女たちよ! の商品レビュー
伊丹十三記念館に行ったときに、なんかおもろいおっちゃんやな、と思ってそれからひそかに気になっていたのよ。 ちょっと価値観が古いかもよーと言われていたんだけども、むしろその昭和臭をめいっぱい味わうことができて楽しかった。きっと最先端の話題ばっかりやったんやろう。 最先端をリアルタイ...
伊丹十三記念館に行ったときに、なんかおもろいおっちゃんやな、と思ってそれからひそかに気になっていたのよ。 ちょっと価値観が古いかもよーと言われていたんだけども、むしろその昭和臭をめいっぱい味わうことができて楽しかった。きっと最先端の話題ばっかりやったんやろう。 最先端をリアルタイムで残すと、後になってからは時代を感じるものに変貌するよね。
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【本の内容】 日常の振る舞いにこそ、その人となりは現れる。 スパゲッティの召し上がり方、アルコールの嗜み方、サラダの本格的な作り方、クルマの正しい運転法、セーターの着こなし方、強風下でのマッチの点け方、そして「力強く、素早く」の恋愛術まで。 体験的エピソードで描かれる実用的な...
【本の内容】 日常の振る舞いにこそ、その人となりは現れる。 スパゲッティの召し上がり方、アルコールの嗜み方、サラダの本格的な作り方、クルマの正しい運転法、セーターの着こなし方、強風下でのマッチの点け方、そして「力強く、素早く」の恋愛術まで。 体験的エピソードで描かれる実用的な人生論風エッセイ。 真っ当な大人になるにはどうしたらいいのか? そんな疑問を持つ「男たち」へ―。 [ 目次 ] スパゲッティのおいしい召し上り方 血よ、したたれ! パンによる一撃 食前の果物 待つこと久し! チーズについた指のあと 舌を握って踊る話 陰気なお茶受け イギリス人の驚き 鬚を剃った魚の話〔ほか〕 [ POP ] 映画監督としては勿論、イラストや、テレビCMまで多岐に渡る分野で活躍した才人、伊丹十三の本当の最高傑作と言える名著が文庫となって再登場いたしました。 エピローグにあたる、「私は色々なことを師や友人や女たちに教わった、しかし私は無内容な空っぽの器にすぎない」という序文から、配偶者の条件を羅列した巻末の「配偶者を求めております」までとにかく洒落のめした文章による、雑学と美意識のオンパレード。 潔癖とも捉えられがちな厳格な美意識、外来語のカタカナ表記に見られる言語への徹底したこだわり。 今や使い古された「洒脱なエッセイ」という惹句も本来この書のために用意されるべきもの。 呼びかけられている「女たち」だけではなく男たちにこそ読んでもらいたい名著。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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池波正太郎「男の作法」の女版…と言うには無理があるかもしれんけど。いい歳のとり方をしている人にはその人なりの人生哲学があり、そういうのを見たり聞いたり、読んだりするのは好きです。 伊丹十三はセミプロ料理人でもあるので、食に関するエッセイの章が多くて面白い(今度マヨネーズ作ろう…)...
池波正太郎「男の作法」の女版…と言うには無理があるかもしれんけど。いい歳のとり方をしている人にはその人なりの人生哲学があり、そういうのを見たり聞いたり、読んだりするのは好きです。 伊丹十三はセミプロ料理人でもあるので、食に関するエッセイの章が多くて面白い(今度マヨネーズ作ろう…)。あとオススメは「死に至る病」の章!痛快です。フロム「愛するということ」を読んだことのある人はきっとニヤニヤする。
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・日本は、吸収型。輸入した文化を、アレンジして技術進化させないと気がすまない。ラーメンとかも。 ・人を食ってる嘘の話。イヌにふろふき大根を食わせると歯を抜ける。 ・ボウリングがうまくなる人は、不幸せな人が多い。 なぜなら、そんなに練習するなんて、不幸せに決まってる。 ・幸せ...
・日本は、吸収型。輸入した文化を、アレンジして技術進化させないと気がすまない。ラーメンとかも。 ・人を食ってる嘘の話。イヌにふろふき大根を食わせると歯を抜ける。 ・ボウリングがうまくなる人は、不幸せな人が多い。 なぜなら、そんなに練習するなんて、不幸せに決まってる。 ・幸せは、過ぎ去った時に初めてそれと知れる。 未来に求め過ぎるばかり、現在を失った時間時間帯系に生き始めたら、死に至る病。 ・浮気。それは、男として自信のないやつが、女を数でこなすことで自分が男であるということを自分に証明しようとする試み。ーフロム ・女がよく見えない。その問題は、自分にある。愛し方の問題。 ・見上げる空が青い。ああ動くのは、雲か、我か。 ・楽器をひくということは、楽譜を通じて、バッハやモーツァルトと直接付き合うということ。 ・食器の、唇に当たる部分の厚み。 ・イギリスの考え方。わざと車の油が漏れるようにする。車は、完璧でなく、注意するべきだという考え方を身につけさせる。 ・交通標語は何のために。 ・テーマを立てること。それが日本のメーカーのプロダクツにはかけている。作り手も、買い手も。 ・寿司屋の一番粋な注文。塩むすびをつくってもらうこと。 ・日本人は、平面性。西洋は、立体。 ・男女は、放電現象。距離を置くほうが、いい関係が築ける。
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スパゲッティの食べ方・作り方、辛いものを食べた時の対処法、男女のお酒の付き合い方、セーターの着こなし方等、日常の振る舞いについて短いものだと1頁ほどで書かれた伊丹十三的人生論。 伊丹氏ご本人が経験したエピソードを交え、「こうなんだよ覚えといて」「このほうがいいと思うんだよね」と...
スパゲッティの食べ方・作り方、辛いものを食べた時の対処法、男女のお酒の付き合い方、セーターの着こなし方等、日常の振る舞いについて短いものだと1頁ほどで書かれた伊丹十三的人生論。 伊丹氏ご本人が経験したエピソードを交え、「こうなんだよ覚えといて」「このほうがいいと思うんだよね」といった人生プチ教訓が綴られています。押し付ける様子はなく、あくまでも口調は気兼ねなく軽く、私はそれを粋だと思いました。そしてその美学は一貫して本物志向です。 物事に対する姿勢のひとつひとつが、自分というものを作り上げている――これから先、私自身もこの「私」という容れ物に様々な知識や経験を詰め込んでいきたいと思います。
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『ヨーロッパ退屈日記』を読んだのはもう7年か8年くらい前になるけれど、ある界隈でよく話題になるので読みました。上質まさにエッセイ。個々の話の主張も、あの話では良いと言ったものが別の話では悪くなったり、批判しながら自分の話になると棚に上げたり、全体通して一貫性はあまりなくて、あると...
『ヨーロッパ退屈日記』を読んだのはもう7年か8年くらい前になるけれど、ある界隈でよく話題になるので読みました。上質まさにエッセイ。個々の話の主張も、あの話では良いと言ったものが別の話では悪くなったり、批判しながら自分の話になると棚に上げたり、全体通して一貫性はあまりなくて、あるとすれば「俺の言うことは格好良い」てことだけ。良いエッセイというのは、「徹底的に周囲に鈍感でいて、自分の価値観の正しさを主張する」というものなのかもしれん。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『マルサの女』『あげまん』等で有名な故伊丹十三氏のエッセイ集。内容は映画に負けません!彼の豊富な体験や知識が2~5ページで独特のユーモアのある文章で書かれています。特に食べ物関係、本場のパスタの作り方、アボガドの食べ方など読んでるだけで「あーたべたーい」と言ってしまうぐらいです。愛媛県松山市に『伊丹十三記念館』という場所があります。館長は奥様の宮本信子さん。建物や展示物、カフェまで本人がどんな人だったかがよーくわかるのんびりした場所でした。この本は気軽に読めるのでちょっとの時間でもいいです。あまりにサクサク面白いので、お風呂のお供になっています…
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蚊としては血をもらえさえすれば目的は達するわけだから、われわれ何ccかずつ血を出しあって、蚊のために巨大な血の池のようなものを建造し、蚊は直接そこから地を飲む、というような具合にはしてもらえないものかね。 活字の効能というのは、 物事を抽象化する能力を養うこと
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洒脱でユーモアに富んでいて、そしてぶっとんでいて、なのに芯が通っている、清濁合わせ飲んだ大人が酒を飲みつつ書き殴ったようなエッセイ。男はこれを読んでいる女は好きじゃないだろうな。女たちよ!とは題しているものの笑
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女たちに関するエッセイではないのね。 色んなジャンルにわたって、率直に、小気味良く、書かれています。それでいて鼻につかない!「ヨーロッパ退屈日記」も読まないとだわ。
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