの元、読んでみたんですけれども、正直内容がどうこうよりも読みにくさが際立っていたと言いますか…。 正直、途中で投げ出そうと思ったんですけれども、頑張って最後まで読みました…まあ、そこそこに良かったと思いますねぇ…人を選ぶ作品だとは思いますが… ヽ(・ω・)/ズコー あんまり人間同士の愛とかを強調するやうな作品は好まない僕ちんですけれども、そしてこの作品も普段なら決して手に取ることのない作品なんですけれども、上記したように名作扱いなことと作家の森博嗣氏が小説化していることから手に取ってみたのでした…。 まあ、なんでしょう…ホモ?漫画とか言うんでしょうかねぇ、これ…作者の絵のタッチのせいか分からんのですけれども、全然いやらしさとかは無いんですけれどもねぇ…。 ヽ(・ω・)/ズコー というわけで、初めて読むジャンルの漫画だったので☆三つですね! いや、決してつまらなかったわけではないのですけれども…自分の中でどう消化すればいいのかわからなかった漫画なのでこういった評価に相成りました…さようなら。 ヽ(・ω・)/ズコー
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始めて読んだのは中学生の時でした。当時森博嗣が好きで、森博嗣がかなり褒め称えて紹介していたので購入。 その時は、「オスカーとユーリ超イイ!w」という感想と、よくわからないけど洗われた気持ちになったなぁというぼんやりした感想でした。 あれからしばらく経ち、何度も読み返しましたが、読...
始めて読んだのは中学生の時でした。当時森博嗣が好きで、森博嗣がかなり褒め称えて紹介していたので購入。 その時は、「オスカーとユーリ超イイ!w」という感想と、よくわからないけど洗われた気持ちになったなぁというぼんやりした感想でした。 あれからしばらく経ち、何度も読み返しましたが、読むたび新しい感動があります。 萩尾先生…すごすぎる… ユーリがトーマの言葉の意味に気付くシーンの美しさは異常です。
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ものすごい名作ってことだったけど、いかにも昭和の少女まんがで全く好みではありませんでした。 ドイツの名門男子校での少年同志の恋愛をメインにした耽美なお話。 とても小さな世界で暮らしているから、ちょっとしたことが大げさになって、生死を左右するくらいの大事件ってことになっちゃう。 ...
ものすごい名作ってことだったけど、いかにも昭和の少女まんがで全く好みではありませんでした。 ドイツの名門男子校での少年同志の恋愛をメインにした耽美なお話。 とても小さな世界で暮らしているから、ちょっとしたことが大げさになって、生死を左右するくらいの大事件ってことになっちゃう。 そもそも彼らは自分たちの人生について将来仕事に就くとか真剣考えていたんだろうか? 最後にユーリはいきなり神学校へ行くけれど、これだって家のこととかを真剣に考えた結果とは思えないし…。 愛しているから命捧げますってのも相手に対して重い十字架を背負わせるだけのことだし、美しくないな~って思っちゃうんだよね。 他の愛し方ってあると思うの。 自分自身が大人になろうとする若くて未熟で精神的に不安定だった頃に読んだら、妙な共感を覚えたかも知れないけれど…。 名作ってことに敬意を示して☆2つです。 なんだかすいません…。
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なんてこった!名作ってのは名作だからそう呼ばれるんだね。ユーリ、トーマ、オスカー、エーリク、全ての事情と感情が入り乱れて美しくまとまっています。
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胸が苦しくなる。何度も読み返したくなる。 美しすぎる男子の園、美しくもなく男子でもない私には一切無縁の愛の物語。 無縁すぎて、純粋に楽しめました。
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ドイツのシュロッターベッツというギムナジウムを舞台に、少年たちの繊細な心をえがいた作品です。著者の初期の代表作のひとつとされています。 13歳のトーマ・ヴェルナーは、ユーリことユリスモール・バイハンという少年に一通の遺書を残して自殺します。かねてからトーマは、ユーリに好意を伝え...
ドイツのシュロッターベッツというギムナジウムを舞台に、少年たちの繊細な心をえがいた作品です。著者の初期の代表作のひとつとされています。 13歳のトーマ・ヴェルナーは、ユーリことユリスモール・バイハンという少年に一通の遺書を残して自殺します。かねてからトーマは、ユーリに好意を伝えていたのですが、ユーリはトーマの好意を拒みつづけていました。そこへ、トーマにうり二つのエーリク・フリューリンクという少年がやってきます。破天荒なエーリクの登場によってギムナジウムは騒々しくなりますが、そんな彼に対してユーリはいつまでも冷たい態度をとりつづけます。最初は、ユーリのことを疎んじていたエーリクですが、ユーリと同室のオスカー・ライザーという大人びた少年やクラスメイトたちとの交流を通じて、しだいにユーリの心の奥にひそむものに魅かれるようになっていきます。 物語が進展するにつれて、エーリクの母が死に、オスカーの親にまつわる秘密が明かされるなどのエピソードを通して、登場人物たちの心の襞がしだいに細やかにえがき出されていきます。そしてクライマックスでは、ユーリがトーマに引かれていながら、悪魔主義者であるサイフリート・ガストという上級生に誘惑され、トーマの愛を受ける資格をうしなったと感じ、みずから心を閉ざしていったことが明らかになります。 少女マンガ史において隠れもせぬ名作と評価される本書ですが、たしかに登場人物たちの心情の細やかさには目を瞠らされました。
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きっとこのお話は深くて美しい話なのだろうけれど、一度読んだだけでは解釈が難しい。 文学的な作品なんだと思った。 ネットで解釈を調べてから再読すると新たな発見があるかも。 最後までユーリの胸の内を身近に感じられなかった事が読み込めなかった理由かもしれない。
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純潔で残酷でとても脆い少年たち。とても美しいこころだからこそ時には人を傷つけてしまう。その感情の移り変わりがとても繊細。 愛することの恐怖、愛されることの恐怖に怯えていたユーリを救ったのは愛、そのものだった。これは単なる恋愛物語なんかではない。もっと根本的な「愛」というものについ...
純潔で残酷でとても脆い少年たち。とても美しいこころだからこそ時には人を傷つけてしまう。その感情の移り変わりがとても繊細。 愛することの恐怖、愛されることの恐怖に怯えていたユーリを救ったのは愛、そのものだった。これは単なる恋愛物語なんかではない。もっと根本的な「愛」というものについて訴えかけてくる。 長い詩集を読み終えたような心地よい余韻があって、ストーリー展開も全く飽きることなく、最後まで満足して読んだ。絵も、とても綺麗。たっぷり水分を含んだ果実のような瑞々しさを感じた。
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ギムナジウムものでよくあるテーマであるイニシエーション 萩尾望都の描く少年たちは瑞々しくて大すき もういちど読んでからレビューを書く
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