象の消滅 の商品レビュー
「象の消滅」は、何年か振りに買った短篇集でした。 個人的には、村上春樹先生の作品は長篇より短篇のほうが好きです。 読み易さもありますが、あっという間に確立される世界観(=セットアップの速さ・スマートさ)、提示される目的、そこへ読者を引き込む言葉… 音と映像を感じさせる文章。 軽...
「象の消滅」は、何年か振りに買った短篇集でした。 個人的には、村上春樹先生の作品は長篇より短篇のほうが好きです。 読み易さもありますが、あっという間に確立される世界観(=セットアップの速さ・スマートさ)、提示される目的、そこへ読者を引き込む言葉… 音と映像を感じさせる文章。 軽く言ってしまえば、全体の「雰囲気」でしょうか。 そして何より、すっと話を終える美しさ。 ウン、いくら読んでも雲の上過ぎて、全く参考になりません^^;
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アメリカで出版された短編集と同様の内容で日本で再出版された本。 当初、「全部読んだしなぁ」と思って買わなかったけれども、数年ぶりに村上春樹読みたい症候群が起こって購入。 読んでみると、思わず笑ってしまう程話の内容を覚えていませんでした。。。(失笑) いかに7年前の自分は読み流して...
アメリカで出版された短編集と同様の内容で日本で再出版された本。 当初、「全部読んだしなぁ」と思って買わなかったけれども、数年ぶりに村上春樹読みたい症候群が起こって購入。 読んでみると、思わず笑ってしまう程話の内容を覚えていませんでした。。。(失笑) いかに7年前の自分は読み流していたのかを実感。 それに、文庫と今回の書籍の字組の違いも大きいと思う。 書籍の方が読みやすく、文章もまとまりとして確認することが出来、内容も頭に入りやすかった。 内容自体も、多分7年という月日の中でワタシの受け取り方も整ったのかもしれない。一作一作深く心に響いた。また読み返したいなぁ。 はじめて村上春樹の文章を読んだのは大学の講義だったと思うんだけど(しかも抜粋だった)その時感じた文章のカッコヨサ(それが当時の自分には気にくわなかった)が、なんだかんだそれから二十年近くたって読んだ今は、あのカッコヨサは、外国小説を日本語に訳した時に感じるものと同類なことに気付いた。 それを気にしなくなると、村上春樹の書く作品はものすごくスリリングで目を離せない面白さを秘めたものなんだと、改めて感じた。 最近、ようやく「ノルウェーの森」のヒットの時にかけざるをえなかった色眼鏡を外せたな…と思う。あの時の「けっ」という気持ちが二十年以上(ヒットは高校生の頃だった)経ってやっと消えたかーとしみじみ思った。あの時の気持ちのまま村上春樹を読まずにこなくてよかった。 で今読んでるのは「走ることについて語るときに僕の語ること」。「1Q84」に行きつくまでまだ間があるけど、しばらく村上春樹フィーバー状態は続きそう。
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短編集。 でもコンセプトはちょっとマニアックな感じがしますね。 英語で著したものを逆に日本語に訳しなおして書いてあるものもあるとか。 最初から日本語で書いてあるのと比べるとニュアンスの違いとかが見れるのかもしれません。 気に入った人はいつもカバンに入れておいて好きな時に好きなとこ...
短編集。 でもコンセプトはちょっとマニアックな感じがしますね。 英語で著したものを逆に日本語に訳しなおして書いてあるものもあるとか。 最初から日本語で書いてあるのと比べるとニュアンスの違いとかが見れるのかもしれません。 気に入った人はいつもカバンに入れておいて好きな時に好きなところを読むみたいなスタイルで読めると思います!
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ニューヨーカーが選んだ短編集です。セレクトがとっても良い! シュールなのが嫌いな人にはまったくもってオススメ出来ない素敵な一冊。
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改めて読んでみても、その時の自分の置かれた状況によってなのか、 感想が随分違うのが凄い所(大学時代の感想と比べてだけど)。 何となくジャズを聴きながら、パスタを作って食べる。その日常の代表選手のような描写にも、感覚をなでられるような気がするのはなぜなんだろう。 思わずにやっ...
改めて読んでみても、その時の自分の置かれた状況によってなのか、 感想が随分違うのが凄い所(大学時代の感想と比べてだけど)。 何となくジャズを聴きながら、パスタを作って食べる。その日常の代表選手のような描写にも、感覚をなでられるような気がするのはなぜなんだろう。 思わずにやっとしてしまう描写、どきっとするような表現、 実際に変化しているのは自分なんだろうけど、 新しい作品を読んでいるような錯覚に陥る。 やっぱりすごい作家なんだな。
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途中で挫折。 やっぱり私はすっきりと終わる話が好きなようだ。 終わり・・・で、何!?と言いたくなってしまうような話が苦手。 これは好みの問題なのでしょうがない。
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初めての登録です。 村上春樹短編集がアメリカで出版された際の順序のまま編集されています。 収録されている短編は読んだことがあるけれど、アメリカ人が選んだ順と思って読むとそれなりに味わいが違うものですね。
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2005年新刊を買って読む。 新刊は、お布施のつもりで買うようにしている。 ご利益があるといいが、なくとも別に良い。
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死後30年を経ていない作家の小説を読むのは時間の無駄かもしれない。しかし舐めるように読んでも時間が惜しくない小説を書いてくれる現代の日本作家は、村上しかいないし、同時代を現に呼吸している作家の本も当然読みたい。
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この本が出版された2005年当時、私はすでに、ここに収められた17篇の小説を、全て所持していた。 複数の、別の本のかたちで。 にもかかわらず、なぜこれを、購入したか? 理由は二つ。 ?村上春樹氏の「アメリカで『象の消滅』が出版された頃」という前書きがついているから。 ?この中の短...
この本が出版された2005年当時、私はすでに、ここに収められた17篇の小説を、全て所持していた。 複数の、別の本のかたちで。 にもかかわらず、なぜこれを、購入したか? 理由は二つ。 ?村上春樹氏の「アメリカで『象の消滅』が出版された頃」という前書きがついているから。 ?この中の短篇小説に、「英語に翻訳されたものを、改めて日本語に訳しなおしたもの」が含まれているから。 読み直した結果、買って悔いはなかったと感じた。 村上作品の読者になって22年。 氏の著書のうちでも、私の中で、これはトップ10に入る本だと思っている。
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