黄色い目の魚 の商品レビュー

佐藤多佳子(著者)

2009/11/05

なんか･･･中学生とか高校生の頃の妙に不安定なかんじが懐かしく思い出される感じ。
おもしろかった。

2009/11/15

『本当に大事なことを口に出したりする時は、いつだって苦しい』不器用ながらもまっすぐに成長していく主人公の２人に感情移入してしまいました。
みのりと木島。叔父さんとみのり。テッセイと木島。みんな「絵」でつながっているんですね。

2009/10/25

好きなものより嫌いなものが多くて、ソレを隠すように生きていくことが大人になるって事。
絵が描きたくなるー。

2009/10/24

なんでもっとさっさと読まなかったのか…？？？
子供の目線で書かれたものが好きではないみたい。
後半は子供の目線じゃなくて
中学生だったり高校生だったりでちょっと素敵な恋の話に…

登場人物がみんな繋がっていて
少しずつ年をとって行き、目線が変わっていく過程が楽しめます。

男の子が自分の好きな女の子をこういう風に思うのか
それが正しいかわからないけれど
人を好きになるのってどきどきして楽しいことを思い出した。

いいなーーー。
こういうのを何一つしてこなかった自分にがっかり。
まっすぐに誰かを好きになって、まっすぐに好かれることって
人生にあるのでしょうか？

続きを書いて欲しい作品のひとつです。

2009/10/17

中高生に読んでほしい本
そして、青春が終わったと思ったときに読んでほしい本（笑

高校生くらいを主人公にした本って、大人になると読みにくかったりする。
昔の未熟な自分を思い出して、痛い気持ちになるから。
でも、この本は別。
周りの大人たちの絶妙にリアルな感じがいいんです！

この本は大学受験のころ、どっかの試験会場で運命的な出会いを果たして以来、何度も読み返しています。
試験のことを忘れるくらい読みふけってしまった…

2012/07/04

「一瞬の風になれ」がすこぶる面白かった（って１巻しか読んでないんだけど＾＾；）ので他のも読んでみたいなーと思ってた佐藤多佳子さん！
あったので読んでみました

おおー絵描きの話だ！
最初は、短編集なのかな、と思ってたら、
絵が好きなミンちゃん（女の子）と絵描きの男の子のふたりが主人公で、
それぞれの子供のときから高校生で付き合うことになるところまで描かれてました。

絵を描く（しかも片手間じゃなく真剣に）ひとが主人公の話ってたぶんほとんど読んだことなかったし、絵は描かないけど好きなひとが主人公ってのも読んだことなくて、面白かった。
語り口調の文体も読みやすいし、お話もかキャラクターも魅力的で入り込みやすかった。
鎌倉いいなあ江ノ電いいなあ

もっと色んなところが見たい　とか
ずっと見ていても飽きない　とか
もっとずっと好きになる　とか
超いいなーえへへ！！

好きって気持ちをたからものみたいに大事にしてないで
相手に伝えることが大事なんだな～　でもなあわたしはちょっと無理・・かも

すっきりしてて爽やかで
ぐでっとしたり熱に浮かされたようで
とても面白い小説でした。こんな関係いいなあうらやましい

2009/10/07

絵を描くことをテッセイから学んだ木島。癇癪持ちで叔父の家にばかり出入りしている村田。そんな二人の友達以上恋人未満な青春を描いている。
初めは短編集かと思っていたのだが二人の話が交互に描かれそれが次第に一つの話になってゆく。
木島のGKは読んでいても分かる！と思わず本を叩きそうになってしまった。サッカーの試合を見て感じた記憶のある事だ。
恋愛感情？それとも友情？揺れる思いは過剰でも不足でもなく真っ直ぐだ。綺麗に着飾った話じゃないとこがいい。
読み応えとしては「しゃべれども」の方が好きかな？？

2009/10/04

「アイツみたいにだけはならないように生きることが目標だった」
「黄色い目の魚、サンカク。私に似てるらしい」
些細なきっかけで始まる二人の微妙な関係。
似鳥ちゃん。通ちゃん。消えない男。

2009/10/04

８つの章が全てうまく繋がっていて、それぞれの主人公たちの出会いと成長がとても切なく描かれてます。
みのりも木島も絵が好きという共通点があって、それが友情と恋愛の間という微妙な関係を生み出しています。
高校生目線なので、とてもストレートな感情表現なのが好きです。

2009/10/10

【海辺の高校で、同級生として二人は出会う。周囲と溶け合わずイラストレーターの叔父だけに心を許している村田みのり。絵を描くのが好きな木島悟は、美術の授業でデッサンして以来、気がつくとみのりの表情を追っている。友情でもなく恋愛でもない、名づけようのない強く真直ぐな想いが、二人の間に生まれて―】

高校生って好き・嫌いというような単純なくくり方をしがちな気がするし、
まだまだ周囲の冷やかしなんかを敏感に感じ取る年頃だから
高校生の２人がこんな風に特別な繋がりを築けるのはすごいし、羨ましいと思いました。
それは２人が他の子とはちょっと違った成長の仕方をしたせいなのだろうか？
中学生でも大学生でもないからこそ抱える悩み、感じること。
２人の距離感がリアルで、もどかしくて、微笑ましい。
心の変化も丁寧に描かれていたし、
流れている時間や空気も感じられて良かった。
この物語には若い頃に感じた戸惑い・不安・絶望・喜び・希望など沢山の気持ちが溢れていて、
とても愛おしい気持ちになりました。
この先もこの２人をずっと見守ってあげたい気持ちでいっぱいです。