九杯目には早すぎる の商品レビュー
小説推理新人賞の『キ…
小説推理新人賞の『キリング・タイム』を含む、ユーモア溢れた9つの短編集です。
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ミステリー短編集。5作の短編の間に4作の掌編を挟む形式の読みやすい一冊。 この短編集のコンセプトか著者の好みかは判りませんが ・ごく普通の人間が周りの人間に振り回されている内に事件に巻き込まれる ・登場人物名等固有名詞にポイントがある ・読者の思い込みを利用する。(誘導する) ...
ミステリー短編集。5作の短編の間に4作の掌編を挟む形式の読みやすい一冊。 この短編集のコンセプトか著者の好みかは判りませんが ・ごく普通の人間が周りの人間に振り回されている内に事件に巻き込まれる ・登場人物名等固有名詞にポイントがある ・読者の思い込みを利用する。(誘導する) ・お話に酒が絡んでる 等の共通点を多く持つ作品集でした。 うなるような出来のお話はありませんでしたが、気軽に楽しめました。
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ミステリ短編集 掌編と短編合わせて九つが収録されている タイトルと「小物のセコさを書かせるたら抜群にうまい」という謳い文句から、ほのぼの展開の日常の謎かと思いきや1話目からその期待を裏切られる 「大松鮨の奇妙な客」 「においます?」 「わたしはこうしてデビューした」 「清潔で...
ミステリ短編集 掌編と短編合わせて九つが収録されている タイトルと「小物のセコさを書かせるたら抜群にうまい」という謳い文句から、ほのぼの展開の日常の謎かと思いきや1話目からその期待を裏切られる 「大松鮨の奇妙な客」 「においます?」 「わたしはこうしてデビューした」 「清潔で明るい食卓」 「タン・バタン!」 「最後のメッセージ」 「見えない線」 「九杯目には早すぎる」 「キリング・タイム」 この手のミステリ短編集にはあまり興味を惹かれないんだよなぁ 「私はこうしてデビューした」でも語られているけど、トリックの問題文のように感じてしまうのでね あと、読者にミスリードさせることを第一の目的としている部分がちらほら ストーリーが先にあってそのスパイスとしてミスリードがあってもいいけど、逆な構成になっているのを感じた 「タン・バタン!」は若干のサイコホラーを感じる 身近にそんな人がいたら嫌だなぁ 「においます?」は先が読めるけど、その構成は好き ただまぁ、この手のものを長々と読まされたとしたらどうかと思うので、やはりこの短さを含めての評価かな
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軽く読める叙述ミステリ短編集。 「私はこうしてデビューした」は既読だったけど、これが一番面白かった。
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短編ミステリー集。欺き加減がいい。サクサク系。なんとも面白い。後味の悪さもないし、トリックと言うほどのものはないが、「あーそうか」と人間関係の逆転とかで唸らせる。
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4ページぐらいで終わるものと、普通に長い短編集。 短い話は、どこかで読んだ事があります。 多分短いと言う特徴があるので、あれだと思いますが。 普通に長い短編…と表現したら、妙な感じですが 妙に後味が悪いです。 ほぼ記憶に残る最後、とは思いますが 読後感が半端ありません。 最初...
4ページぐらいで終わるものと、普通に長い短編集。 短い話は、どこかで読んだ事があります。 多分短いと言う特徴があるので、あれだと思いますが。 普通に長い短編…と表現したら、妙な感じですが 妙に後味が悪いです。 ほぼ記憶に残る最後、とは思いますが 読後感が半端ありません。 最初の話と、7話目がまだ普通に思えるかも? とはいえ、ものすごく続きが気になる話ばかりでした。
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(2013年6月28日読了) 最近、本の検索をしていて、どこかで蒼井さんのお名前を見かけ、かなり前にこの作品をブロ友さんのところで見かけチェックしていた事を思い出し、借りてみた。 蒼井さんの作品は多分これが始めて。 タイトルの「九杯目」に掛けて、九つの短編が収録されている。各物語の始まりにはタイトルの横にワイングラスの絵が、1個から順にひとつずつ増えて、最後は9個になっている。かなり長編のものもあれば、数ページで終わる話もある。 作品すべてに、BARや居酒屋、カクテルや焼酎など… お酒に関わる何かが登場している。ミステリだけど、あまりそれが重要なキーだとは限らない。 それぞれの話の最後にある「参考文献」から何を引用しているのだろうか? 軽妙な感じのユーモアがあるミステリ。落とし所がブラックジョークのような色で、あまり日本ぽくなく感じた。 (目次) 大松鮨の奇妙な客/においます?/私はこうしてデビューした/清潔で明るい食卓/タン・バタン!/最後のメッセージ/見えない線/九杯目には早すぎる/キリング・タイム
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運の悪い男が不幸な目に遭う物語を集めた、9作からなる短編集。「小物のセコさを書かせたら抜群にうまい」と評される蒼井上鷹らしい作品。 面白かった点として、過去の名著を題材にしている作品が多く、原著のパロディや蒼井風アレンジが魅力的。悪かった点として、どんでん返しが少々飛躍的な部分が見受けられたのが残念。 そういえば、蒼井上鷹が作家になるまでの経緯がとても興味深かった。 彼は10年ほどで会社を辞め、貯めた金に頼り、5年間という制限を課して小説家を目指したそうだ。最初の半年はアイディアの蓄積期間に当て、思いついたものはすべて、エクセルに一行形式でまとめていた。そして、アイディアを基に小説を書きあげ、他人に見せれるだろうと判断したとき、小説投稿サイトに載せていったという。 アイディアベースな短編の面白さと、4ページミステリーの原点を感じるエピソードだ。
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タイトルはやはり「ギムレットには早すぎる」と「9マイルは遠すぎる」から、ですよね。 そこそこ読みやすくはあるんですが。 個性的言うにh、まだ少し足りない。
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