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アドルフに告ぐ(1) の商品レビュー

4.3

8件のお客様レビュー

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2024/06/21

昭和11年、オリンピックに沸くベルリンでその取材に訪れていた主人公の記者が、コミュニストの弟の絡む事件に巻き込まれるという導入から引き込まれる。続いてその主人公の記者が関わった、有馬温泉の芸妓の殺人事件へと話がつながっていく。これが本作の本題である2人のアドルフ少年が登場するエピ...

昭和11年、オリンピックに沸くベルリンでその取材に訪れていた主人公の記者が、コミュニストの弟の絡む事件に巻き込まれるという導入から引き込まれる。続いてその主人公の記者が関わった、有馬温泉の芸妓の殺人事件へと話がつながっていく。これが本作の本題である2人のアドルフ少年が登場するエピソードの前に描かれるのだが、この一見関係なさそうなエピソードを巻頭に持ってくるあたりに手塚治虫のストーリー作りの巧みな技を感じる。主人公の記者は自分はこの物語の狂言回しであると宣言しているとおり、その後多くの登場人物があらわれそれぞれの視点で物語が進行するのだが、こういうポリフォニックな物語を描かせるといまだに手塚治虫を超える書き手が何人いるだろうか、というくらい圧倒的な巧さを感じる。

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2017/04/23

結局暴力じゃないか。 野坂昭「之」はジョークなのかな。でもこのジョーク、本人はどう受け止めたんだろう。 いや、ジョークではない気もしてきた。「こういう感じだったよね…」という思い出話か。

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2016/07/24

今更読んでるの?と言われそうですが、未読だったので。日本にいる2人のアドルフとナチスの陰謀。名作だけあって読ませる。ドラマチック。

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2011/09/18

3人のアドルフ。第二次世界大戦時代を、それぞれに生きる。あまりにも有名な作品で、漫画とはいえ、ハードカバーで全4巻。我が家にきてからずっと、手付かずで本棚の中で寝かしてしまった。同じ星に生きながら、なんでこんな酷い争いが続くのか。戦争物は苦手だ。でも、いつもどこかで、この年末年始...

3人のアドルフ。第二次世界大戦時代を、それぞれに生きる。あまりにも有名な作品で、漫画とはいえ、ハードカバーで全4巻。我が家にきてからずっと、手付かずで本棚の中で寝かしてしまった。同じ星に生きながら、なんでこんな酷い争いが続くのか。戦争物は苦手だ。でも、いつもどこかで、この年末年始にも関係なく、酷く虚しい戦は続いている・・・年末年始、実家で時間つぶしのつもりで読んで、どっぷりと落ち込む・・・時間つぶしだなんて、そんな気持ちで読み始めたのがいけなかったなぁ。回覧本のつもりで、家に積読状態だったけど、もっと早く読んで、次の人に回すべきだったと・・・今年最初の反省。

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2009/10/04

昔読んだのを再読。第1巻〜第4巻。おそろしい話。特攻こわい。ナチスこわい。立場の違いで同じ人間が全然違う扱いを受ける。根本は同じなのに。昔はあんまり感じなかったように思うけど。2008.4.9

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2009/10/04

第二次世界大戦前後、ナチスの台頭から終焉までを背景として、日本とドイツで繰り広げられる人生劇場。アドルフ・カウフマン、アドルフ・カミル、アドルフ・ヒットラーの3人を主軸に添えた、ドイツ人、ユダヤ人、そして日本人の悲しい物語。手塚治虫作品の中でも最も頻繁に読み返す作品のひとつです。...

第二次世界大戦前後、ナチスの台頭から終焉までを背景として、日本とドイツで繰り広げられる人生劇場。アドルフ・カウフマン、アドルフ・カミル、アドルフ・ヒットラーの3人を主軸に添えた、ドイツ人、ユダヤ人、そして日本人の悲しい物語。手塚治虫作品の中でも最も頻繁に読み返す作品のひとつです。文庫本に収録されている、関川夏央による解説が秀逸。 今年2008年は手塚治虫生誕70周年。『アドルフに告ぐ』に限らず、改めて各作品が再評価されることでしょう。

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2009/10/04

1936年、ユダヤ人弾圧政策の張本人、ヒットラーの出生にまつわるあの秘密。一方、日本軍は南京武漢三鎮・徐州・広東へと戦域を広げ、狂気と泥沼の中へのめりこむ

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2009/10/04

「ヒトラーの人生と一日本人の人生がこんなふうに関わっていくなんて」と思いながら読んだ。 ヒトラーというと、この作品が思い浮かぶ。

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