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最後に咲く花 の商品レビュー

2.9

18件のお客様レビュー

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これも純愛小説です

40歳手前の主人公。テロリズム、臓器移植、治らない病。世界にはびこる闇と不条理に対し、疑問と怒りを抱く彼の姿は、作者そのものなのかもしれない。セカチューを始めとする今までの作品とは趣の異なる、哲学的作品。

yoko

2023/01/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

題材は、人の生死、金融の虚無感、自殺との闘い、遺伝子操作/胚選択、先天性の難病患者、安楽死、と多岐にわたるしかなりヘビーなものも多いのだが、まったく重い感じはせずにさらっと読み進められる感じです。 ドラマ性もそこまである感じはしないかな。だから涙腺刺激とかもない。 最後も、生死を真っ向から扱ったわけではなくて、生死なんて関係ない、死を真の意味で意識してからの出会いと愛の感覚が重要なのだ、として、死が仄めかされただけで終わった感じでした。(それがテーマでもあるから別にそれはいいのだけど。) なので、ドラマクライマックスは、難病で死期を迎えている彼女のために、仕事をすべてやめて籍を入れる決断をすること、という感じで、そこを切り取ったのは、なかなか面白いかな。 あとは、なんか、山ってそうかー、死に場所にしやすいわねー、て思ったり(笑)。 全体的に、考え方はあまり新しい物はなく、いつも思っていることをあぁこの作者も考えているのね、という感じだったけど、その考えを説明しようと思うとこういう言い方もあるのねー、と、妙に感心する感じでした(笑)。 てか、今ほかのレビュー読んで知った、セカチューの作者だったんか!! へぇ(笑)。

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2012/08/24

片山作品でこのタイトル…涙なくして読めないかと思っていたら、かなり哲学的な本で、意外でした。 前半の株に関するくだりなどは、難しかったが、その後、友人の失踪あたりからぐいぐい引き込まれていったような☆ 善悪がわからず金のためだけに働くことの虚しさ…痛烈な社会批判は受け止められまし...

片山作品でこのタイトル…涙なくして読めないかと思っていたら、かなり哲学的な本で、意外でした。 前半の株に関するくだりなどは、難しかったが、その後、友人の失踪あたりからぐいぐい引き込まれていったような☆ 善悪がわからず金のためだけに働くことの虚しさ…痛烈な社会批判は受け止められました。 ちょっと以外な本でした。

Posted byブクログ

2010/05/23

男は、ある女性から自殺幇助を頼まれた。「世界の中心で、愛をさけぶ」作者が新たな地平を拓く恋愛長編。 (amazonより抜粋)

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2009/10/07

男は、ある女性から自殺幇助を頼まれた。愛と死。そして、その先にあるもの…。「世界の中心で、愛をさけぶ」の作者が新たな地平を拓く恋愛長編。 一人の人物を舞台として死というかならず訪れるテーマを中心にした作品でしょうか。 おそらく身近な誰かがそういうものになる環境にならなけれ...

男は、ある女性から自殺幇助を頼まれた。愛と死。そして、その先にあるもの…。「世界の中心で、愛をさけぶ」の作者が新たな地平を拓く恋愛長編。 一人の人物を舞台として死というかならず訪れるテーマを中心にした作品でしょうか。 おそらく身近な誰かがそういうものになる環境にならなければ、本当の意味で真剣に考えないものかもしれませんね。。。。

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2009/10/07

死から逃れられない人間と 生を望んだ代償に 死にゆこうとする人間。 そんな二人を繋ぐ主人公が選んだ 僅かな光の先の 命の愛しさが 切ないストーリー。

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2009/10/04

難病で死を身近に生きている由希、ファンドマネージャーかなにかの主人公、その友人。 心理的な描写と会話ですが・・・ちょっと読むのに力がいりました。

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2009/10/04

内容の濃さにビックリ! 「世界の中心で愛を叫ぶ」よりもハマりました。 人間の心のもろさ、はかなさを文字にしてしまうとなんだか他人事のように感じてしまう私ですが、片山さんは時代背景を織り交ぜながら書く事によって「人の生死」をちゃんとはぐらかさずに語っている所が凄い! そして、「人を...

内容の濃さにビックリ! 「世界の中心で愛を叫ぶ」よりもハマりました。 人間の心のもろさ、はかなさを文字にしてしまうとなんだか他人事のように感じてしまう私ですが、片山さんは時代背景を織り交ぜながら書く事によって「人の生死」をちゃんとはぐらかさずに語っている所が凄い! そして、「人を愛すること」をこんなにも真剣に考えている所がえらい!と思います。 ただ、永江さんの行動は・・・あまり好感持てません。二股かけているのはいくらいい男でも許せないのは私だけ!? 「男女の別れ」を「もともと立っている場所が違っていたから」と表現している167ページは特に気に入っています。「時が人を変えるということはないかもしれない」確かに。どんな状況に追い込まれても同じ場所に立っているのなら「別れ」はあり得ないのではと思います。 波佐間さんの山での自殺未遂は、胸を締め付けられました。間近で2人の会話をじっと見ているような感覚に襲われました。私ならこの状況をどうやって終息に向かえるだろうか?手が震えてしまった。 病に倒れた由希は「私は何もあなたの為にできない」と言う場面があります。 「いやっ、そんなことないよ。あなたは永江さんの心の一部になっているよ」と、側で言ってしまいたくてうずうずしてしまった。 由希さんは幸せ者だ。そして、彼女のように純粋でありながら、心の一部になれるのはきっと病の代わりに得た、最初で最後の光なのかもしれません。

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2009/10/07

社会批判と生死観ですか?疲れる作品です(笑) ファウンドマネージャーの主人公は、バツイチでありながらテレビ局勤務の年下彼女と、難病の元大学彼女がいる。つまりは、飾っても二股。この恋愛とは関係ない、大学時代からの友人が絡んで、空疎な理屈が並ぶ。いや、内容は間違ってないんだけど、当た...

社会批判と生死観ですか?疲れる作品です(笑) ファウンドマネージャーの主人公は、バツイチでありながらテレビ局勤務の年下彼女と、難病の元大学彼女がいる。つまりは、飾っても二股。この恋愛とは関係ない、大学時代からの友人が絡んで、空疎な理屈が並ぶ。いや、内容は間違ってないんだけど、当たり前の事を重くしてる感じですね。哲学書じゃないんだから(^^; 言葉が多すぎて、人物が生きていない。つまりは、面白くない(笑)まぁ、「世界の中心」もそれほど好きじゃなかったし、ありふれた内容を人物、エピソードじゃなく言葉でごまかしてる気もする。好みの問題でしょうが、合いません。

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2009/10/04

読もうとするも、こまぎれに読んでいるうちにわけがわからなくなり途中で断念・・・;今度はいっきに読もう。

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