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だれかののぞむもの の商品レビュー

4.2

20件のお客様レビュー

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2023/12/02

シリーズ7巻目。6巻のキツネも登場する。 「フー、きみはだれなんだい?フーは…遠くの村からやってきたらしい。フーは…自分のことがわからないようだ。フーは…バーバさんも旅先で会ったという。こそあどの森にやって来たフーをめぐる物語。」 こそあどの森シリーズで、いちばん難しい話かな?...

シリーズ7巻目。6巻のキツネも登場する。 「フー、きみはだれなんだい?フーは…遠くの村からやってきたらしい。フーは…自分のことがわからないようだ。フーは…バーバさんも旅先で会ったという。こそあどの森にやって来たフーをめぐる物語。」 こそあどの森シリーズで、いちばん難しい話かな?と思い、娘たちには1巻からずっとシリーズを読んできたけれどこの本は飛ばしていた。小5になって読んだ。 すると、娘たちはよく聞いていた。話、わかったみたい! 他人の望む姿になり続けたことで自分を見失ってしまったフー。そんなフーを心配する、こそあどの森の人たちの気持ち。 スキッパーがポロポロと泣いたわけ。すみれさんの気持ち。フーの悲鳴。 最後、フ―はどうなったのか。これからどうやって生きて行くのか。そこまで、想像しながら娘たちは聞いていた。自由に楽しく生きれたらいいね。どんな姿なのかなぁ。って、話していた。 娘たちの会話を聞きながら、親子で本を読んできてよかったなとジーンとした。 うまく言い表せないけれど、いい読書体験だった。

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2023/07/20

ひとの希望に応えて、喜んでもらえることは嬉しい。 けれど、人に合わせて自分を見失うのはなんだか違う気がする。 本当に自分がやりたいこと、なりたい姿とはどんなことだろうと考えました。 自分を見つめ直して、心の声を聞いてみようと思いました。

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2021/08/17

フー、なりたいものにおなり。この世で1番優しい言葉。 シリーズを読み進めていくほどにスミレさんが好きになる。

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2021/08/09

こそあどの森の物語、深いなー。 自分以外の望みを叶え続けることは、楽な生き方だよね。ある意味自分がない。でもそれは、人に言われたからやってることなので、人からの信用も失ってく。のではないかと思う。 こそあどの森の住民たちは皆んな優しい…。

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2017/04/06

だれかののぞむもの 岡田淳 理論社 こそあどの森の物種7 フーと言うなの仮想動物の物語 成り済ましによって
出合った相手の思いを叶えたいという
過剰な母性性を持った動物らしい このフーと呼ばれている動物は
過剰さによって自分にも相手にも
依存心をもたらしてしまうという 問題を...

だれかののぞむもの 岡田淳 理論社 こそあどの森の物種7 フーと言うなの仮想動物の物語 成り済ましによって
出合った相手の思いを叶えたいという
過剰な母性性を持った動物らしい このフーと呼ばれている動物は
過剰さによって自分にも相手にも
依存心をもたらしてしまうという 問題を抱えている

そんな生き物が森に現れて 人々の心を掻き回し
フー自体も自分が何者か見失い だけかの思いにスガリながら 相手を翻弄しているのだけれども
最後はフーに自分を取り戻させて 一件落着という奇想天外な物語

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2017/04/01

「心を読むっていうので思い出したんだが…“木目を読む”っていういいかたがある。大工の言葉で、板を切ったり削ったりするときに、木を生かすために、木目を読む。読みまちがえれば板は弱くなったり、ささくれたりする。まちがえなければ、木は生かされる。心だって相手を生かすように読めばいいんじ...

「心を読むっていうので思い出したんだが…“木目を読む”っていういいかたがある。大工の言葉で、板を切ったり削ったりするときに、木を生かすために、木目を読む。読みまちがえれば板は弱くなったり、ささくれたりする。まちがえなければ、木は生かされる。心だって相手を生かすように読めばいいんじゃないかな」 ーギーコさん 会えない人に会えたら素敵だけど、それが本物じゃないってわかったら会えない時より悲しい。 フーが「心が読めなかったら…」「変身できなければ…」のシーンでスミレさんやトマトさん、ギーコさんの台詞が印象的。

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2014/07/02

人から望まれる姿だけをしていたら、自分のことがおざなりになってしまう。相手のことを考えることも大切だけど、自分のことも考えてあげましょう。そんな大切な当たり前のことを教えてくれる一冊。こそあどの森の住人たちも望むものは各々あって、それに応えてくれるフーに感謝しながらも、元の姿に戻...

人から望まれる姿だけをしていたら、自分のことがおざなりになってしまう。相手のことを考えることも大切だけど、自分のことも考えてあげましょう。そんな大切な当たり前のことを教えてくれる一冊。こそあどの森の住人たちも望むものは各々あって、それに応えてくれるフーに感謝しながらも、元の姿に戻ってほしいという思いを全員が団結して一生懸命説得する場面がとても好き。あたたかくて切ないお話。自分を大切にしてあげることが難しいくらいに忙しい人や、人に気を遣いすぎて疲れてしまった人に読んでほしい。フーは架空の生き物で、不思議だと思ったけれど、周りに求められ、望まれた姿になって自分の姿がわからなくなってしまっている人ってたくさんいると思う。

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2012/11/18

こそあどの森シリーズ・7 バーバさんから届いた、珍しく長〜い手紙。しかも、森の皆全員に同じものを。 それは、旅先の村長さんから聞いた、フーという生き物の話。 その生き物は、人の心を読み、人の望みのまま望まれる姿に変身できるという...その人に喜んで欲しいから。 そんなフー...

こそあどの森シリーズ・7 バーバさんから届いた、珍しく長〜い手紙。しかも、森の皆全員に同じものを。 それは、旅先の村長さんから聞いた、フーという生き物の話。 その生き物は、人の心を読み、人の望みのまま望まれる姿に変身できるという...その人に喜んで欲しいから。 そんなフーを助けて欲しい と、バーバさんが皆に書いたのだった。 その手紙が届く少し前から、森では不思議なことが起きていたのだった。 純粋に、その人に喜んで欲しいから、望みの姿になる。望みのことをする。心から喜んでもらえるのが、なによりも嬉しいから そんな、純粋で清らかなフー そして、自分を見失ってしまったフー 嗚呼...すごく深い深いお話だったと思う あと、昔のトマトさんについての、トワイエさんの説明がとっても好き。 ポットマ夫婦のラブラブ度↑↑

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2012/09/16

7巻です。 スミレさんも、ギーコさんも、ポットさんもトマトさんも、そこにはあらわれるはずのないものやひとに出会った。 とても不思議な出来事。 そこにバーバさんからの手紙が届いた。今回は大きな町にいるからとタイプライターで打たれた長い手紙が、森の住人みんなに届けられた。 ...

7巻です。 スミレさんも、ギーコさんも、ポットさんもトマトさんも、そこにはあらわれるはずのないものやひとに出会った。 とても不思議な出来事。 そこにバーバさんからの手紙が届いた。今回は大きな町にいるからとタイプライターで打たれた長い手紙が、森の住人みんなに届けられた。 「フー」という生きものについて語られていた・・・ 切ないですね。。  会いたいと思う人が眼の前に現れるのは嬉しいけれど、 でも、本物じゃなかったら、悲しい。違うってわかったら、悲しい。

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2012/08/23

スミレさんは好きな詩に出てくる騎士に、ギーコさんは思い入れをもって作った木の人形に。こそあどの森の住人はそれぞれこの人に会いたいな、こうだったらいいなと思ったことが不思議と現実となりました。スキッパーはもう会えないと思っていたホタルギツネに会えました。だれかののぞむものが現れるよ...

スミレさんは好きな詩に出てくる騎士に、ギーコさんは思い入れをもって作った木の人形に。こそあどの森の住人はそれぞれこの人に会いたいな、こうだったらいいなと思ったことが不思議と現実となりました。スキッパーはもう会えないと思っていたホタルギツネに会えました。だれかののぞむものが現れるようになったその秘密は、どうやら旅に出ているバーバさんからの手紙で明らかにされているようです。 前作のような壮大でほうっと溜息のでるような切なさとはまた少し違う、でも切ないお話でした。苦しく哀しいような。大人じゃないと読めないようなものでは決してなくて、子どもにもとても分かりやすいように丁寧に書かれています。だからこそ、大人が読むとストレートに入ってくる言葉が痛いんでしょうね。 ふたごが好き勝手言って、スミレさんがそれをたしなめて、トワイエさんがフォローしつつとっ散らかった話を起動修正する。その一連の流れが、というかトワイエさんが好きだー。

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