女たちよ! の商品レビュー
テレビなどで随分昔の人物で同い年の写真を見ると随分大人びていて驚くことがある。別の意味で同年代の人を見て驚くこともあるが(体型や頭髪など。失礼)。 この本が今から約半世紀前に書かれており、そしてその普遍性に驚きを覚える。自分は空であるとして、汗をかき恥をかき身をもって教えてもらい...
テレビなどで随分昔の人物で同い年の写真を見ると随分大人びていて驚くことがある。別の意味で同年代の人を見て驚くこともあるが(体型や頭髪など。失礼)。 この本が今から約半世紀前に書かれており、そしてその普遍性に驚きを覚える。自分は空であるとして、汗をかき恥をかき身をもって教えてもらい、体験し、見つけた真実を実に見事に表現している。時につっけんどんに、時に辛辣に、時に下品に、時にシンプルに言葉にしている。これ一冊を丸ごと覚えれば酒の席では一生困らないのではないか。ただしその中にこの本を読んでいる人がいなければ。 何事も分かりやすさが良しとなっている現代社会、それは退化かもしれないし発展ともいえるのかもしれないが、天国にいる筆者は、おそらく「過ぎる」ことに馬鹿馬鹿しさを感じながら、冷笑し、何を思うか。
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伊丹十三の美学に基づく男と女の定義が詰まった一冊。 単なる“キザ”と受け止める人もいるかもしれない。 男尊女卑だと訴えるフェミニストもいるかもしれない。 でも私は顔色伺いをせずに自分の美学を世にぶつける その姿をとてもステキだと思う。 …伊丹十三からしたら“ステキ”なんてカタカ...
伊丹十三の美学に基づく男と女の定義が詰まった一冊。 単なる“キザ”と受け止める人もいるかもしれない。 男尊女卑だと訴えるフェミニストもいるかもしれない。 でも私は顔色伺いをせずに自分の美学を世にぶつける その姿をとてもステキだと思う。 …伊丹十三からしたら“ステキ”なんてカタカナで表記するのは 日本語に対する冒涜とでも言われかねないな…とふと思った。 が、そういう言葉へのこだわりも含めて私は伊丹十三のような人が好きだ。 でも伊丹十三の描く女性像には到底あてはまらない。 世の中はうまくいかぬものです。笑
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1968年、僕が生まれた翌年に発行されたエッセイ。 伊丹十三のエッセイはほんとうにいい。 「ヨーロッパ退屈日記」もよかったが、本作も同様に 主にヨーロッパ文化の薀蓄、教養、センス、そういったものが 嫌みなく(いや、当時は嫌みだったのかな?)描かれる。 料理、音楽、ファッションな...
1968年、僕が生まれた翌年に発行されたエッセイ。 伊丹十三のエッセイはほんとうにいい。 「ヨーロッパ退屈日記」もよかったが、本作も同様に 主にヨーロッパ文化の薀蓄、教養、センス、そういったものが 嫌みなく(いや、当時は嫌みだったのかな?)描かれる。 料理、音楽、ファッションなど、テーマは多岐に渡るが、 「恥」というものに敏感であれ、というのが 全体を通じて芯になっているように思う。 彼の美学というものが感じられ、当時の大人のありようが 活き活きと描かれている。
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料理好きで、何かとこだわり屋の友人に勧められて購入。 その友人が勧めるだけあって、作者・伊丹十三のこだわりに溢れるエッセイ集。 料理、車、ファッション、男と女。 伊丹十三の流儀が痛快に語られる。 今はこう、バッサリと切っていくのが難しい世の中だけに、心地良い。 解説の池澤夏樹...
料理好きで、何かとこだわり屋の友人に勧められて購入。 その友人が勧めるだけあって、作者・伊丹十三のこだわりに溢れるエッセイ集。 料理、車、ファッション、男と女。 伊丹十三の流儀が痛快に語られる。 今はこう、バッサリと切っていくのが難しい世の中だけに、心地良い。 解説の池澤夏樹の言葉を借りると偽物が排斥されていく。
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筒井康隆が、面白いエッセイを書く3人として、たしか山下洋輔、東海林さだおとともに伊丹十三を挙げていたと記憶している。いやあ、面白い。文がうまいのはともかく、オッサンのエッセイに必須の「こだわり」が濃い。特に食に関するこだわりからは、文字から匂いと"瓦斯"の熱が...
筒井康隆が、面白いエッセイを書く3人として、たしか山下洋輔、東海林さだおとともに伊丹十三を挙げていたと記憶している。いやあ、面白い。文がうまいのはともかく、オッサンのエッセイに必須の「こだわり」が濃い。特に食に関するこだわりからは、文字から匂いと"瓦斯"の熱が伝わってくるようだ。また、竹中直人の時にも感じたが、映画人だけあってイラストも素晴らしい。
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母親の本棚にあったので小さい頃から繰り返し読んでいた。 ああ、学校で教えてくれることが全てじゃないなあ。 この世界だけが全てじゃないなあ。 ということを少なくとも吸収しながら読んでいた。 食べ物の描写やいろいろなうんちくも楽しい。 最後の配偶者を募集します。というくだりを...
母親の本棚にあったので小さい頃から繰り返し読んでいた。 ああ、学校で教えてくれることが全てじゃないなあ。 この世界だけが全てじゃないなあ。 ということを少なくとも吸収しながら読んでいた。 食べ物の描写やいろいろなうんちくも楽しい。 最後の配偶者を募集します。というくだりを 私も昔真似して良く書いていたということを白状するよ。
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たまに読みたくなる。 自分の位置を確認するためなのか、軽く溜飲を下げてみたいのか、それともただ時間の優雅な使い方がしてみたいのか。
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ドレッシングくらい自分で作れ。 鰐梨(わになし)=アボカド 世界一のマッチの条件 (BENラインのマッチ) ・においがしないこと ・頭が落ちないこと
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私こういう本だーいすき。塩野七生の男たちへとかね、ロマンはおおいに語って欲しい。伝統や、型のあるものが好き。粋なものが好き。そういうのを身に着けるとぐっと人間って垢抜けるよね。 最後のこんな女性募集しています的な文章はもう爆笑! 男って、なんて可愛らしい生き物なんだろう♪
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題名が「女たちよ!」だけど、「男たちよ!」じゃないか?と読んでいて思った。 イケスカないけど、ちょっとカッコイイです、十三。
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