比類なきジーヴス の商品レビュー
国書刊行会からぞくぞくと出版されているウッドハウス・コレクションは、当初 3 冊だけの予定だったものが、好評のため現在も続刊に続刊を重ねている。文藝春秋社から刊行されているものと違い、こちらはジーヴス&バーティーものばかり。このシリーズの抱腹絶倒っぷりについては他のレヴューに詳し...
国書刊行会からぞくぞくと出版されているウッドハウス・コレクションは、当初 3 冊だけの予定だったものが、好評のため現在も続刊に続刊を重ねている。文藝春秋社から刊行されているものと違い、こちらはジーヴス&バーティーものばかり。このシリーズの抱腹絶倒っぷりについては他のレヴューに詳しいであろうから、ここではウッドハウスの魅力を記す。ウッドハウスのユーモアのすばらしさは、それが小説でしか味わえないところにある。あのくどくどと鹿爪らしいくせに流麗で知的でウィットに飛んだ文体こそ、ウッドハウス小説の最大の魅力であろう(ジーヴスものは英国でドラマ化されているが、ドラマでこの面白さが伝えられるとはとても思えない)。訳者もその点を非常に重視して、見事な訳文になっている。こいつを少しでも読んで、ところ構わぬ笑いの渦へと叩き込まれることを逃れる人間がいたなら、そいつは人間というより血も涙も通っていない土くれの塊であるとぼくは確信するところのものだ(バーティー風に)。
Posted by
連続短編?えっと、あいかわらずのオバカっぷりです。バーディも賢いはずなのになぁ。素敵執事のジーブスの、腹黒ぶりもかいま見られます。ただし賭けの話なんかが冗長な気がして、少し飽きてしまった。 バーディの従兄弟のユースタスとクロードの可愛らしくてスキっ☆
Posted by
ジーヴスシリーズ第一弾。どんなに辛いときでも、これを読むと笑わずにはいられない。友人のように大切にしたくなる本。
Posted by
阿呆な坊ちゃんと、機転の利く執事(ちょっと利きすぎな感もある)の日常。ジーヴス、あんた一体何者だ・・・! これ、イギリスではドラマ化してるそうですね・・・日本でも放送してくれないかなあ。
Posted by
「このミス」の「バカミス」コーナーで紹介されていた作家さんです。イギリスでは有名なユーモア作家だそう。なんといっても主人のバーディと執事のジーヴスのやり取りが楽しい!元々主人と執事の会話というのは仰々しくてユーモラスなものですが、頭がいいだけでなく絶対に負けないジーヴスの強かさに...
「このミス」の「バカミス」コーナーで紹介されていた作家さんです。イギリスでは有名なユーモア作家だそう。なんといっても主人のバーディと執事のジーヴスのやり取りが楽しい!元々主人と執事の会話というのは仰々しくてユーモラスなものですが、頭がいいだけでなく絶対に負けないジーヴスの強かさに大笑いします。正に比類なきジーヴス。こんな執事は他にいません。頃は帝国主義の華やかなる英国。この時代は個人的に好みなんです。会話が丁寧でおしゃれで、だけど言いたいことははっきり相手に伝えてる。こういう気のきいた受け答えが出来るようになりたいですね。特にジーヴスの自分の意見も言いながら相手の意見にはっきり反対はしない相槌のうち方、勉強になります。まさか「さようでございます」とか「その通りと存じます」はいえないけれど。
Posted by
貴族の坊ちゃんバーティーとその有能な執事であるジーヴスのやり取りがたまらない。程良い毒舌とユーモアが心地良い。
Posted by