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比類なきジーヴス の商品レビュー

3.9

87件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

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2024/06/27

2024.6.27 読了 面白かったが、いかんせん(時代や人物感、習慣などが)古い。アガサ伯母さんの高圧的な言動も耐えられない。一方で、テンポ良く一気に読める。ジーヴスの語り口調も翻訳が良い味わいを出している。

Posted byブクログ

2024/05/11

祝!上皇上皇后御夫妻ブルースターサファイア婚ということで今回は美智子上皇后様の愛読書『ジーヴス』を読んでみましたよ! いやー、なんかすごい これが愛読書ってなんかすごい 本書はいわゆるユーモアミステリーってものに分類されていると言っていいと思うんですが、このユーモアミステリー...

祝!上皇上皇后御夫妻ブルースターサファイア婚ということで今回は美智子上皇后様の愛読書『ジーヴス』を読んでみましたよ! いやー、なんかすごい これが愛読書ってなんかすごい 本書はいわゆるユーモアミステリーってものに分類されていると言っていいと思うんですが、このユーモアミステリーは大きく分けて2つに大別されるわけですね 「大きく分ける」と「大別する」は全く同じ意味ですね おそらくめっちゃ強調したかったんですね その2つとは「イギリス的」か「アメリカ的」か、ですね もちろん『ジーヴス』はイギリス人がロンドンを舞台に書いていますのでイギリス的ユーモアミステリーと言えましょうな で、このイギリス的ユーモアミステリーがちょっと苦手なんよなー あ!ごめんごめん 分かってるものとして話進めてしまいました ごめんて まあひと言で言うとイギリス的ユーモアミステリーは「知的」、アメリカ的ユーモアミステリーは「おバカ」です おお!ひと言なのにめちゃくちゃ分かりやすい!流石! でまぁブクログを代表する知的レビュアーとして知られるひまわりめろん氏ですが、どちらかと言えば「おバカ」のほうが肌に合うのよ ファンデーションの乗りがいいのよ なのでこの『ジーヴス』なんか美智子様とひまわりめろん氏のイメージにはむちゃくちゃ合ってるけど イメージってやっぱりあてにならないのよね

Posted byブクログ

2023/08/16

相変わらずのお気楽さ。 本書も文春文庫「ジーヴズの事件簿」2冊(才智縦横の巻•大胆不敵の巻)との重複がある。また、同じく文春文庫「ドローンズ•クラブの英傑伝」にも登場するビンゴ•リトルもやって来て、バーティーの平穏な生活を度々窮地に陥れる。好きになった女性と恋仲になる手助けはさせ...

相変わらずのお気楽さ。 本書も文春文庫「ジーヴズの事件簿」2冊(才智縦横の巻•大胆不敵の巻)との重複がある。また、同じく文春文庫「ドローンズ•クラブの英傑伝」にも登場するビンゴ•リトルもやって来て、バーティーの平穏な生活を度々窮地に陥れる。好きになった女性と恋仲になる手助けはさせられるわ、小金を稼ぐ為に賭け事の手伝いはさせられるわ…しかもその賭け事ってのが『田舎の教会でどの神父の説教が一番長いか』を競馬みたいにオッズを決めて競い合う…というどうしようもないもの。 …ほんと、どうしようもない…。好き。

Posted byブクログ

2022/06/22

英文を翻訳しているため、表現や文法が日本語の表現とは違うので、慣れないと感じる人も少なからずいると思います。 しかし、この表現方法が日本では無い様なものばかりで、そこが翻訳の面白い部分であり、著者のウッドハウスさんのユーモアが活きていると感じる部分であると思います。 最終的に全...

英文を翻訳しているため、表現や文法が日本語の表現とは違うので、慣れないと感じる人も少なからずいると思います。 しかし、この表現方法が日本では無い様なものばかりで、そこが翻訳の面白い部分であり、著者のウッドハウスさんのユーモアが活きていると感じる部分であると思います。 最終的に全てを丸く収めてしまう執事のジーヴスと、絶望的なファッションセンスでお人好しの貴族のウースター、伯父さんに小遣いをせびることと恋をすることしか頭にないウースターの親友のビンゴ、その他ウースター家の親戚たちが織りなす人間活劇が面白い作品です。 米澤穂信さんの本の本の一部に出てきて興味を持って読み始めましたが、非常に面白く、のめり込んでしまいました。

Posted byブクログ

2022/02/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

偉大なる古き善き大英帝国の知性、P・G・ウッドハウスのジーブスもの。上皇后美智子様が、ご公務を離れた後に読みたい本として「ジーヴスも2、3冊、待機しています」と仰られたことでも有名。 のんべんだらりの生活をこよなく愛する、自他ともに認めるおバカの若主人バーティ・ウースターと、彼が生活の全てを依存する召使のジーヴス。この二人の掛け合いだけでも楽しいのに、いつも厄介ごとを持ち込んできてバーティの私物や金をさも当然のように巻き上げていく大学時代の友人、傍若無人な振る舞いでバーティを翻弄する従兄弟、問答無用でバーティを支配する伯母さんなどが絡むことで、話が一層面白くなる。時折、友人や従兄弟の理不尽さに腹が立つこともあるが、ジーヴスの活躍によって溜飲が下がることもしばしば。 このシリーズ、話の展開もそうだが、とにかく表現が秀逸で、思い出してはまた笑える。枚挙に暇がないが、いくつか挙げる。以下の表現を読んで、そのおかしさを少しでも感じられたなら、この作品を探して読むだけの努力をするべきだ。 (恋心を抱く女性が現れた場面で)「ビンゴはポプラの葉のようにぶるぶる震えた。それから男の子が現れると、奴はゼリーのようにふるふると風れた。…(中略)…奴の顔は紅潮し、白いカラーと風に吹きさらされて青くなった鼻とあいまって、他の何よりもフランスの国旗に似ていた」 (酷い仕打ちに怒り心頭の地主が)「老トレシッダー氏は-僕は彼を責めない-着席したまま、毎秒ごとに、膨張し、鮮やかな紫色に変色していった」 (錯乱して部屋に飛び込んできた友人の様子を)「実際、奴は何か固いもので太陽神経叢を強打されたような顔つきだった」 ただ単に「怒り心頭の地主は~」とか「奴は見たことが無いほど取り乱して~」などと書くより、よほどユーモラスで魅力的になる。こういう表現が満載の小説が、面白くないわけがない。

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2022/02/06

面白い。ウッドハウス最高。 天才執事ジーヴスとお気楽な金持ち青年バーティのタッグ。そして年中恋しているビンゴ。 小賢しいステッグルス。 何度くすっとさせられたか。 良かった、ウッドハウスは多作だ。まだこの世界に浸かることができる。

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2021/12/31

お気楽な貴族バーティーとその執事ジーヴスの周りで繰り広げられるさまざまな問題を、ジーヴスの頭脳ですっきり解決する話。 ユーモア小説がすっごい好きなんだけど、今まで手を出してこなかった。というのもちょっと前に話題になって、なんか手を出すのもどうかなあ…と天邪鬼精神を発揮してたから...

お気楽な貴族バーティーとその執事ジーヴスの周りで繰り広げられるさまざまな問題を、ジーヴスの頭脳ですっきり解決する話。 ユーモア小説がすっごい好きなんだけど、今まで手を出してこなかった。というのもちょっと前に話題になって、なんか手を出すのもどうかなあ…と天邪鬼精神を発揮してたから。良い子過ぎるユーモアじゃ嫌だなあ、と思ってたのもある。でも読んでみて「ああこれは私の好きなイギリスユーモアだ!」と感じた。皮肉が効いてて、言葉遣いが絶妙で…すっごい面白い。 語り手は貴族のバーティーで、執事のジーヴスの機転を楽しむのがこの本の読み方ではあると思うけど、私が思うに、この話のキモはジーヴスじゃなくて絶対バーティー・ウースター。彼がこの話を面白くしてる。バーティー、好き!いい人なんだよなあ。教養があるけど抜けてて好き。周りを固めてる脇役もみんな変で好き。言葉の選び方も好み。だって「突っ立ってるだけで使えない人間」のことを「赤血球の吸入器」って言いますか?ウケる。

Posted byブクログ

2021/11/21

英国執事ジーヴス第1弾。ファッションにこだわりが強いバーティーとジーヴスの攻防はお決まりの結末でも面白い。日常に巻き起こる小さな事件にクスッと笑えるところはイギリスの教育を受けた人にはもっと面白いんだろうなぁ。翻訳でも笑えるところが多くて面白かった。ジーブスシリーズ、読むぞ!!

Posted byブクログ

2021/09/11

国書刊行会ウッドハウス・コレクションの記念すべき刊行第一弾。訳者あとがきにもある通り、いくつかの短編を繋げて無理矢理長編にしたような作品で、小説としての出来は必ずしもよくないし、森村たまきの訳もまだ熟れていないが、心配しなくても後に何作も控えている。

Posted byブクログ

2020/07/08

人がいいけど押しに弱いお坊ちゃまと探偵張りに冴えてる執事の主従の力関係が逆転気味なコンビ 主人公の身の回りの話が中心なので大事件が起きたりするわけではないけど、英国らしいウィットに富んだ文章が楽しくてついつい読み進めちゃうシリーズ

Posted byブクログ